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テンセグリティとシェヘラザード数

10/1(KIN136)、I.H.M.が主催するテンセグリティ・ワークショップの第3回目が東日本橋で行われた。バックミンスター・フラーの共同研究者としても知られる梶川泰司氏(シナジェティクス研究所)が、東京でテンセグリティの制作指導と講義を対面で行うのは実に38年ぶりという事もあって、毎回ワーク日程公開直後にはほぼ席が埋まってしまうという人気ぶり。

縁あってこのワークの開催に関わった立場から、私は今のところ全ての回にボランティア参加させてもらっているのだが、毎回異なる切り口と流れで進められるので、見方を変えれば、(フラー以降の)シナジェティクス第一人者による生きた講義を無償聴講させて頂いているとも言える(ちなみに新モデルの制作に入る次回は参加費を支払って受講する)。

IHMよりワークの様子

そこではっきりしたのは、このワークで制作する「共鳴テンセグリティ」こそが、宇宙の普遍的な構造を具現化したモデルであり、世に出回っているテンセグリティと称されているものの殆どが、実はフェイクモデルだという事であった。『13の月の暦』でも似たような現象が起こっているが、商業的発想で改変されたニセモノの方が広まり易いのは、今の社会全体が偽の構造で成り立っていることと深く関係しているように思われる。

共鳴テンセグリティのモデル制作は、それ自体とてもエキサイティングな体験であり、予測できない統合のプロセスを全感覚的に味わう事になるからか、モデルが出来上がる瞬間の参加者の表情は喜びと驚きに満ちたものとなる。そして、その共鳴波動はワークの前後にも見えざる影響をもたらす。

例えば、今回は会場に向かう途中の通りでふと目に止まった車のナンバーが、まさにその日の『13の月の暦』の日付(365日暦)である3月12日(312)と、グレゴリオ暦の日付10月1日(1001)にシンクロしていた事に気づいた。

この2つの暦を日常的に意識している人はまだ非常に限られていると思うのだが、それを26年以上も実践してきた私の目の前に、そういう「数」が現れたことに対して強力なメッセージ性を感じた私は、迷わずその場で撮影をした。ただ、その時点では、日付の一致以上の意味は特に分からなかった。

後になって思えば、この日は『13の月の暦タイムスコア』の共同製作者である絵師みよこみよこさん(KIN101)もワークに参加されていたし、そのみよこさんにカバー絵を描いて頂いた『霊性のアート』や『マヤのリズム』を出版して下さった中央アート出版社も、会場から500mほどの所にあった事を思い出した(現在は移転)。そして、中央アートの故・吉開社長もKIN101(10・竜)であった。

この日のワークの終盤で、梶川さんは「フラーが宿泊するホテルの部屋は常に1001号室だった」という話をされ、その数の累乗が鏡像対象を持つ数であることを説明しながら「1002001」「1003003001」「1004006004001」と板書された。この数については、フラーの著書のどこかで目にした記憶があったが、3回行われたワークの中で梶川さんがこの話に触れたのは、この日が初めてであった。

が、実はこの時点でも私は、車のナンバーとの関係には気づいていなかったのである。翌朝、4時に目覚めた時、「1001」が何処に書かれていたのかが気になったのと、ちょっとした頭痛もあって、結局、その後うとうとしながらも5時前には起きる事にした。

手始めに『コズモグラフィ』を開いてみると、ワークの日付KIN136とシンクロするP136に、フラーが千一夜物語にちなんで「シェヘラザード数」と命名した「1001」とオクターブについての記述があった。会場に向かう途中にいた白いプリウスのナンバーは、単に日付(3月12日&10月1日)を示していただけでなく、1001(=7×11×13)の予兆でもあったのだ。

この3つの素数は全て、自分に関わる数字でもあった。7は誕生キン(7・竜)の銀河の音、11と13は名前と苗字の画数である。自分の名前は画数を意識した父によって付けられたもので、誕生キンは『13の月の暦』によって再定義された数え方でのもの。その全てがこのタイミングでシンクロするのはやはり驚きである。そして、ここまでの気づきをメモした時点で頭痛はすっかり消えていた。

ちなみに、ワーク開催日だった電気の月12日、KIN136(6・戦士)は、Lの太陽暦誕生日から260日、そしてクリカの誕生と深く関係するオーストリア・グラーツでのカーラチャクラ灌頂(ダライ・ラマ法王による)の満行から28銀河スピン(=20年−20日)というタイミングに当たっていた。カーラチャクラは「時の輪」の意味だが、まさに完璧なサイクルで物事は巡って来るのである。

そして、シェヘラザード数を『コズモグラフィ』の中で確認したKIN137(7・地球)は、梶川さんとの回路が繋がるきっかけとなったトンガ大噴火(共振の月6日=G1/15)から260日のタイミングに当たっていた。その日、ホ・オポノポノのヒューレン博士(KIN86)が旅立たれ、その後、自分の運命の道筋がKIN86(8・世界の橋渡し)となった状態で、再びKIN137を迎えたのであった。

ナムギャル寺が出版したカーラチャクラに関する詳細な書籍によれば、ダライ・ラマ法王は、シャンバラのスチャンドラ王を初代と数えた時、86代目の教えの継承者という事になっている。人生の様々な場面で体験してきた出来事が、『13の月の暦』が示す「時の輪」という張力材で統合されるプロセスは、共鳴テンセグリティの最後の張力材をスリットに差し込む時の感覚とよく似ている。

あらゆる物事は、時間的にも空間的にも、一見ランダムに配置されているように見えるが、適切な比率と視野でそれらを統合すると、そこには調和的な響きを奏でる宇宙的な楽器が起ち現れて来るのである。(D)

電気の月25日  6・月(KIN149)

追伸:今日は、パレンケ「碑銘の神殿」の中央階段69段とシンクロする「赤い自己存在の月の年」の元旦KIN69から80日(パカル王の生涯も80年)、そして私が4次元的なパカル王(KIN190)とも言える滝元さん(『マヤン・ファクター』監訳者)に導かれて、パレンケを訪れ「碑銘の神殿」の地下墓室に参入した時からツォルキンが33回巡った日に当たる。


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