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将棋,詰将棋,陸上競技,ビブリオバトルが趣味の人

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最近の記事

電車の中で将棋ウォーズをしないほうがいい

仕事を終え、帰りの電車の中。良くないと思いながらも将棋ウォーズで3分切れ負けの対局を始める。碌に頭の回らない中で早指しをして後悔しないことなどないのだ。 数秒で相掛かりの力戦系になった。飛車交換が行われたところである。(先手が私、便宜上先後逆) 経験上、何か手が潜んでいても文句は言えない局面。後手の角が自由に使えている、45桂が先手、など条件は揃っている。 一方で、先手はこのまま収まれば一歩得。意外と後手からのめぼしい手はなく、一歩得が生きる未来が訪れたらいいなと考えて

    • なんとなく観戦したネット将棋の水面下に奇跡的な攻防が潜んでいた件

      将棋倶楽部24にて上位者の将棋を観戦していたところ、面白い手順が水面下に潜んでいた。 上図は38角と飛車を取ったところ。後手玉は62飛以下の詰めろで、受けても一手一手。勝負の行方は先手玉に詰みがあるかに委ねられた局面である。 実戦は、78金、97玉、86銀!、同玉、68馬、77桂打合、84香、96玉、85銀、同桂、95馬、同玉、94歩、86玉、85香、同玉まで先手勝ち。 途中の77桂打合が85に利きを作る好手で、先手が勝ちになった。3手目86銀は普通88銀だが、96玉と

      • 私のスマホ詰パラブックマーク②

        記事を書くにあたり、改めてブックマークを見返してみた。すると、好みの問題か、作図技術の問題か、ある程度作者に偏りが見られた。 今回は、私好みの作品を多く発表される作者から選んだ。 No.16540 作者:高等遊民「手が届く限り2」 発表は2021/4/28と、まだ1ヶ月も経っていない。 最初はまだ記憶に残っている人がいるだろうから、と後回しにしようと思ったが、詰将棋の寿命は長くない。膨大な数の詰将棋が世に溢れる中で、殆どの作品はすぐに忘れられてしまうだろう。 いつかいつ

        • よく分からない相掛かり

          将棋には沢山の戦法があり、その中でも相掛かりは難しい戦法の上位には入るだろう。 将棋を始めて何年も経つが、未だに序盤10手目辺りから何を指せば良いのか分からない。 プロの公式戦から勉強しようと思っているが、端歩の綾、玉の囲い方など棋士の中でも様々な見解があるようで、なかなか自分なりの指し方が掴めない。 最近行われたB級1組順位戦屋敷-木村戦はアマチュアにも参考になる展開だったので、感想を踏まえて棋譜を追ってみたい。 互いに飛車先の歩を交換し、中段飛車に構えた局面。 公式

        電車の中で将棋ウォーズをしないほうがいい

          私のスマホ詰パラブックマーク①

          詰将棋アプリ「スマホ詰パラ」で私がブックマークしている作品を紹介する。 私のブックマーク基準は解いたときに気分が良いかで決まる。 そのため、冷静になると何故ブックマークしたのか思い出せない作品も多いが、後から振り返っても良さが分かるものを紹介したい。 No.12073 「横歩取り実戦型」作者:takodori 横歩取りの実戦で現れても不思議でない綺麗な実戦型だ。 初手は61銀から入る。42玉と寄られて31角も思わず打つが、41玉と落ちられると、その後角を動かしても飛車

          私のスマホ詰パラブックマーク①

          穴熊流の猛攻

          昨日行われた第6期叡王戦の対局(古森-渡辺)では穴熊らしい猛攻が見られた 先手四間飛車ミレニアムvs後手穴熊の展開 後手の早い24角は46歩を防ぐ意味があり、26歩〜25歩と突いて来れば将来25桂〜14歩の端攻めが無くなる分得だと考えているのだろう 先手は46歩と突き、角を捕獲する作戦に出た。 46歩、同角、64歩、同歩、25歩、86歩、同角、35歩、47金直、55歩、67銀、86飛、同歩、36歩、46金、59角。 瞬間飛車損の猛攻。穴熊の堅さを生かした攻めといえる

          穴熊流の猛攻

          端歩を生かす工夫

          昨日(2021/05/10)行われた第6期叡王戦(木村-都成戦)で面白いアイデアが見られた 4手目44歩から端歩を付くのは振り飛車と雁木を両天秤にする指し方で、近年特に増えたように思う。 対して端歩を受け、均衡を保つのも最近よく見られる応手。 端の位を取られると、先手穴熊vs後手四間飛車に進んだ場合に、端攻めが思った以上に大変とみられているためだと思われる。 端歩の交換が入る場合、後手は雁木に組むことが多いが、先手の早繰り銀が強敵。 これが嫌で、4手目44歩型雁木を嫌う

          端歩を生かす工夫

          名人戦の意外な詰み筋

          第79期名人戦七番勝負第3局の投了図以下の詰み筋が見えにくかったので纏める 57桂で先手の斎藤八段が投了。 解説では最も自然な78玉に対する詰み筋が紹介されているが、58玉と逃げられた場合が案外難しい。 自然な69銀は68玉、58飛、79玉と進み、88飛成は明確に1枚足りない形。 捻って78銀成、同金、59飛成も88玉で逃れている。 何か見落としたかと考えていたら、意外な手段があった。 58玉と交わした局面 49銀が見えにくい一手。 68玉と交わされて先程より効率が

          名人戦の意外な詰み筋

          発表した詰将棋に類作があった話

          最近スマホ詰パラで詰将棋を発表した. 作意は 25銀,同香,17銀打,15玉,16銀,同玉,15金,同玉,27銀まで9手詰. 3手目の17銀打が主眼手で要は15歩は邪魔駒だったというオチなのだが,15歩は2手目同玉の変化で役に立つため(26金まで詰み.15歩が14の逃走経路を消している)一見して気づきにくいと思う.またその消去手法が香,銀の上に更に重ね打つ表現になり個人的にはよくできたとのんきに思っていた. が,類似作(ほぼ同一作)があった. 詰将棋サロン2017.?

          発表した詰将棋に類作があった話