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タクシー会社の未来を見据えて。

 2022年6月13日、月曜日。平岸ハイヤーは、水素自動車「MIRAI」を営業車として導入しました。

水素自動車「MIRAI」

北海道でタクシー車両として「MIRAI」を導入したのは平岸ハイヤーが初めてです。

平岸ハイヤーは、常にタクシーの新しい車両や技術をどこよりも早く試してきた歴史があります。

例えば、
・最新の無線システム導入
・平岸ハイヤー独自のアプリ開発
・最新のタクシー車両を導入
・タクシー専用車両以外の車両導入
・社内体制の変革
・移動を伴う新分野への参入 
など 数え上げたらキリがありません。

1年に1度は、大小を問わず、変革を伴う“新しい”取り組みをする様にしています。

『何かやり方を変える』ということです。

理由は大きく分けて3つあります。

理由1.タクシーを取り巻く環境が変わっても、対応できる企業にするため
理由2.ドライバー含めた社員が、新しい挑戦に抵抗がない組織にするため
理由3.組織の中にイノベーションを生み出す体質を作るため 『地域で移動が必要な人がいる限り、安全で最適な交通手段を提供する』

これが、タクシーの使命です。
一方でタクシーは公共交通機関であり、その料金は国が定めた範囲でしか設定できません。 この2つを両立させるためには、料金メーター以外でハード面やソフト面の利便性を追求し、タクシーの特性を活用した新しいサービスを開発する必要があります。

いつ、いかなる時でも安全で、最適な交通手段を提供する公共交通機関であること。
移動する時だけではないサービスを提供する地域企業であること。

この二つを掛け合わせることで、ニューノーマルなタクシー会社が誕生すると確信しています。
実際に平岸ハイヤーは、この2年の間、挑戦に挑戦を重ねてきました。 その結果ありがたいことに、昨年から毎月のようにテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったあらゆるメディアに取り上げていただいています。

ただ、その多くが『コロナ禍の逆境を乗り越えるために』という見出しや取り上げられ方になっているという一面もあります。

もちろん『コロナ禍を乗り切るため』という表現は間違ってはいませんが、「タクシーに見切りをつけて、新分野に進出している」わけではありません。

どこまでいっても、私が考えているのは、

「移動が必要な人が地域にいる限り、安全で最適なドアツードアの交通手段を提供する」

ことです。

いつ、いかなる時であっても。

コロナ禍1年目の夏も、まったく同じ考えでした。
私が「陽性者が出る前提で検査キットや消毒機器を自社で用意していたこと」や、「情報を正確に、かつ迅速に公開する」と決めていたのもまた、『万が一、陽性者が出たとしても1日も営業を休むことなくタクシーを地域に提供するため」でした。

その頃、サービス業は陽性者が出ると必ず2週間の休業を余儀なくされていました。 さすがに当時、陽性者が出た時の混乱は、今とは比較にならないものだったため、弊社も3日間の休業を余儀なくされましたが、2週間が絶対だった頃、3日間の休業で暖かくタクシー事業の再開を受け入れられていただいたことは、その当時、東京の一部の経営者の間でも噂になったほどでした。

また、コロナの影響はまだまだ甚大な状況ではありますが、平岸ハイヤーは2年前から地域の人たちにとって「楽しい場所を提供する」というサービスを開発し続けています。

・平岸マルシェ
・有形文化財BAR「アップルロッヂ」
・イベントスペース「ダルマホール」

などが、その代表です。

平岸ハイヤー敷地内にある有形文化財BAR

この新たなサービス開発もまた、小売や飲食、またはイベント企画で新しい事業の柱を作りたいわけではありません。

結果的には「タクシードライバーの人材採用につながる」または「タクシー事業の売上につながる」ことを徹底して追求しています。

何が、どうつながるのか?

もうすでに日本の社会では、人口増加による経済成長は望めません。 その結果、給与水準が上がることも今すぐには望めない状況です。

それはタクシー事業にも大いに影響があります。街の中心部に人が集まり、同じ様にお金を落とす、という昔の常識はもはや望めないからです。

その上、日本の人口は減少傾向にあります。
そんな市場へ何も考えずタクシーを投入してしまっては、売上が下がり続ける中で単にドライバー同士の競争が激化するだけです。
しかしながら、人が社会生活を営み続ける以上、移動手段は必ず必要になります。

街の中心部へ当たり前のように人が集まり、ある程度、同じ経済活動をすることが期待できないのであれば、 「住宅街を活性化させる」 ことがタクシー会社の未来を見据えた“やるべきこと”ではないか。 私はそう仮説を立てました。

タクシー会社が、「住む理由」を作り続ける。

住宅街が楽しくなり、その中で経済活動が生まれる

移動が発生する

住民が住む理由を作るタクシー会社を応援する

タクシー会社に利益が生まれる

タクシー会社が、より「住む理由」を作り続ける

良い影響を与え合うループが続く。

「タクシーの乗ってください」では、もう誰も乗ってくれはしません。

これからの世の中は、「共感」が必要な時代に入ります。 クオリティが高いのは当然で、その先の「誰が、どんな思いでサービスを提供するか」が重要になります。

だからこそ私は、平岸ハイヤーという会社を使って、平岸に「住む理由」を作り続け、「最強の住宅街」を目指しています。 1人でも多くの住民の方々やサービス業の方々に「共感」していただき、共に栄える道を選びます。

もっとも、「近くであればあるほど、気付きにくい」ということがあると思います。時間はかかる道ですが、「平岸を最強の住宅街にすること」に地域が共感してくれた時、タクシー会社は本当の意味で、地域の公共交通機関としての存在感を発揮できると考えています。

そして、私はこの平岸という住宅街が大好きだし、もっともっと良い住宅街になるという確信もあります。

ぜひ、平岸にお住まいの方はもっと平岸を楽しんでほしい。

平岸に住んでいない方は、平岸という住宅街に遊びに来て楽しんでほしい。

平岸ハイヤーは、平岸に安全と娯楽をお届けできるタクシー会社になることを目指して進みます。

【平岸を最強の住宅街にする】

平岸マルシェの準備風景


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