Today`s songs ごちゃまぜ12
リクエストを頂いたので
私の好きな
クロード・ドビュッシーの曲をいくつかあげてみます。
ひとまず、ピアニストの辻井さんバージョンを。
このyoutubeのコメント欄にも
「月の光もみえない
月の模様もみえない
月のかたちもみえない
けれども彼は月の光を表現する事ができる」
と、どなたかが書かれていて
みえないものをみる力
みえないものを感じ取るやわらかさ
みえるからこそみえなくなるもの
について想像しています。
ここからいきなりオタクの話になって申し訳ないのですが(私のフォロワーさんはこの展開には慣れて下さっているとは思うのですが)
私の中で、この曲が1番印象的であるのは
「moon」というゲームのとある場面なのです。
『moon』(ムーン)は、ラブデリックが開発し、1997年10月16日にアスキーから発売されたPlayStation用ゲームソフト。ジャンルは「リミックスRPGアドベンチャーゲーム」。(wikipediaより)
とにかく、このクレイアニメーション的な動きがかわいくて、アンチRPGをうたっているだけあって内容もややシニカルで、でも愛(あれもラブ、これもラブですよ)に溢れている奇跡的なバランスで成り立っているゲームなんです。
懐かしんで調べていたら、Nintendo Switchでダウンロードできるじゃないですか!なんてことでしょう。
このゲームは一つの記事として語りたいほど、思い入れがあるゲームなのですが、そのある場面(おばあちゃんのおうち)で月の光が流れます。おばあちゃんは目が見えなくて、自分の孫(もう亡くなっている)と主人公を勘違いして、すごく可愛がってくれるんですね。
おばあちゃんに朝起きて話しかけると、手作りの愛情こもったクッキーを毎回くれるんです。
そんなこともあり、なんだかこの曲には朝のイメージも私の中ではあって、でも月の光も感じられて、不思議な立ち位置の曲になっています。
よく「月光」と間違う人が多いですね。
月光はどちらかというとバイオハザードですからね。ジルは弾けるんです。クリスは弾けない。
ついでにドビュッシーじゃないけど月光もおいておきます。この菅佐知子さんの生演奏を学生の頃の実習中に聴かせてもらった事があります。CDも持ってますよ〜。綺麗な方でした。
話が大幅に脱線したので戻します。
アラベスクは映画『リリイ・シュシュのすべて』で流れていて、それ以来気になっていました。
専門学校時代に、私がこの曲が好きだと伝えた友人の1人が、私のために練習して時々休み時間に弾いてくれていたんですね。
あの広い体育館で静かに優雅にひびいていたアラベスクは、私の耳にずっと残っています。
あの時は若かったなぁ。
次は「版画」なのですが
フジ子・ヘミングさんの演奏ももちろん素敵なのですが、この動画は川瀬巴水さんの作品と合わせていて、思わず見惚れてしまいます。
最後は「亜麻色の髪の乙女」です。
島谷ひとみさんではありません。ヴィレッジ・シンガーズでもありません。
今日はめずらしくクラシック音楽でしたが、どうにもややユーモア寄りの方へ脱線してしまうのは、なんだか照れくささの表れと思って流してもらえるとありがたいです。
私は全然クラシックは詳しくもないし、語る事もないのです。でも、日常でたまに流してみるといつもの風景が違って見えたり、意外と場面に溶け込んでいたり、時間を大切にしようと思うふわふわとした心が何となく現れて、それはまるで海辺のカフカのホシノ青年が喫茶店で聴いた大公トリオのように、曲に突然恋に落ちるように出会うこともあるのです。
おしまい。
※このシリーズはいつもコメント欄は閉じてますが、ちょっとなんとなくあけておこうと思います、
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