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畑の生活

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LIFE IN THE FIELD 畑仕事=フィールドワークの記録
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2021年10月の記事一覧

【畑の生活】乾いた雪

【畑の生活】乾いた雪

平たい畝の表面に堆肥を敷いたら、次は牡蠣殻を撒いていく。牡蠣殻とはその名のとおり牡蠣の殻を蒸して細かく砕きカラカラに乾かしたもので、カルシウムとミネラルがたっぷり入っているそうだ。黒い堆肥の上に白い牡蠣殻の破片がぱらぱらと落ちていく。雪みたいだ。乾いた雪は土のなかで分解され、土が肥えていく。土はあらゆるものを受け入れる。有機物の記憶。大地はそれを記録している巨大なレコードだ。レコードは回転する。有

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【畑の生活】純粋経験

【畑の生活】純粋経験

長老は腰巻からメジャーを取り出し畝を実測する。長老は目分量ではなくしっかりと実測することが大切だと言う。畝には最終的にマルチと呼ばれる黒いビニールをかける。マルチの幅が1メートルで、畝の幅が1メートル。マルチは土をかぶせて固定するのでその分、畝の両端をレーキと呼ばれるフォーク状のトンボのような農具を使って削っていかなければならない。木の柄を握り、レーキの爪を刺して土をかく。ザッと心地よい音が身体に

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【畑の生活】アートとサイエンス

【畑の生活】アートとサイエンス

畑初日、とにかく畑に種をまけば良いのだと思っていた。僕は畑についてなんにも知らない。長老から初日は長靴だけ持ってくるように言われていたので、教え通り近所のホームセンターで買った長靴を持って畑に向かう。シャーマンロードはくねくねと蛇のようにうねっている。途中、道路の真ん中にキツネの死骸が横たわっているのを見た。車に轢かれたのだろうか。あっけない。キツネは雄なのか雌なのかもわからない。親なのか子なのか

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【畑の生活】フィールドワークを始める。

【畑の生活】フィールドワークを始める。

畑を始めることにした。庭先で家庭菜園をするレベルではだめだ。今の自分には大地と繋がっているという実感、大地の循環のなかに生きているという実感が必要だ。ただ自然を感じたいのなら山歩きをするのも良いだろう。でも、そういうことではない。僕は自分自身が生きる「生活」というサイクルと、自分自身がその一部である「自然」というサイクルを重ね同期させたいのだ。
僕の書棚にはH.D.ソローの『森の生活』が10年以上

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