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小正月に伝統とコロナ予防と。

こんにちは。
薬膳師のクコの花です。

大正月と小正月

今日は1月15日。
1月1日を大正月というのに対して15日を小正月といい、この日までが松の内であると言われています。松の内は門松を飾る期間のこと。現在は地域によって違うようです。そもそも門松自体を見かけることが少なくなりました。クコの花の子供の頃は近所でも飾っている家が結構ありましたが今は商業施設くらいでしか見かけません。皆さんの地域はいかがでしょうか。

成人男子としての行事である元服の儀がこの小正月に行われていたことからかつては15日が成人の日と定められ、成人式が行われていました。
2000年にハッピーマンデー制度を背景に、成人式が第二月曜日に変更されました。経済優先にシフトですね。

本来行事は意味があっておこなわれていたので、簡単にかえるべきではないとも思いますが、せめてその由来などは語り継いでいきたいものです。

大正月が歳神様をお迎えするのに対して、小正月は邪気を払い一年の豊作と家族の健康を願うものです。

邪気払いに小正月には小豆粥を食べるという慣わしがあります。
小豆は生薬名を赤小豆(せきしょうず)といい、薬膳の世界でも病気の原因となる邪を払い、巡りを良くしてくれるものです。


実は新型コロナ予防としても私は小豆を使ったご飯をすすめています。
赤小豆については過去の記事でもふれているので興味のある方はこちらをご覧ください。


今日は薬膳的な小豆粥の作り方を紹介します。
普通の小豆粥と比べて少し作り方が異なりますのでよく読んでお作りください。かなり濃い色のお粥になります。

薬膳的小豆粥の作り方

小豆・・・大さじ4~5
米・・・・40g
米油・・・小さじ1/2

①鍋に洗った小豆を入れ、指一本分くらい多めのたっぷりの水を入れて
茹でる。途中で湯の量が減ってきたら水を足し、フタをして10~20分ほど煮る。

②表面に浮いてきたアクや豆の皮をとりのぞき、小豆を指で押してみて、つぶせるくらいの堅さになったら米を加え強火で炊く。

③沸騰したら弱火にし、米油を小さじ1/2程度回し入れ、フタを閉めたまま30分ほど火にかけ、火をとめて10分蒸らす。
※この間かき混ぜるのはやめましょう。

<ポイント>
小豆はお菓子作りなどでは、数回茹でこぼして澄んだ味にしますが、今回は邪を払い水の巡りを良くするという薬膳的な働きを高めるためと、コロナ予防の観点からも、茹でこぼしはしません。茹でたお湯をそのままお粥を炊くのに使います。たっぷりの水で茹でましょう。

それでは、是非、作ってみてくださいね!











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