呪いの子観劇(ネタバレ有)

ハリーポッター 呪いの子(舞台)観劇してきました。
本当にとても良い舞台だったので、できるだけ覚えておきたくて初回投稿でしっかりしたためてみることにしました。

魔法演出は、しっかりした仕掛けと
何度も練習を重ねたであろう俳優さん達のお芝居で素晴らしい世界観を表現してくれていました。
ポリジュース薬で変身するシーンはどんな風になるんだろう…とドキドキしながら見守ってたけど、ちゃんと役者さんが変わっていて、お芝居も変えていてすごく面白かった!!
当たり前だけど、藤原ポッターに変身しているのは別の人だから、同時刻に藤原ポッターの本物が存在するわけで。
変身した藤原ポッターがステージの左側にはけたと思ったらその直後、藤原ポッター本物がステージ右側から現れて、数秒の時間はあったもののどうやってその高速移動を実現しているのかとても気になった。。

舞台が千秋楽をむかえたらその種明かしはあるんだろうか…本場ロンドンの受け売りだとしたらさすがに無理かな?

光や炎が飛び交ったり、人や椅子が浮かんだりする場面は
舞台っぽい間がありながらも、映画で見た魔法の雰囲気がきちんと表現されていてついつい見入ってしまうほどでした。

ドラコとスコーピウスの役者さんが上手で、お二人の芝居にたびたび見入ってしまった。名前を把握しきれなかった、、自分の見た公演のキャストリストほしい。どこかに載ってたのだろうか…?

マクゴナガル先生はオペラグラスで見た瞬間、(高橋ひとみさんだ!!!!)ってびっくりして思わず口開けてしまった。
完全にわたしの好きなマクゴナガル先生で、本当に素敵でした。
しっかりダンブルドアの後を継いで立派に校長やってるミネルバが大好きよ。現校長に全くの意義なし。

そしてまさかの吉田鋼太郎大先生!!!!!!!!

アルセブくんとスコーピウスくんが対抗試合にタイムスリップしたシーンで
鋼太郎さんの声が聞こえた瞬間、(ウワァ…✨)って心の中で喜びが湧き上がってきてしまった。

あわよくば鋼太郎さんがムーディ役とかで出てくれたりしないのかな…なんて淡い期待を抱いてはいたんですが(個人的要望)
まさかこんなかたちで出演されていたなんて!!
ナレーションのお仕事も元々されているだけに、
声がいいのもそうなんだけど
滑舌や喋り方・絶妙なセリフの間合いがやっぱりこのお方すごいなぁ…と感動してしまった。

嬉しすぎるサプライズでした。ありがとうございました。

そしてこの舞台で最も印象的だったのが

ディメンター(吸魂鬼)


これが本当に素晴らしかった。どうやっているんだろうあれ…。
ディメンターの雰囲気ってどう表現するんだろう?って楽しみにしてたポイントのひとつだったんです。設定や造形が映画のときから好きだから。

本当に存在してる…ディメンターだ…って思った。目の前に確実にディメンターがいた。魂吸われると思った。
どれだけ目を凝らしても本当に本物のディメンターでしかなかった。
ありとあらゆる賞を総ナメにしてほしいくらい素晴らしかったです。本当にありがとうございました。

あとはスコーピウスくんがいい子すぎて、ドラコは本当にいいお嫁さんをもらったんだなぁ…としみじみ感じた。マルフォイ家に明るい子が誕生してるよ!奇跡だよ嬉しいびっくり!!!!
ドラコもいい丸くなり方をしていたし、やはりマルフォイ家は家族愛が本当に強いなぁ、よかったなぁ。ほっこり。

そして嘆きのマートル!

マートルの明るさとやかましさと可愛さが完全に同居していて素晴らしかったです!めちゃくちゃ可愛くてうるさかった!!!
あぁマートルだな~~元気だな〜!って嬉しくなりました。

ハリー達に関しては本当に、
いつまでも英雄視されるのは逃れられないよね…

アルセブくんが偉大な2人の名前をもらって、ハリーの息子としてやりきれない事はあるのかもしれないけど、それは他の兄妹達も条件としてそう変わらないからな。
彼のやさぐれ具合がハリーに似てる。ハリーといて不満が溜まって時々やつあたりしていたロンおじさんにも少し似てたね。ふふふ。

タイムスリップをしたくだりで、ダンスパーティーで
ロンとハーマイオニーが踊った過去に変わってしまった結果、
ロンとハーマイオニーは結婚しない未来に繋がってしまった展開が個人的にはすき。

JKローリングの中でおそらくはっきりとあったんだろうな。
あの2人がちゃんと自分の気持ちを認識した上で結ばれるきっかけとなる出来事はあのダンスパーティーだ、って。
あの時ハーマイオニーがクラムと踊るのを見てヤキモチを妬くことで、
ロンは自分の気持ちに気づき、ハーマイオニーが自分に欠かせない人物であることを自覚する。

そんな何気ない瞬間が自分の人生の分岐となるなんて、
素敵だとも思うし、こわいとも思う。
本当にささいなこと、ささいな選択で人生は分かれていくんだな。
ハリーポッターを見て最も学んだことは、「人生とは選択」ということだから、そのテーマがこの舞台にもきちんと描かれていて感慨深かった。

藤原ポッターが今は亡きダンブルドアの動く肖像画にたいして

「プリベット通りに預けられてから俺はずっと1人ぼっちだった!!!!」
って叫んだところが個人的には心に刺さった。

両親については記憶がなく
知らない親戚に預けられてて
階段下に押し込められ、下僕のように虐げられて
突然あらわれたハグリッドに「おまえさんは魔法使いだ」
「生き残った男の子だ」なんて言われて
勝手に周りから敬われたり疎まれたりして注目され続けて
わけもわからないまま見知らぬ闇の魔法使い達に命を狙われて。。

たしかにハリーは、あまりに孤独すぎた

「生き残った男の子」のために一体どれだけの命が犠牲になったか。
そもそもヴォルデモートが諸悪の根源なんだけど。

ダンブルドアももちろん守ってくれていた。
だけど肝心な時にいつも居なくて、
そのたびに自分でどうにかするしかなかったのも事実で
その考えや気持ちだけでもダンブルドアが少しでも話してくれていたら、
とハリーは彼が亡くなった今でもやきもきしてしまうんだよね。

彼は本当にハリーのことを我が子のように愛していたと思うし
結果的にハリーは多くの人達に助けてもらうことで「生き残った」。

ダンブルドアは本当に説明も言葉も全然足りない人なんだよな…
もちろんなぜ言わないか、という考えもあっての人なんだけど。
それが彼の欠けている部分でもある。だからハリー以外ともたびたび上手くいってないしね。

仕方のないこともあったかもしれないけど、
その無言の態度にハリーはどうしようもなく孤独を感じたんだと思うと
セリフを聞いた時にグッときてしまった。がんばったねハリー。。

そんな中、最後の最後で大人になったハリーが
過去の世界に合流して、過去を変えてはいけないから
自分の両親が殺されるのを遠くで見ているしかないシーンが辛すぎて
さすがにこっそり泣いてしまった。
自分の両親が襲われている様子を、死にゆく様を見つめなきゃいけないなんて本当にどういう気持ちなんだよハリー…本当に家族でずっとずっと幸せであれ……

悲しい余韻を引きずりながら、これはアルセブくんの物語と並行して
やはりハリーポッターの物語だったんだなぁ…と噛み締めて終演後に拍手を送りました。

本当に、俳優さんたちのお芝居も、
舞台演出も照明効果もすべて素晴らしくて
一生忘れないのではないかと思えるくらい素敵な思い出になりました。

(読みづらい文章失礼しました)

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