Sleep No More(スリープノーモア) ニューヨーク版と上海版との違い
上海はもう何度行ったかわからないスリープノーモアですが、本場ニューヨークは行ったことがなく。終わる終わる詐欺をしていたニューヨーク版がどうやら2024年9月に本当に終わってしまうらしく。後悔するくらいなら・・・とのことで行くことにしました。
どう考えても上海版にしかないシーンやキャラがあるので、「おそらくニューヨークとはここ違うだろう」という部分についてまとめることにしました。
ガンガンにネタバレするので、スリモアの中身を知りたくない!上海版はネタバレくらいたくない!という方はこの記事は読まないようにご注意お願いします。
上海版の時代と舞台設定
舞台が1936-37年の上海です。パンフレットの地図が1936-37年の上海(マッキトリックホテルの場所)という芸の細かさ。このときの上海は簡体字ではなく繁体字が使われていたので、いろんな小物が繁体字で書かれています。
ただポーターから渡される手紙は、簡体字だったような気がする・・・と思って見直したらちゃんと繁体字でした。パンフ見てたらホテルの受付は簡体字でした。なんか理由あるのかな?
中国特有の事情
中国は性的なコンテンツに関して厳しい規制があります。(Web広告なども肌色が多いと却下されます。ゲームの露出などもかなりローカライズされてるので、気になる方は調べてみてね)
なのでスリモア特有の裸シーンなどは一切なく、上海版は着衣のまま進行します。上半身裸とかはあるけど、基本は着衣。キスシーンはあるけどそれだけだと思う。
ベースにしている物語の違い
本家はマクベスとレベッカが元ネタですが、上海版はプラスして白蛇伝が元ネタになっています。
白蛇伝は中国古代の四大民間伝説の一つとされる物語。舞台は杭州の西湖の雷峰塔という観光名所でもある有名な場所です。
内容は色んなバージョンがあるので一概には言えないのですが、ざっくりいうと人間の男性と白蛇の女性との恋愛物語で、白蛇と人間は夫婦になるものの白蛇は法力を持った法師等に正体を見破られ酒を飲まされヘビになってしまい、西湖畔の雷峰塔に封じ込められる。結末は結構物語によります。(Wikiを参照しました)
内装の違い
ベースに白蛇伝が入ってるため、5階の森が上海版では竹林となっており、ここが白蛇伝のメイン演出となっています。結婚式あげたりするし、ポスターが貼ってあったりします。
あとヘカテのバーの入り口天井に「伊楽園」って書いてあったり、4階の探偵事務所やテーラー、薬局も内装中国ローカライズされていると思います。
登場人物の違い
ニューヨーク版のキャラが何人か白蛇伝になってるのかな?と思いスリモアニューヨークネタバレ見に行ったら多分全員いるみたい・・・?むしろ白蛇伝分プラスされてるっぽいです。
※※以下かなりネタバレ※※
白蛇伝要素のシーン
上海版は白蛇伝の男性と白蛇が5階の竹林で出会い、男性が一目ぼれするところから始まります。時系列はバラバラですが、以下シーンが上演中に含まれてます。よければ見に行ってください。
・一目ぼれシーン
5階の竹林のブランコ近辺で白蛇と男性が出会う。それはもうブランコを挟んでぐるぐるぐるぐるする。恋してるな~~~って感じで男性は目を離せない様子。女性は蛇っぽい動きで警戒してる。恋ですなぁ。
・結婚式シーン
5階の竹林の小屋の周りで、看護師がリボンで範囲を作るところ。指輪交換までする。キスもあったりなかったりしたような。
・蛇と疑われて酒を飲まされるシーン
4階のヘカテバーで探偵+2人のマスクメンに無理やり蛇酒を飲まされ、旦那の前で蛇になってしまうことを表現する荒々しいダンスシーンがあります。(原作では法師に疑われるがスリモアでは探偵。探偵を追っかけていると蛇酒を丁寧に作る過程が見れますし、白蛇のグラスにだけ蛇の皮を擦るシーンも見れます)
・手術シーン
4階ヘカテバーで魔女たちのブラックライトライブシーンを行っている間、5階の病院で白蛇が医者と看護師に手術されるブルーライトライブシーンがあります。手術後半に夫がようやく部屋に入るのですが、時すでに遅し。白蛇も狂っており、夫死亡シーンになります。このシーンを最初から最後まで見れるのは2人のみ。(この後医者が夫の遺体を車椅子で運び、1on1発生します。この1on1に当たりたいのに一回も当たったことない・・・)
この前発見したアップデート(2024/8)
5階の病院は2部屋あり、部屋同士が1つの扉でつながっています。手術シーンを最初から見るには隣の病室から2人だけ医者に連れていかれるのが今までのルートでした。(2018年~2023年末まで確認)
この前に行ったらそのルートではなく、医者が別の場所から2人の観客に肩を組まれて連れてこられて、一緒に入るルートに変わっていました。(この医者は探偵兼マルコム兼医者です)ここまであえて看護師と書いてますが、もともとはナース2人でした。この前のときは男性看護師と女性看護師1人ずつだったので、結婚式のシーン補助もその二人がやっていて少し印象が変わりました。小屋はニューヨーク版にもあって小屋に引き込まれる1on1も同じくあるみたいで、レベッカ由来の1on1のようです。(ティーカップから何かをスプーンで飲まされるやつ)
逆にバーテンダーがいないかも?スピークイージーに来たバーテンダーは坊主の魔女だった気がする・・・(うろ覚え)
めちゃくちゃ喋ってた。過去イチ喋ってた。ノンバーバルどこいった???と思った。1on1前もとても喋ってました。
今回入場時間がずれてしまったせいで初めて一人入場することになり、マンダレイ・バーにたどり着く前の真っ暗な道が本当に嫌だったんですが、今回小さくライトがいくつもついてて道が見えた・・・!雰囲気は少し下がってしまうけど、私はとても安心しました。
今回違いを見つけるためにニューヨーク版のネタバレを見たら、マクベスの部屋のフロアが異なってました。上海はマンダレイバーの近くの2階にあるのですが、ニューヨークは3階にあるようです。(以下のリンクは参考にしたニューヨークのブレークダウンでして、めちゃくちゃネタバレですのでご注意ください。)
まとめ
上海版の違いは以下になるかと思います。
裸規制など、衣装的な部分が異なる。
内装や舞台は1936年頃の上海にローカライズされている部分がある。
白蛇伝の要素が追加されている。
登場人物はおそらくニューヨーク版に白蛇伝分が足されている。(その分1on1チャンスや5階での出来事が増えてる?)
各登場人物のブレークダウンは細かくは異なるが概ね同じ。白蛇伝に関わる人物は調整が入ってる模様。(探偵兼マルコム、ナースなど)
韓国版が出る!
ここまでまとめたところで韓国版の正式ニュースがでました。上海版が白蛇伝のようにかなりローカライズされている部分があるのに対し、ソウル版は何がローカライズで入ってくるかとても楽しみです。
ニューヨーク行く前の自分の整理のために上海版との違いをメモしましたが、もし上海に行く人の助けになっていれば幸いです。うろ覚えのところも結構あるので間違ってたりアップデートがあればコメントで教えてもらえると嬉しいです!