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今年の正月は人混みに出かけることが気にならなかったが

コロナ禍になって人混みが怖くなり出かけ先には気をつけるようになった。
地方なので車社会であるし平日に出かけ先と時間帯を選べば密は回避できる。
(私の仕事はシフト制なので休日の休みにでかけると人の多さに引いてしまう)
外食はするが一度も酒を飲む場に行っていない。
普段一緒にいる人以外との会食もあまり気乗りしない。
でもたまに意を決して東北内で旅行支援を利用することもあった。
アルコール消毒は習慣になっていて見かけたらやらないともはや気が済まない。
コロナ禍になってもうすぐ4年、そんな生活でも別に困ってはなかった。

今年の正月は久しぶりに初売りに出かけた。
コロナ禍になり、人混みと分かっていて飛び込んだのは初めてのことだ。
なぜそんな気になったかというと、12月ついにコロナに罹ったからだ。流行の真っ只中だった。
発症前からウイルスが出るとか、無症状だとか、変異とか、ほんと厄介なやつ。
対策をしていても罹るかどうかは運だと思っている。
療養解除となってからも周りが心配するほどに咽せ込む咳が一向に良くならず、つづく咳で胸も痛かったので止めるために年末病院へと滑り込んだ。
「1か月で大体治る。それで治らなかったら後遺症としてどれくらい付き合うかは分からない」と言われ沈んだ気持ちになるも、私は病院からもらう薬がよく効くので咳もよくなった。
症状が良くなると気持ちも楽しい方へと向かい、さすがに1か月は抗体ももつだろうと気持ちが大きくなっている。
抗体が全部の株に効くとか詳しいことは知らないからこそ余計だ。

さて正月の話に戻るが、元日も2日も初売りに出かけた。

元日は隣の市の大型ショッピングセンターへ。
コロナ前の正月は、地方にしては珍しく思うように通路を進めないほどの人口密度だったし、行き帰りの渋滞もすごかった。
今は、駐車場の空きを探してうろつく車が行き交うほどの賑わいだったものの、行き帰りの道は運がよかったのか混んでいなかった。

2日はまた別の隣の市の商業ビルへ。
店内の人は特別多くなかったが、整理券配布のお笑いイベントがあり各回定員200名、観覧は無料で、整理券がなくても後方で立ち見ができるという有り難さ。
正月早々隣の市の早朝整理券配布に出かけられるような行動力はないが、イベントは見たいということで開演の40分前くらいに後方で待機していた。
立ち見客もこんなもんかと思っていたが、開演時間も近づき後ろを振り返ってみると、近年見たこともない人混みになっていた。
そのフロアの半分ほどがイベントスペースだったが、フロア奥ステージの対局に位置するエスカレーターまで立ち見は膨らんでいた。
密極まりないが、これがコロナ前であれば隣の人に触れるくらいには詰まっていただろうから、それと比べれば自分のスペースがある中で観覧できた。
しかしお笑いイベントにこれだけ人が集まるとは知らなかった。

人混みに身を置いてふと、コロナのことを気にしていないと気づく。
現在自分は無敵期間であるという思い込みから気になっていないのだが、コロナのことが頭にない状態、つまりコロナ前ってこんな感じだったかぁとマスクの中で口をぽかんと開けた。そしてこれが日常になる日はしばらく来ないんだろうなと感じてしまった。もう4年経とうとしているのに。
人混みにいた人たちはどんな気持ちだったんだろうか。
それぞれに判定ラインがあると思うが、私はまだ解放的な気持ちで都会の友達に会ったり出かけたり飲みに行ったりできない。
それが必要な場面に直面すると胸が痛む。いつこの気持ちは晴れるのだろうか。
新しい年は去年より明るい一年になってほしいと願う。

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