結婚相手は自分の処刑人

殺害予告じゃないよ。比喩です。殺意もないし、法律に違反する気は微塵もありません。

これは死ぬまでにこれ位言わせてくれって意味でいうが、一生に一度の恋愛っていうのは、即ち心中であって、人に許された一生に一度の殺人というわけだ

要するに殺し合い
誰も殺さずに一人で生を失うことに耐えられないから時間の共有を通して相手の生を殺す必要がある
要するに誰か殺さずに死を迎えたりはできないのさ

まあ誰かを殺す代わりに誰かを攻撃するようなしょぼい生き方も良いかもしれないが結局の所本気で殺せるような相手を殺すことだけ考える方が健全なんだよなあ
誰かを殺そうなんて思ってなかったからくだらない寄り道ばっかしてるわけで

俺は誰かを殺す前に死にたくないという事実に気付くのが遅かった
殺傷の話ではない
自分の死と同等の死を殺傷以外で用意することしか死への抵抗感は拭えないんだということ
寧ろ自分を殺すなんてしたくてもできないから殺してもらえるような人を探しているわけで

人々は自分専用の処刑人を探しているわけだ

死刑囚にも処刑人は必要で処刑人を自分で用意するかどうかの違いでしかないのさ

どうせだったら疲れ切った自分より綺麗な処刑人に殺されたいだろ

だから処刑人を探さなきゃいけなかったんだ
処刑人の不在に気付くのが遅かった

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