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好きな桜の名歌3選!

Yudaiです。

今年は入学シーズンとソメイヨシノの開花が重なり、満開の桜の下でランドセルを背負った子と親御さんが写真を撮る姿がチラホラ見られて微笑ましいです。

数日間しか見られない桜の花を生きてる間に何回見られるのかなあという、およそ30代らしくないことを思ったりね。

そんな例年より遅い開花となったソメイヨシノも、春の嵐であっという間に散ってしまいますね。

この儚さが故に、しばしば恋愛や人生に反映させて、桜を題材にした名曲が、現代でも国内には沢山あります。


宇多田ヒカルさんの「SAKURAドロップス」。森山直太朗さんの「さくら」。
挙げればキリがないですが、この一瞬咲き誇る桜に我々は魅了されて、生活にも文化にも無くてはならない存在になっているようです。

もちろんそれは、昔の人にとってもそうですよね。

今回は散り際の桜にちなんで、僕の好きな桜の名歌TOP3を勝手にご紹介します!!

①小野小町

花の色は
移りにけりな
いたづらに
わが身世にふる
ながめせしまに


訳: 桜の色は長雨が降って色あせてしまった。私がこの世のあれこれを眺めているうちに。

平安時代の歌仙、小野小町。
桜の儚さにちなんで、世の中の無常を見事に31文字で表してます。しかも、「長雨」&「眺め」、「(時が)経る」&「(雨が)降る」と掛詞連発の高等テクニック。
それで世界三大美女ときたもんだ。流石に凄すぎだろ!

ちなみにkukatachiiの楽曲、"Purple Lights"で、この短歌の一節を引用しています。

色艶やかに身も心も染まった
移りにけりな夢か幻の花

GET BILL MONKEYSの湯口くんが、見事に歌い上げてくれています!




② 柿本人麻呂

桜花
咲きかも散ると
見るまでに
誰れかもここに
見えて散り行く


訳: 桜の花が咲いてすぐに散るように、ここに集って去っていく人々達はどんな人達だろう。


百人一首でも有名な柿本人麻呂。
旅先で桜を眺めながら、花の散る儚さと、桜目当てにそこにいる人達の無常さを重ねています。
この歌も実に上手くて好きだ。今でも共感できる歌です。お花見や、祭りの後ってやっぱりもの寂しいですよね。


③西行

願わくば
花の下にて
春死なむ
その如月の
望月の頃


願いが叶うなら、二月の満月の頃、満開の桜の下で死にたい

北面の武士も務めた僧侶、西行の名歌。実は僕は西行ファンで、この歌が一番好きです。
桜は美しいが儚い。月は美しいが、また朝が来る。それになぞらえて自分の死を見据えた名歌中の名歌。
西行はこの歌のとおり、二月十六日に亡くなったそう。カッコ良すぎるだろ!おい!


いかがでしょう?日本人の儚さ好きと、桜。
古くから名歌と共にありますね!

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