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ピアノは僕という曲を奏でる


「さて俊介さん、ドはどこでしょう?」
「……。」
「ここ……、ですか?」
「そこは、ファですね〜!」
「……。」

「ド」がどこなのかすらわからない男が
40代を目前にして
初めてピアノを習い始めました。

結論から言います。

「何かに挑戦して自分を変える」

これが習いはじめた理由です。


なぜピアノだったのか

とてもシンプルで

昔からピアノの音が好きでした。

特に意識していなかったのですが

どんなジャンルの曲を聴くときも

ピアノの音が入っている曲が多かったように思います。

楽しかったとき、辛かったとき、喜怒哀楽のあらゆるとき、動き出す第一歩として、振り返ると僕は音楽を聴いていました。

ある日、ふと気づきます

まったく弾けもしないのに

好きなピアノの楽曲を聴きながら、それを自分が弾いているイメージをしていることに。

好きで視聴していたピアノ系YouTuberの方々にも重ねたのでしょう。

そのイメージを現実に変える挑戦

「僕も人の心を動かす演奏ができるようになりたい」

僕のnoteの初めての投稿にあるように。

脳に障害をもつ僕は

集中力のコントロールが非常に苦手なのです。

五感が鋭く過敏で、すぐに気が散ってしまう。

それは誰しもあるとは思いますが

ただでさえ周囲から拾う情報が多く

視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚

常に頭の中は野外フェスです。

この挑戦は集中力をつける訓練になるのではないか

美容師19年目に入りました

有難いことに、このような僕ですが

指名して予約をして下さるお客様方に恵まれております。

これからも努力を怠ることなく
毎回の成長を指名して下さる価値として付加するために精進してまいります。

この19年間は支えてくれた多くの人達のおかげで成り立っています。

先輩方、後輩達、そして関わらせていただいてきた全てのお客様方。

先輩方においては誰よりも扱いづらく
手がかかる後輩だったでしょう
(今でもそうかもしれませんが…)

後輩達の存在は、しっかりしなきゃと背中をいつも押してくれます。

そしてお客様方、いまだになぜ僕を指名して
下さるんだろう…
と毎回、奇跡のように感じつつ
前回より成長した成果を
技術とおもてなしを通してお伝えしていきます。

やはり人あってこその自分
人がいてくれたから
変わることができたし
歩みは遅くともここまで来ることができた
だから
きっとどんな困難も
丁寧に向き合って鍛えれば難しくなくなり
困らなくなるはず
きっと乗り越えられると
僕は信じて勉強して挑戦します

たくさんのことを「与えてもらい」それを「受けとること」で、今だに美容師を続けることができています。

日本人男性の平均寿命は81.41

もうすぐ人生の折り返し地点に到達します

これからは

受けるより与える割合が勝る人生を歩む事が僕のテーマです

もう、たくさん受けとってきました。

入社してくるスタッフよりも
その親御さんの方に年齢が近くなってきました。

今度は僕が与える番です。

人様に与えるためには
僕の持つあらゆるものを洗練させて深みのあるものに育んでいこう

「同じ楽曲でも
演奏者の人柄があらわれるように」

これからのピアノと歩む人生において
奏でる音から自分を感じとって
課題を明らかにして
コツコツと日々の鍛錬にのぞんでいきます。

臆病な自分、繊細な自分、頑固な自分、その都度ピアノは僕を奏でてくれます。

これからもピアノに関しての記事は
あげていきます。

毎回レッスンを受けるたびに
たくさんの気づきがありますので
誰かの共感を得て
何かのお役にたてればこれ以上の幸せはありません。

「与える」

これを日々忘れず精進します。

〈終わり〉

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