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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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2024年2月の記事一覧

森山大道展「TOKYO」の圧倒的な生とにおい

森山大道展「TOKYO」 「戦場を撮るも、机上の果実を撮るも、道において同じこと」 彼は、写真家の安井仲治が残したことばに共感して、憧れのあの世にいる彼に向けて手紙をしたためている。 見ていて思ったのは圧倒的な生命力。 そしてにおいたつのだ。 写真から生き物のにおいがする。 無機質な物の写真でも、その先にある人々の生活や営み。そして生命、死、欲、そういうものが、この一枚から、強く重くたちこめていて、私はさまざまな光の粒に包まれた。 いい時間を過ごせたと思う。

わからないけど、そばにいる

「どうせわからないんだから」 「私のことなんてわからないでしよ」 「私のつらさなんて誰にもわからない」 目の前の少女は憤りをあらわにして 持っていた水筒を強く床に投げつける。 「あいつムカつくんだよ」 「みんなムカつく!」 私はただただ 「うん、わかったから」 「聞いてるよ、ちゃんと聞いてる」 と言って彼女を強引に抱きしめた。振り下ろした手が私の肩や背中にどんと小さな衝撃を与えた。 最近気になっている子がいる。 私は福祉職の友人からヘルプを投げかけられて

ミニストップのあの子のように私はなりたかった

日頃お世話になっているコンビニエンスストア。 スーパーで忘れたものをちょっと買い足したり、仕事の訪問業務中におトイレをかりたり、私の生活にかかせないものだ。 そんな数あるコンビニの中で、私は気づけばふらりとミニストップに立ち寄ってしまう時期があった。 目的はこれ。 「ダブル蜜いもソフト」 私と私の娘が一時期これにはまっていた。 この「熱い・冷たい」のコンビに私は異常に弱い。 私が代表的に好きなのは、熱々のアップルパイと冷え冷えのアイスの組み合わせである。 遡るこ