見出し画像

政治を変える/選挙の常識?出馬表明

通常の選挙運動の常識?

いつ出馬表明するか

目指す選挙で勝つため、いつ出馬表明するかについて


●国政または地方自治体(都道府県、市区町村)の議員または首長選挙に関する常識を検証します。

いつ出馬表明するかについて、変な常識に染まっていませんか?

そこここで見聞きする常識に

「出馬表明は遅いほどいい」

という考えにあなたは

賛成、どちらでもない、反対

どれでしょう?

どの答えでも、

当たっている場合もあれば外れている場合もあります。

しかし、賛成は殆どの

「選挙+候補者の組み合わせ」

で外れです。

逆に反対は殆どあたりです。


「出馬表明は遅いほどいい」のは極稀で、

以下の3点を全て満たす場合だけです。

1 候補者に絶対的知名度があり有権者が誰でも知っている

2 本人以外の外野が勝手にどんどん騒ぐ、或いは出てほしい待望論が盛り上がる

3 いつでも選挙できる選挙母体・応援組織が立ち上がる。

「有権者は通常、知っている人に投票します」

選挙はそういうものです。

知らない人に投票する人はほとんどいません。

この理由を聞いても、

「出馬表明は遅いほどいい」と思う人は

時間の無駄ですから、以下は読まない方がいいと思います。

もちろん読むのは自由です。


出馬表明は早いほどいい

逆に「出馬表明は早いほどいい」は、

ほとんどの場合正解ですが、

「気をつけなければならない場合」がありますので

後で触れます。

出馬表明は早いほどいいのは、なぜでしょう?

1 日本人は結構義理堅い

2 時間をかけるほど知ってもらえる

3 有権者のスケジュール、気持ち余裕がある

4 物理的に場所を抑えやすい

5 段取りの良いできる人アピールができる

6 告示日前に票読みができる

7 家族や仲間の理解を取り付けやすい

8 マスコミの露出が増える

1 日本人は結構義理堅い

最大の理由は

日本人は結構義理堅いのです。

他の候補より先にあいさつに行って、

あなたに協力をすると言った人は

相当な理由がない限り、

あなたとの約束を守ります。

だからよほどひどい政治家でない限り、

現職が有利なのです。

他の候補があなたより遅く有権者にお願いしても、

もし先にあなたを応援すると言っていれば、

簡単に他の人に乗り換えるものではありません。


2 時間をかけるほど知ってもらえる

期間が長いほど多くの人に

名前を覚えてもらい、

候補者の政策や人柄を知ってもらい、

応援する人を見つける

事ができるからです。


3 有権者のスケジュール、気持ちに余裕がある

ビジネスでも私生活でもなんでも

あなたのしたいイベントを成功させる秘訣は

相手のスケジュールを押さえる事です。

葬式以外は、結婚式だろうが、パーティーだろうが、

グループ旅行だろうが、何らかの発表会だろうが、

先ず関係者のスケジュールのもっとも空いているところを選んで、

イベントを組むのが、その企画の良しあしより、

参加者を増やし、成功させる秘訣です。

集会、個別面談、電話かけなど

どれをとっても、まだ相手が動いていない時に

一通り済ませれば、参加者も来やすいし、

心・気持ちに余裕があります。


4 物理的に場所を抑えやすい

あなたの事前ポスターを張るところも

集会やパーティーをやるところも、

ギリギリになってやるより、やりやすいです。

選挙事務所も

良い場所に安い物件が見つかるかもしれません。

でなければ、足元を見られ、無理をする必要も出てきます。


5 段取りの良いできる人アピールができる

一夜漬けばかりして試験に臨むヒトと、

キチンと学力をつけて余裕で試験を受ける人の

どちらを多くの人が評価するかは、

言うまでもない事だと思います。

他の駆け込み候補より、

何ポイントかは稼いでいるはずです。


6 告示日前に票読みができる

最大のポイントがここです。

告示日前に票読みができていれば、

選挙期間中に

どこを確実に固め、

どこにテコ入れをし、

どこから新たな票を掘り起こすかの

戦略、戦術が立てられます。

選挙事務所の人も自信と確信を持って

それぞれの仕事に専念できます。

或いは手薄なところに人手を回す事もできます。

「票読みができた」ことで有利に働く事に、

「相手が出馬を諦める」

「戦意を喪失する」

等がおこる場合もあります。

人は勝ち馬に乗りたいのです。

沈没船に乗り続けたり、

負ける将と討ち死にをしたい人は

それほど多くないと考えてください。


7 家族や仲間の理解を取り付けやすい

立候補の決意はしたものの、

家族や何らかの関係者の思わぬ反対に合う場合も

出てくる事があります。

身内に反対者がいると

手伝ってくれる人はやりにくいものですし、

敵陣営からは足並みの乱れを指摘されかねません。

これは期間が長ければ解決できると言う問題ではありませんが、

直前になって、出馬を決め、

なにもかにも手いっぱいのところで、

近しい人の反対に合って、

選挙に集中できるでしょうか?

その問題は相手陣営が動きを活発化させる前に抑えなければなりません。

8 マスコミの露出が増える

ほかの候補より早く、

最初に出馬の記者会見をすると、

他の候補の出馬表明のたびに

あなたが出馬していることが報道されます。

これは、知名度を上げる意味で大きな力になります。


最後に

「出馬表明は早いほどいい」けど、

「気をつけなければならない場合」

について触れます。

いわゆる中だるみです。

これをマネージメントするには

あなたを知ってもらう時期と票を固める時期

を分けて考える事です。

ゆっくりじっくり、

あなたを知ってもらい、政策を伝える時期、

スタッフを集める時期は

前の選挙が終わったからすぐ

又は出馬の検討を始めた時期で

いいですが、

票を固める時期は半年~1年ぐらい前に

する方がいいでしょう


あなたは政治家になることを決めたのですから、

その日から政治家で、候補者(候補予定者)です。

段取り良く、確実に果敢に挑戦するその姿勢で、

有権者と十分なコミュニケーションを図り、

有権者の意をくみ取れる政治家として、

未来を切り開いてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?