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保健室にぬいぐるみを置く理由3つ

保健室にはよく、ぬいぐるみが置いてあります。

ぬいぐるみって、学校の備品ではない(ぬいぐるみ用に予算が組まれていたり、絶対に買わなければいけないものではない)のですが、だからと言って先生の趣味で置いているわけでもありません。

新しい学校に赴任すると、その学校の保健室にはたいてい、前任の先生たちの頃からずっと保健室に居たであろうぬいぐるみが、ひっそりと佇ずんでいます。

そして赴任中にひょんなことから数が増えたり(保健室にどうぞ、と頂いたり、自分の家で使わなくなったぬいぐるみを持ってきたりすることも)
あまりにボロボロになってしまったぬいぐるみは旅立っていったりもします。(ダニアレルゲンなども心配…)

そんなぬいぐるみたちですが、置くからにはちゃんと意図があったり、便利だなと思う瞬間があるんですよね。

中学校の保健室ではどのようにぬいぐるみが活躍していたのか、3つ挙げてみたいと思います。


心を安定させている子が居る

ぬいぐるみとスキンシップを取ることで、心を安定させている子って…結構多かったです。
辛い時にぎゅっと抱きしめて、癒されたり。
理不尽に殴られても、ぬいぐるみは静かに受け止めてくれます。(かわいそうだけど)

泣きながら来室した子のそばに「とりあえずぬいぐるみのこの子が一緒に居るから、落ち着くまでそばに居てもらいな」って差し出すこともあります。笑

中には私が話を聞かなくても、ぬいぐるみと居るだけで心が落ち着いたり、整理をすることができて、教室に戻っていく子も。
(赴任したばかりだったり、来室者が多くて混んでいるとよくある)

話をする時に目の置き場になる

相談や、深刻な話をするときって、沈黙が続くこともあるんですよね。そういう時って、なんとなくお互いに目のやりどころに困ることがあったりします。

そういう時にぬいぐるみがあると、なぜかじっと見つめてしまうんですよね。笑

目線を逃すところがあると、不審にきょろきょろしたり、下を向いたまま黙ったままになることを防げたりもします。
お互いに話しやすくする工夫として、ぬいぐるみが活躍することもあるんですよね。
(スクールカウンセラーの部屋にも、よくぬいぐるみが置いてあったり、来る日に合わせて保健室から貸し出すこともありました。)

話のきっかけや雰囲気作りにも

小児科の診察室によく置かれているぬいぐるみたちと同じく、単純に保健室に温かみを加える存在としても役立っていると思います。

あと、ぬいぐるみをきっかけに、生徒と話が弾むこともあります。
特に新しい学校に赴任したばかりの頃は「そのぬいぐるみ、お気に入りなんだよね」と、ぬいぐるみを理由に(?)来室する子も居ます。笑

ぬいぐるみ、意外と役に立ってます。
どのサイズも良いけれど、赤ちゃんより少し大きいくらいのサイズは、ちょうどいいサイズで重宝するなと思っていました。
(おうちに置くにはちょっとためらうサイズなので、なおさら…)

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