成長


透明人間

ここ数年、健康診断に行って計測するたびに身長が縮んでいる。
数値が下がりだした数年は「まー、誤差もあるよなー」ってそんなに気にしてなかった。が、ここ数年のその誤差は如実に現実を突きつけられている感じがした。
若いころはもう少しで175cmに届く…ってところで維持していたのに今ではどんどん170cmの境界線へ近づいてるーって。
実際には日々この体で生活しているから実感は全くないんだけど、年に一度の計測では昨年からまた下がったな…と少しだけ寂しくなる。

そんな折、先日の親父のもらい事故で警察署に赴くことが数回あり、お若い警察官の方と立ち話をすることが。
「でかい」。でかいんですよ。この方たち。
これまで生きてきてほとんど見上げて会話することがなかった身としては次々と出てくる警察官の方々、ガタイもごついし身長もでかい。
この歳になって (この歳になったからか) 上から見下ろされての会話はちょっとした恐怖。食生活も体の鍛え方も自分たちの頃より良くなっているはずだから、成長具合もやはり良いんでしょうな。

自分の子供の友達も高身長な人が多い。本当にバスケットの選手?ぐらいに感じるほどでかい。
もちろん今更張り合う気も全くないけど、今まで逆の立場で生きてきていたからそれが逆転するとこんな風に感じるんだと驚いた。
自分の親世代からすると自分たちの衣食住、医療等々の生活環境は良くなっている。それよりもさらに若い世代はもっと良くなっている。だからもっともっとこれからの若い世代は体型が大きくなっていくのかな。
でも、漫画や映画とかでありがちな設定としては進化して大きくなって最終形態になった時にはいきなりコンパクトサイズになってパワーだけは物凄いってやつ。
人間も進化していくと宇宙人の想像図みたいにある点を過ぎたら小さくなっていくのかな。
いずれにせよ、自分が小さくなっているのは進化ではなくただの老化なんだよなーと切実に感じる。

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