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安心安全の場のつくり方

行ってみたかった会員制の庭園に
初めて入ることができた。

東京に移り住んだ当初、
麻布十番の二の橋と三の橋のあいだに住んでいた。

近くにとても広大な庭園があって、
塀外から見ては入ってみたいと思っていたけれど、
調べたら綱町三井倶楽部という
三井グループの会員制倶楽部の敷地で
会員会社の管理職以上の役職者、役員OBの方のご紹介が必要だった。

まわりにそういう方がいなかった。
入ってみたくて、
綱町三井倶楽部の素敵な建物の写真を
パソコンのデスクトップ画面にして
いつも見る風景が現実になるというのを
あてにしてみたりしたけれど、
数年経てども叶わなかった。

半年前にパソコンが壊れたりして、
そのデスクトップ画面も変えてしまって、
綱町三井俱楽部のことも忘れかけていた。
どうでもよくなったというか、
どうしても行ってみたいという気持ちで
なくなっていた。

そんなとき、1度どこかの大使館でお逢いした方から
突然、ガラコンサートの案内メールが届いた。
その場所が、綱町三井倶楽部だった!
日本メキシコ外交樹立135周年記念の
ディナーコンサート。
すぐに、伺いますと返信した。

ドレスコードはカラフル。
いろんな色の入った着物を着て出かける。

フレンチのフルコースディナーに
1人参加は大丈夫なのかが気がかりだったけれど、
たまたま待合でご一緒してお声かけした方が
同じテーブルで、
1人参加者ばかりの相席だったから、
いろんな方のお話が聴けた。
みなさん、とても素敵で魅力的な方だった。

しかも、お隣は京都出身の方だった。
他にもお話しした方が、
今の住まいのご近所さんで旦那様が京都人という方など
意外と共通点が見つかる人とお出会いして、
人と人がつながっていくというのは
波動が合っているからなんだなというのを
あらためて感じた。

高級ホテルの波動が高いのは、
お金をかけて調度品をしつらえて、
スタッフの方も身なりを整えて
場を美しく整えているからだけれど、
やってくるお客様も
お金をかけて身なりを整えて
波動の高い人たちが集まるからであり、
集まる人の波動というのもある。
コロナ禍以降なのかどうかわからないけれど、
安いプランを設定して、
場をわきまえない若者たちが利用するようになって
場の雰囲気が変わってしまって残念というのを
耳にしたりする。

場の雰囲気が変わってしまうと、
本来の高級路線のお客様の足は遠のくので
そんなふうにして老舗のバーなどが
本来の顧客が来なくなり
閉店してしまったのを聞くと
悲しくなる。

そんなことを考えると、
会員制というハードルを設けて、
ある一定の人たちだけが入れるようにするというのは、
その場の雰囲気を保つための
必要なことなのだと感じる。

本来の目的、
三井グループの迎賓館としてふさわしい
最上のおもてなしをするのに
会員制というのは
その人と連なる人、
気の合う人しか入れないということで
安心安全の場が保たれて、
風格を感じる場が維持されるのだろう。

京都のいちげんさんお断りも
同じだと思った。

ただお金を出せば入れるというのではなくて、
たとえお金を積んだとしても
ご紹介がないと入れないとは
お金ではないものを大切にしているということだ。

三井家には家訓があって、
その根底に、一族同士が争わないように
というのがあり、
お金や権力で肉親で殺し合ったりする
人間の歴史を考えると、
とても尊く思った。

そういう場で、
素敵な時間を過ごせたことが
幸せだった。

願いが叶ったのは、
執着がなくなったからで、
何事もどうしても行きたいとか
こうでないといけないとこだわると
うまくいかない。

波動が高いのは、
軽やかなときで、
執着やこだわりは
波動が下がる。

行けても行けなくてもいいけれど、
行けたらいいなぐらいに思って
忘れているぐらいのほうが、
いとも簡単に叶ってしまう。

今回は別館の2階だったので、
今度は本館に行けたらいいな
と、軽やかな気持ちで
思っておこう。












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