2022/11/12(土)

今朝は6時頃に目が覚めた。足が寒くて目が覚めてしまった。眠気覚ましにコーヒーを飲みながら、昨晩途中でやめてしまったハリーポッターの続きを読んだ。

腹が鳴るのを18回くらい無視して、いよいよ空腹のせいで本を読むのに集中できなくなったとき、窓から入る陽の角度が本を読み始めた頃に比べて全く変わっていることに気がつく。時計を見ると、読み始めてから既に2時間以上が経っていた。梅雨の間、雨で家から出られない季節に、この時間の使い方を知っていればなあと、どうしようもない嘆きが頭に浮かんだ。

あちこちオードリーを見ながら、サラダと水切り豆腐と胡桃の蜂蜜がけでブランチ。木綿豆腐はあまり得意ではなかったけれど、水切りという一手間を加えることで、驚くほど好みの食材に変わった。賞味期限が一日過ぎていた豆腐もペロリだった。

床掃除をしているうちに、トイレ掃除もしたくなり、そのうちに洗面所も掃除したくなり、気付けばこれまた2時間くらい経っていた。ついでに財布に入っていた要らないレシートも捨てた。家中が綺麗になってスッキリ。

天気が良さそうなので、人と会う前に買い物へ行く。11月とは思えないような温かい陽射しと風に包まれる。歩いているだけで気持ち良くなる陽気だ。

歩いていると何台ものクラシックカーとすれ違う。この街の好きなところの一つ。素敵な車を見つけると、つい目で追ってしまう。いつか濃紺のセダンのクラシックカーに乗って、この街をドライブしたい。

ハリがあって分厚い濃緑の葉に陽が反射して眩しい。近所のもみじはもうすぐ全てが赤く染まろうとしている。この間公園を散歩した時に見つけた、緑屋根の家を思い出した。湖の辺りにこじんまりした緑か青の家を建てたい。部屋には気に入った家具だけを置いて、自分が描いた絵を飾る。庭にはオリーブの木を植えて、その周りを黒いフレンチブルドッグが短い手足で元気よく走り回る。2階の少し広いベランダにはテーブルと椅子を置いて、晴れた日にはそこで朝食をとったり、本を読んだりしたい。もう少し大人になったら、都会の喧騒から離れてそういう暮らしをしたい。

ZINEフェスティバルというものに行ってみた。綺麗な夕焼けが覗くPARCOの屋上で、 100近いアーティストたちがZINEや写真を始めとした様々な創作物を販売している。1つ、映画にまつわるZINEを購入した。聞くところによると、自主的に海外映画を輸入し、2本立てで上映している「SOME FREAKS」というイベントがあり、そのイベントで過去に上映された映画について紹介しているZINEのようだ。ZINEを販売していた女性とは映画好きということから話が盛り上がり、いつか一緒に映画を観に行きたいという話をした。私は社交辞令でこういう話はしない。偶然映画館で会えたりしたらいいな。

気になっていたジャズバーに行った。店内はバーのわりに明るく、優しそうな素敵な店主の方が迎えてくれた。ジャガイモとチーズのピザ、ドライカレー、それからデザートセットをそれぞれ頼んだ。

少し肌寒い夜道を、ゆらゆら並んで歩く。今日もいつもと変わらない、なんでもない日。なんでもない、いい日。

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