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止めておけセリフ「私みたいな子でもアイドルになれる」乱用

これ、けっこう言う人多いなぁと思う。

へりくだって言うのは、まぁ日本のお家芸みたいなとことあるし上から「私だからアイドルになれたのよ!」なんてギャグに聞こえなかったら、引かれたりもするだろうけども。

引退するときや生誕祭とか、限られた場であればまだいい。

でも日記やツイートや、普段の何気ない会話でもちょこちょこ出てくる子は出てくる。この乱用は止めておけと老婆心ながら言いたい。

このセリフの「私みたいな」という言葉の場合、大抵「私」はどうしようもない人物であるという意味の場合が多い。

「暗い」とか「人間関係上手くできない」とか「上手く笑えない」とか「トーク下手」とか「かわいくない」とか「スタイル悪い」とか…まあネガティブな「私」なわけだ。

その言葉をいう時の顔ってどんな顔か意識したことはあるだろうか?

眉毛も口角も下がってることが多い。

これを乱用するということは、顔の表情の使い方がその形が多いことになる。

「鏡の前笑ってみる。まだ平気みたいだよ」何かの歌詞じゃないけども、鏡の前で口角を上げようとして自然に上げられないのであれば、危険信号だ。

引退のときや生誕祭など限られたときなら良いと言ったのは、大抵そういうときはその言葉のあと、笑顔の挨拶が続くからだ。「こんな私をアイドルにしてくれてありがとう」とか。下がった口角を上げることができる。

言葉には力があるというけども、内面だけではなくて発する言葉の内容で表情や使う筋肉が実際に違って、それが日々の顔や気持ちに繋がっていくことをどれだけのアイドルが意識しているだろうか。

無理に笑え、ということではない。

でも、少しずつ改善していく積み重ねをしていってほしいということだ。

それに加えるなら「こんな私でもアイドルになれるということが励みになれば…」的な表現は、途中が省略されすぎてて若干「アイドル」に失礼な気もするんですよ。

今のアイドルさんに多いのは「アイドルに元気をもらったので、私も人に元気を与えられるアイドルに…」という言葉。まちがいなく「こんな私」のままではアイドルにはなれないだろう。

こんな「だった」私が「こんなに変わって」アイドルになった。

だからアイドルであるあなたは、とても素敵な人のはずで、そうじゃないと人に元気なんか与えられないしファンなんかいないから。

自分が憧れた「アイドル」というものの価値を下げないでいいかなと。

で、なんならあなたの価値をあなたが下げる必要もないよと。

で、厳しめにいうと「私みたいな子でもできると思ってもらえたら」っていう言葉を使って絵になるのは元々の状態から結果を出せるレベルの努力をして、自分の目標に達成した状態で口にしたとき。
成長も結果もなしで口にするのは、『その程度でできるもの』と貶めてることにもなりかねない。

目安としては…3ヶ月に1回言ってたら乱用と判断しよう。1年に4回もアウト。ちなみに3ヶ月ってのは、皮膚の細胞が全部入れ替わる単位を参考にしてる。「え?28日周期とか言わない?」って思った人もいるだろうけれども、1個の細胞で見ると大体平均してそうらしいが、1個じゃなくて身体の全部の細胞が入れ替わるには3ヶ月くらいらしい(せーのっで同時に生まれ変わるわけではないので)。だからその口角下げた細胞を定着させないためにも3ヶ月とした。

(ちなみに、若いから28日周期や3ヶ月と言えるわけで、筆者ほどの歳になったら、50日周期や半年単位になる…口角や頬の筋肉が歳重ねて多くなるのは、ネガティブ発言を重ねてしまってる説もあると思っている。そして筆者も下がっているのでほんと気をつけて…)

無理はしないでいい。

でも、せっかく素敵になろうと日々努力をしているのだから、そんな自分を自分で下げるような言葉で縛らないでほしいなと思う。

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