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わたしやかぞくのはなし

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わたしやわたしをとりまく家族たちの話です。
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2021年9月の記事一覧

例えば月のようにそれは変わるのかもしれない

「それでさぁ、ハガキくらいのサイズでいいんだよ」 「ちょっと何枚か写真を撮って、印刷は拡大できるのかしら」 私は今日の午後、ある利用者さんに仕事中に話しかけられていた。 「えーと...拡大と申しますと...?」 「もう、何聞いてたの?」 「あ、えーと。あれ...あぁ!私の絵を描きたいと?!その事ですか?印刷は私の写真ってことですね。」 「そうだよ。もう〜しっかりしてよー。あなたの写真が欲しいのよ。」 彼の趣味は絵。 彼は今日、私の似顔絵を描きたいと私に告げてき

金曜日だけのピンクの女神

noteを書かなくても最近はいろいろ満足しているのだ。 それは、私が記事を書かなくとも様々なあたたかい交流が保たれているからだ。 そしてみなさんの記事も毎日ではないけど、読ませてもらっている。みなさんなりのチャレンジや葛藤があるのだなぁとコメントをよせなくとも思いを馳せて案じている。 最近、あるnoterさんに「あなたは私の女神だ」と伝えた。 前から思っていたけどちょっと言うのに勇気がいった。 彼女が放つ光は、あたたかく、体の隅々まで行き渡る。温泉のように心地よく巡

50cmの隙間でいつも一緒に歩いてるのかもしれない

犬を飼っていた。 「飼っていた」ということばのとおり、今はうちにはいない。 3年前にこの世からいなくなってしまった。 私は自分があの世にいったら会いたい人がいっぱいいる。 おじいちゃん、おばあちゃん、お世話になったおじさん、友人、仲の良かった利用者さん、お世話になった相談員さん、恩師、私のお腹に少しだけいてくれた2人目の子、そして、うちの飼い犬だったハナ。 ハナはひとめぼれだった。 私と夫は結婚したばかりで、就職をしたばかりだった。 世間的には新婚さんというやつで