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Q.編プロは修行先であって、ずっと働くのはオススメしない?〜宣伝会議「編集ライター養成講座」のQ&A:その3

前回に引き続き、受講生の方からの質問に答えるコーナーです。その1、その2はこちら。

Q.「編プロで勉強するのがいいと思う」というお話ですが、それは「修行」で、ずっと編プロで働くのはオススメしないということでしょうか?

いいえ、もちろんその編プロがよい会社で、居心地がいいなら定年まで勤め上げたってなんの問題もありません。私自身、前の会社には13年半いましたので。

私が「2〜3年でもいいから編プロなり、制作の会社で働く経験をした方がいい」といったのは、あまりにも「まずはプロのライターになる」という段階をすっ飛ばしてフリーランスになろうと画策している人が多いように感じているからです。

なので「もしもフリーランスのライターになりたいのであれば、せめて数年でもいいからどこかしらで修行してからがいいと思いますよ」という意味合いです(そのための方法の一つとして、編プロで働く方法を講義中にお話ししました)。

「その2」でも書いていますが、ライターになるのとフリーランスになるのをごっちゃにするのは良くないです。混ぜるな危険。ここテストに出るのでしつこく言います。どの世界でも「プロ」として活躍できるようになった人が「そろそろ会社を離れて自分の力で自由にやってみるかね」と独立するのが一般的です(時々、いきなりフリーになる人もいます。そういう人はすごい度胸とバイタリティがあるか、めちゃくちゃ能力が高いかどっちかです。かつ成功している人は大体両方持っています。自信がある人は試してみてもいいと思います)。

なので、冒頭に戻りますが、修行のつもりで入った会社がいい会社なら別に辞める必要はありません。会社にいなければ担当できない仕事もいっぱいあります。それに、編集やライティングのスキル以外にも、営業スキルや見積りの出し方、トラブル対応の仕方などなど、学ぶことは山のようにあるでしょう。

仕事ができるようになってきたら、与えられる仕事の規模も責任も大きくなってきます。今度は育てる側に回ることになるかもしれない。管理職になる道だって出てきます。まあ、この辺は、編プロに限らず全ての企業で言えることですね。そうなってくると、自分がどんな人生を送りたいかということで判断するしか自分にとってのベストな道はわかりません。

というわけで、「いい編プロだと思ったら何年いたっていいと思います!」です。はい。

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