自分の中に潜む「男」と「女」の比率

東京女的生活 #011が!ということで、それを受けてせっせと書いてみる。今回は、池田美樹さんへのインタビューだ。いつも男前(失敬!)な彼女についてということに惹かれる。いつも元気な人は、本当にずっと元気なのだろうか。その元気の源は何なのだろうか。いろいろと興味が湧いてくる。

親に聞くと、とにかく元気な子で、1人の中に女の子も男の子もいるようだったといわれる。

最近、テレビドラマの「続・最後から二番目の恋」を気に入って観ているのだが、その中で長倉和平(中井貴一さん)がこんな話をしていた。

「人間ってもともと男と女がなかったものを、神様が男と女に分けたんです。だから、男と女はペアにならないと社会をうまく生きていけない。だから、一人で生きていると、女性は男の能力が身についてくる。男性は、女性っぽいところが…」

実際にはもう少し会話が続くのだが、意味としてはこういうことだった。これってものすごく言い得ているように思うのだ。

結婚の有無に関わらず、細かいことが気になる男性はいるし(汗)、ドンと構えたカッコいい女性もいる。いや、男女のいいところ、そうでないところは他にもたくさんある。それらを持ち合わせている人は、世の中に多いのではないだろうか。喩えは悪いが、なにか発言している人に野次を飛ばさないと我慢できない人も、彼の中に「おばさん」がいるのかも知れない。大阪人の僕から見ると、「大阪のおばちゃん」だ。何か言われると、二倍も三倍も言い返さないと気がすまない「大阪のおばちゃん」。そういうところがあるのでは、と思ったり。

本題に戻って、池田美樹さんはそういうバランスがとてもいい人なのだと感じる。だから、嫌なことがあっても出来るだけ早く忘れてしまい、明日のことを考えているように思うのだ。「最後から二番目の恋(前作)」だったか、今回の続編だったか忘れてしまったが、吉野千明(小泉今日子さん)が、こんなことを言っていた。

「絶対昔より今がいいと思うし、今より未来のほうが絶対いいと思います!そういうふうに、少なくとも大人が思っていないと、この国はダメになるわけでしょ?」

こういう言葉を聞いたとき、ドキッとした。それは、この言葉の意味そのものだけでもドキッとするのだが、我々男は、心のどこかで昔を懐かしんでいる気がしたからだ。池田美樹さんは、明日を楽しみにしている。そんな気がした。

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