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どうすれば文章のミスに気づけるのか?

私も編集者のはしくれなので、著者が書いた文章に隠れた誤字脱字を見つけるのも仕事のうちです。
(うちの会社は小さいので、校正も編集者がやります。校閲も時々やります)
そのおかげか、最近は街なかのPOPや飲食店のメニュー、広告などにある表記のミスを見つけるのがやたらうまくなりました。あまり役には立たない特技ですね。

さて、今回は文章のミスを見つける方法、について自分なりに考えてみました。
私の場合、「『他人が書いた文章』を『初めて』『紙媒体で』読む時」が一番ミスを見つけやすいタイミングです。
一つずつ考察していきます。

他人が書いた文章を読む時


自分が書いた文章の場合は、内容をすべて知っているがゆえに、ちょっとしたミスは脳が補完してすらすら読めてしまいます。
そういう意味では他人が書いた、生まれて初めて読む文章のほうがミスに気づきやすいのは当然かもしれません。

初めて読む時


ところが、他人が書いた文章だとしても、何度も何度も読む場合はちょっと話が違ってきます。
自分が書いた文章の場合と同じく、内容を覚えてしまうので、ミスが見つけられなくなっていきます。
個人的には、最初の1回でどれだけ見つけられるかが勝負です。
2回目以降を読む時は、前回からちょっと時間をあけて読んだり、読む時間帯や環境を変えたりといろいろ工夫しています。

紙媒体で読む時


これには個人差があると思いますが、私の場合、パソコン・タブレット・スマホ等の画面で読んだ文章の内容は明らかに頭に入りません。
明らかなミスもスルーしてしまう場合が多々あり、さらっと読む時や検索したい時以外は紙に出力して読んでいます。
(ペーパーレスの時代に逆行していますね…)

まとめ


文章を書く上で、ミスをゼロにするのはとても難しいことだと思います。
そこで、何度も読み返すことになるわけですが、1人が、常に同じ机で、パソコン画面とひたすらにらめっこしていても
なかなか見つけにくいのではないかというのが持論です。
他の人にも読んでもらう、場所や時間帯を変えて読む、紙に印刷して読んでみる、などなどちょっとした工夫で、
世の中に出てしまう前にミスを極力減らしていければと思っています。
(正誤表を作るときほど悲しい作業はありませんから…)


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