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お雛様出した?

こんにちは。
薬膳師のクコの花です。

今日は雨水。

冷たい雪が雨へと変わり、雪解け水が流れだします。
田畑が水で潤うので、農耕の準備を始める頃です。


豊かな実りへの始まりであり、またその昔、人形に厄を移して水に流していたのがお雛様の始まりといわれていることもあり、この日にお雛様を出すと、良縁に恵まれやすいと言います。我が家にも娘がいるので、是非、良縁に恵まれますようにとお雛様を飾りました。




薬膳の世界では冬から春への衣替えの季節。
春といってもまだまだ三寒四温のあたたかかったり、寒かったりを繰り返してだんだんと気温が上がっていきます。


春だからと一気に春の薬膳へ変えるのではなく、三寒四温に合わせて冬の薬膳と春の薬膳を上手く組み合わせて徐々に春へと身体を慣れさせていきましょう




先日のおかあさん学校ではそんな今の季節にぴったりな「肝腎要(かなめ)」のお話をさせていただきました。なぜ、いま「肝腎なのか」「肝・腎の働き」「摂りたい食べ物」などをお話ししました。


よく「肝心要」と書きますが、薬膳の世界では「肝腎要」と書きます。
これは肝や腎が命を支える最も大切な部分だからです。


また身体とココロはつながっていて、肝と腎がしっかりしている人はちょっとやそっとのことでは動じない安定したココロ持ちになります。


春の新しいスタートに腰をしっかり据えて、周りに振り回されることなく、スタートダッシュをかけましょう!




ちょっとここで豆知識。

もともと「肝腎要」がなぜ「肝心要」になったのか。それは戦後の日本語表記の問題らしいのです。戦後の当用漢字に「腎」があげられなかったため、同音の「心」が使われるようになったとか。平成22年の常用漢字表改定で「腎」も使えるようになったので、今は両方の表記がみられるという事です。


それではまた次回。


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