名人戦の意外な詰み筋

第79期名人戦七番勝負第3局の投了図以下の詰み筋が見えにくかったので纏める

57桂で先手の斎藤八段が投了。

解説では最も自然な78玉に対する詰み筋が紹介されているが、58玉と逃げられた場合が案外難しい。

自然な69銀は68玉、58飛、79玉と進み、88飛成は明確に1枚足りない形。
捻って78銀成、同金、59飛成も88玉で逃れている。

何か見落としたかと考えていたら、意外な手段があった。
58玉と交わした局面

49銀が見えにくい一手。
68玉と交わされて先程より効率が悪そうに思えるが、58飛、79玉のとき69に銀がいないため59飛成、78玉、69竜までの詰み。

後々邪魔にならないように敢えて非効率な場所に打つ49銀はなるほどの一手だった。

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