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ポケモンワールドチャンピオンシップス2024 GO部門の観戦ガイド

こんにちはポケモンGO PvPウォッチャーのくじら(@KUJIRA_POGO)です。今年もポケモンは世界大会(WCS/海外では"Worlds")の季節がやってきましたね!
2023-2024年シーズンの総括である世界大会を前に、GO部門の観戦ガイドを書いてみたいと思います。今回は「GOはやるけどPvPはやらないよ」という人と「普段はGOを触らないけど、決勝ぐらいは見るかな」という人を想定して書いてみました。例によって長くなりますが、ご容赦ください。


まずは配信リンクから

公式配信(日本語)

Youtube
(1日目)https://www.youtube.com/live/AyUFg-Qa3g0?si=Pm_DVTUEXWHg1wt5
(2日目)https://www.youtube.com/live/rBDKwwfCZIM?si=jYR4zEUzmySWFOyR
(3日目)https://www.youtube.com/live/9K4zCXAlA4g?si=jGvhtZE1cQAi1_-u

公式配信(英語)

Twitch
https://www.twitch.tv/pokemongo

Youtube
(1日目)https://www.youtube.com/watch?v=Vc40zl5PgMA
(2日目)https://www.youtube.com/watch?v=bSSCJ3sbwKg
(3日目)https://www.youtube.com/watch?v=M-tQC1AFomU

英語配信を見るなら、一定時間の視聴でゲーム内タスクを貰えるTwitchがお勧めです。ゲーム内タスクの取得はTwitchDropsという仕組みが使われており、みんポケさんのまとめが分かりやすいです・・・が、慣れないと結構難しいかも知れません。

対戦表

(直前に変更されるので、今入っているのは仮データのはずです)

https://pokemongochampionshipseries.challonge.com/ja/2024_GO_Worlds


GO部門のスケジュールは?

今年は8/16(金)~8/18(日)、ハワイのハワイコンベンションセンターで開催されます。公式スケジュール(PDF)によると、
1日目が予選、日本時間8/17(土)5:00頃~14:00
2日目も予選、日本時間8/18(日)4:00~14:00
3日目が決勝、日本時間8/19(月)4:00~5:00
となっています。1日目、2日目が予選とされていますが、昨年のタイムテーブルを見ると、初日はベスト32まで、2日目はベスト32からルーザーズファイナルまで、だと思われます。

昨年2日目のタイムテーブル

どんな人たちが出れるの?

そもそも世界大会は、株式会社ポケモン(通称「株ポケ」本社:日本)のイベントではなく、アジアを除いたポケモン事業を行っているThe Pokémon Company International, Inc.(通称「TPCi」本社:アメリカ)の一部門、Play! Pokémonによって開催されるイベントになります。つまり、日本サイドからみると、アメリカのイベントにアジアの選手が参加させて貰っていると考えるのがわかりやすいと思います。(この背景もあって、横浜での開催は本当に信じられなかった)

そうした特殊な成り立ちもあり、前述の通り予選の主催団体が違うので、TCPi(アジア以外)と株ポケ(アジア)とで、出場権を獲得する方法が異なります。特に、日本では非常に狭き門になっています。

アジア以外のプレイヤーの場合

次の2つのいずれかの条件を満たす必要があります。

  • TPCi主催の大会に出て、上位入賞する。具体的には北米、中南米、欧州で年1回ずつ開催されるIC(インターナショナルチャンピオンシップ)で1位または2位を取るか、各地で開催されるリージョナルチャンピオンシップまたはスペシャルイベントで1位を取る。

  • TPCi主催の大会に出て、一定のポイントを貯める。具体的には、前述のIC、リージョナルに加え、Pokémon GO Challenges、Pokémon GO Cupと呼ばれる店舗大会に出場してポイントを獲得する。一応、無制限にポイントが加算されるわけではなく、加算される大会数に上限がある。

アジアのプレイヤーの場合

各地で開催される予選に出場権が割り振られており、予選で上位入賞する必要があります。具体的には日本(ベスト16)、韓国(ベスト4)、インド(ベスト4)、台湾(トップ2)、タイ(トップ2)、インドネシア(トップ2)、香港その他(トップ2)です。

結局、今年は何人が出るの?

今期出場権を獲得した人に加えて前期チャンピオンのItsAXNが権利を持っており、権利者の数は海外の大手まとめサイトのdracovizによると257名、公式によると247名とされています。(但し、公式はなぜか台湾他いくつかの選手が載っていません)
一昨年の参加者は43名、昨年は108名だったので、大幅に増えました。これは、前期まではアジア以外でもICでベスト4、リージョナルでトップ2に入る必要がありましたが、VG(ビデオゲーム、Switchのスカーレット/バイオレットのこと)、TCG(トレーディングカードゲーム、ポケモンカードのこと)と同じく、今期からポイント制が導入されたためです。リージョナルの上位入賞がなくても、店舗大会に何度も出場して上位を取れば出れる仕様で、ボーダーがグッと下がりました。
結果として、257人から不参加を除いた230~240名ほどが出場者になりそうかな。(旅費や仕事で最初から不参加宣言されていた方もいますし、昨年の日本、一昨年のイギリスに比べてアメリカはビザ発給が厳しく、ビザが下りずに諦めた選手もいるようです)


ポケモンGOのPvPシステムって?

この項目はポケGOプレイヤー以外の方向けです。

基本的な仕組み

  • 他のポケモンゲームと同様に、捕まえたポケモンを一定の条件の下で戦わせることができます。

  • 0.5秒~2.5秒に1回打つことができるノーマル技(通称「技1」)を一定回数(技によって異なる)打つとゲージが溜まり、大ダメージを与えられるスペシャル技(通称「技2」)を打つことができます。技1と技2を駆使して相手を早く倒した方が勝ちになります。

  • それぞれのポケモンは技1を複数の中から1つだけ、技2を複数の中から2つだけ選択することができます。

  • 技1はプレイ画面をどこでもいいのでタップすることで打つことができます。なので、プレイヤーは対戦中ひたすらタップし続けています笑

  • 交代は1度行うと60秒経つまで交代することができません。この60秒は技2のモーション中もカウントされます。

  • 技2は1試合で2回まで使用できる「シールド」で防ぐことができます。

  • 同時に技2を打った場合、ポケモンが持つ攻撃力が高い方が優先されます。

もっと詳しく知りたい場合は、GameWithさん等の攻略サイトを見て貰うと良いと思います!

特徴

ターン制のVG・TCGとは異なるリアルタイムバトルゆえ、0.5秒単位での判断が求められます。どちらかというと、格闘ゲームやFPSに近いものがあるかもしれません。
また、スマホゲーならではの「海外選手との心理的な距離の近さ」もあります。バトルリーグを主戦場にしているトッププレイヤーの場合、WCSで戦う相手はオンラインで何度も戦ったプレイヤーだということがよくあります。つまり、「お互いに名前を知っている人との戦う親近感」と、本来初見では発生し得ない「人読み」が生まれることもポイントでしょう。

見どころ

ポケモンGOもVGと同様にキャラと技相性が大きく、自分のスタートしたポケモンの相性が悪いと不利な戦いを強いられます。ですが、逆転するポイントがいくつかあり、特に起点作りと交代受け(交換受け)は重要なので、是非、注目してみてください。

  • 起点作り・・・ポケモンが倒された後、(場に出ている相手のポケモンと相性の良い)自分の次のポケモンの技1だけで相手を倒し、次に出てくるであろう、不利なポケモンに技2を打てるようにしておくテクニック。

  • 交代受け・・・相手が技2を打つタイミングで相手のポケモンと相性の良いポケモンを出すことで、本来なら大ダメージを受ける技2を少ないダメージでやり過ごすテクニック。

大会のルール

  • スーパーリーグ(CP1500以下のポケモンのみで戦う)

  • 6-3(予め決めた6匹から3匹を選出して戦う。場に出せるのは1匹のみ、VGのシングルバトルのイメージ)

  • 予選BO3(Best of 3の略、2本先取)、準決勝・決勝BO5(3本先取)

  • オープンチームシート(6匹のポケモンと使える技を予め対戦相手に公開する)

  • ダブルエリミネーション(2敗するまで戦うことができる、敗者復活有りトーナメント)

強いポケモンは?

いわゆる「環境」について書きます。
PvP関連の最終アップデートが6月3日であり、その後に行われた大型大会が6月7~9日のNAIC(北米で開催される一番大きな大会)だけであることから、NAICの環境が基礎になると思われます。

NAIC 上位16人が主に使用したポケモン

この項では、これら12体のポケモンの強さを簡単に書いてみます。
前提として、ポケモンGOでは「相性の良いポケモンにきっちりと勝ちつつ、相性の悪いポケモン相手にも起点ライン(後続のポケモンで最小限の被ダメージで"起点作り"ができる)まで持っていける、技のカバー範囲が広いポケモン」が好まれる傾向にあります。また、詳しい説明は割愛しますが、高耐久のポケモンが強い仕様であることから、12体はいずれも高耐久です。

コノヨザル・・・採用率30%のヤルキモノを完封できる。技1「カウンター」と技2「シャドーボール」で複数のタイプをカバーすることができる。技2「つじぎり」が10%で自身の攻撃にバフを掛けるため、不利対面が返ることがある。
ベロリンガ・・・技1「したでなめる」と技2「のしかかり」の高回転技を持つ。ノーマルタイプゆえ格闘ポケモン以外に強く、初手に置いても後ろに置いても仕事をする。
マリルリ・・・技2「れいとうビーム」で水タイプが苦手とする草タイプに高い打点を持つことができる。フェアリータイプを持つためハクリューやカイリュー、アクジキングといったドラゴンタイプを完封できるのも魅力。
デンヂムシ・・・技1「ボルトチェンジ」は1発2秒掛かるが火力が高くゲージ効率も良く、起点を作って逆転しやすい。技2「シザークロス」「ほうでん」で複数のタイプをカバーすることができる。例えば、電気タイプの苦手な地面タイプを「シザークロス」で無理矢理突破する・・・といったプレイングも可能。
グライガー・・・技1「つばさでうつ」技2「つばめがえし」「あなをほる」とカバー範囲が広く、格闘タイプをしっかり倒すことができるのはもちろん、氷タイプ以外にはいい勝負ができる。
クレセリア・・・技2を「くさむすび」「ムーンフォース」「みらいよち」から選択。鋼タイプ以外であれば満遍なくダメージを与えられる。
エアームド・・・防御デバフが掛かるが火力ゲージともに優れる技2「ブレイブバード」が強いほか、技1「はがねのつばさ」で本来は決して相性が良くないはずのマリルリ、アローラサンドパンを無理矢理突破できる強さを持つ。但し、電気タイプ、鋼タイプにはあまり強くない。
ヤルキモノ・・・若干耐久は低いが、相性の良い相手なら技1「カウンター」とタイプ一致の技2「のしかかり」、「カウンター」でダメージの入らない飛行タイプには技2「いわなだれ」と、コノヨザルを除くほとんどのポケモンを突破、または起点ラインまで持っていく強さを持つ。
ランターン・・・技1「スパーク」と「みずでっぽう」からの選択。飛行耐性でチルタリス以外の飛行を完封でき、デンヂムシのような電気タイプも等倍で受けることができる。
ヌオー・・・技1「マッドショット」と技2「アクアテール」「どろばくだん」の高回転が強い。技2「ストーンエッジ」で地面タイプの苦手な飛行タイプを倒すことができるのも強い。
バルジーナ・・・技1を「バークアウト」「エアスラッシュ」とタイプの違う技から選択。技2「イカサマ」「あくのはどう」「つばめがえし」で複数タイプに有効打を与えることができる。
ラウドボーン・・・技1「やきつくす」は1発2.5秒掛かる重量級の技だが、「ボルトチェンジ」と同様にダメージもゲージも貯まるために起点を作りやすい。技2「シャドーボール」と「チャームボイス」で複数タイプに有効打を与えることができるのも良い。

ちなみに、「シャドウポケモン」はポケモンGO独自の仕組みで、ロケット団から捕獲できる「シャドウポケモン」は1.2倍の攻撃力を持つ一方で1.2倍の被ダメを受けるという仕様になっています。ロケット団が使うモンスターを捕まえてそのまま戦わせるなんて、プレイヤーの方が極悪非道なのでは・・・?


誰が勝つのか?

もちろん日本代表のCrescentAngelsが勝つよ!また、ItsAXNの2連覇にも期待しているかな。

でも正直、誰が勝ってもおかしくないと思っています。
2022年優勝のDancingRob、準優勝のgodanhada(現DiorBacketHat)、2023年準優勝のRubixMasterはいずれも元々有名なプレイヤーではありませんでした。(2023年優勝のItsAXNは別で、優勝候補が順当に優勝した)
ゲーム内の対人システム、GOバトルリーグで最高ランク(レジェンド)になれる人であれば基本的なプレイスキルは備わっているので、バトルリーグとは異なる6-3への慣れ、当日の読みの冴えやどれだけ普段通りのプレイができるかに大きく左右されると考えています。
6-3慣れは非常に重要で、Challenges、Cupといった店舗大会が開催されている「アジア以外」は、「アジア」に比べて環境的に恵まれています。実際、日本で権利を獲得している人は、BattleFrontierのような海外の対戦プラットフォームや、Discordで腕を磨いていたりする人が多いですね。


注目プレイヤーを紹介します

誰が勝ってもおかしくない。その上で、注目プレイヤーをピックアップしてみましょう。公式の紹介がとてもわかりやすかったので、公式の情報に主観を追記する形で書いてみたいと思います。

Doonebug97(アメリカ)

今期の北米ポイントランキング1位。リージョナル通算4勝、バトルリーグでも常に上位に入っているバケモノ。安定したプレイングと細かいテクニックを両立する優勝候補の一角。過去にリージョナルで対戦相手に難癖をつけてプロチームをクビになったりもしたが、今や自分が出ないリージョナルではジャッジをする等、運営からも信頼を置かれている様子。但し、WCSは3年連続出場も2022年は3回戦負け、2023年は初戦負けとあまり結果を残せていない。今年は結果を残せるか?

Doonebug97(アメリカ)は、世界最高のトレーナーの一人として広く注目されています。地域のチャンピオンシップス優勝回数は全トレーナー中最多(4勝)であり、2024年のシーズンだけでも前人未踏の3勝という成績を残しています!この圧巻のパフォーマンスに加えて、欧州国際チャンピオンシップスを2位でフィニッシュし、Doonebug97選手のシーズン最終成績は世界中のトレーナーの中でトップランクとなりました。また、彼は「GOバトルリーグ」で史上初めてレジェンドランクを達成したトレーナーでもあります。

https://pokemongolive.com/post/pokemon-go-world-championship-2024-champions

Paulasha97(スペイン)

今期の欧州ポイントランキング2位。一部の日本人プレイヤーには「ジバコ姉貴」として有名。決して多くはない女性プレイヤーの中でもトップの実績を誇る。ペラいが超火力のシャドウジバコイルを使いこなす、起点作りとブラフの天才。WCSは2年連続出場で、2023はベスト16。

Paulasha97(スペイン)は、圧倒的な堅実さを誇る最高のトレーナーの一人です。参加した直近の大きな6大会のうち5回を6位以内の成績で終え、4月に開催された欧州国際チャンピオンシップスでも見事な成績を収めています。また、彼女は、チャンピオンシップシリーズと「GOバトルリーグ」の両方で「シャドウジバコイル」人気に一躍火をつけた張本人でもあります。昨年の「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」ではトップ16に入賞しており、Paulasha97選手が最高峰のトレーナーたちとも渡り合える存在であることに疑いの余地はありません。

https://pokemongolive.com/post/pokemon-go-world-championship-2024-champions

LNDsRargef(ブラジル)

今期の中南米ランキング1位。2022-23年シーズンから頭角を現し、リージョナル2回とIC1回を勝っています。LNDsはブラジルの強豪チームですが、チーム内の結束が他より強いイメージがあり、今回もチーム内でパーティーを詰めてきているはず。どのようなパーティーを使うか、注目です。WCS2023は2回戦で負けてしまいましたが、今期リベンジなるか。

LNDsRargef(ブラジル)は、一戦も落とすことなくチャンピオンシップシリーズを勝ち抜いたことのある唯一のトレーナーであり、この記録は、昨年9月にクリティバ地域で開催されたチャンピオンシップスで達成しました。次に出場したのは、11月のラテンアメリカ国際チャンピオンシップスであり、見事優勝を勝ち取りました。これらの連勝記録だけに飽き足らず、LNDsRargef選手はレギュラーシーズンの締めくくりとして北米国際チャンピオンシップスにも挑み、トップ6への入賞を果たしています。

https://pokemongolive.com/post/pokemon-go-world-championship-2024-champions

Yacobervitch(オーストラリア)

今期の豪州ランキング2位。今シーズンで安定感が増した筆頭かもしれない。豪州の強豪で思い浮かぶのがValiantVishRicFlareonAvripそしてYacobervitchの4名ですが、今シーズンの実績はリージョナル2つを獲ったヤコバが圧倒。WCS初出場の前期は3回戦で残念ながら負けてしまったが、今期は躍進なるか。

Yacobervitch(オーストラリア)は、オセアニア地域における不動の王者です。2023年、彼はオセアニア国際チャンピオンシップスに優勝。大会全体を通じての敗戦はわずかに一戦のみでした。2024年、同地域内で開催された3回の地域のチャンピオンシップスにおいては2勝を上げています。また、Yacobervitch選手は非常に柔軟なトレーナーであり、優勝した3回の大会では15種類にも及ぶさまざまなポケモンがバトルに登場しました。

https://pokemongolive.com/post/pokemon-go-world-championship-2024-champions

CrescentAngels(日本)

\キャークレサーン/
毎年大半の出場者が入れ替わる日本から、唯一の3年連続出場。6-3も強いしバトルリーグも常に上位。何より凄いと思うのは、オフだと定期的にメンタル弱くなるのに大舞台で顔色ひとつ変えずにプレイする強心臓かな。がんばれくれちゃん。WCS2022 3位、WCS2023 ベスト32。

CrescentAngels(日本)は、世界のトップトレーナーの一人として長い間活躍し続けています。彼の名を知らしめたのは、おそらく、直近の5シーズンそれぞれでグローバルランキングの1位を達成した「GOバトルリーグ」における功績でしょう。しかしながら、彼の手腕は「GOバトルリーグ」だけに留まるものではありません。今日までの全ワールドチャンピオンシップスへの参加資格を得た唯一の日本人トレーナーであり、2022年のワールドチャンピオンシップスでは3位でフィニッシュしています。

https://pokemongolive.com/post/pokemon-go-world-championship-2024-champions

WCS公式HPから、英語版公式ストリーミングのキャスターであるAmanda Lundbergさんの記事を見ることができます。
彼女が紹介しているのは、Yacobervitch(オーストラリア)、CrescentAngels(日本)、 Bjpawat(タイ)、Beelzeboy(インド)、0SirPanicalot(インドネシア)、desinked(チリ)、LNDsRargef(ブラジル)、LNDstSteinar(ブラジル)、JavierV20(ペルー)、AshtonAsh(メキシコ)、ItsAXN(アメリカ)、LyleJeffsIII(カナダ)、Sjamesp21(アメリカ)、OutofPoket(旧HotPoket777 アメリカ)、Reis2Occasion(アメリカ)、Doonebug97(アメリカ)、MEweedle(スイス)、Paulasha97(スペイン)、Colin6ix(オランダ)、TomahawkUK(イギリス)、LurganRocket(アイルランド)ですね。

この中で(前段で紹介した選手を除いて)私が注目しているのは、WCS2022ベスト8・WCS2023チャンピオンのAXN、WCS2022シニアチャンピオンでEUIC2024を獲ったWeedle、2人と同様に3年連続出場・NAIC2024優勝のPoket、今期リージョナル2勝・2位を1回と素晴らしい成績を残したLyleJeffsでしょうか。欧州ランキング1位のColin、中南米ランキング3位のSteinerも抜群に強いと思います。


コラム~GO部門は選手以外も凄い!~

TCPi主催の大会でジャッジをするにはPokémon Professorという資格を得る必要があり、試験をクリアして経験を積んだ人がジャッジをする仕組みになっています。でも、ポケモンGOは3年前に正式種目となったばかりで、当初は知見のあるジャッジがいませんでした。そうした背景から、2021-2022シーズンでは、VGやTCGのジャッジを臨時的に充てていたようでした。
ポケモンGOはインターネットを介する、(ゲーム専用機ではない)一般のスマートフォンを使用するといった仕組み上、電波障害やハードウェアに起因するエラーを避けることができません。こうしたエラーが発生した場合はジャッジに的確な判断が求められますが、2021-2022シーズンではジャッジの知見・経験不足から、残念ながら結果が覆るようなこともたくさん見聞きしました。しかし、3年の時が流れ、知見のある人たちが運営側に入り、いい流れが生まれているなと感じます。

例えば、WCS2023に続きフロアジャッジを務めるkiengはバトルリーグ初期の有名配信者で、WCS2022ではリージョナルチャンピオンとして出場しています。

優勝候補として紹介したDoonebugもジャッジを務めており、リージョナルの配信で見ることができます(さすがにWCSでジャッジを務めることはないでしょうが)

2024 Indianapolis Regionalの一コマ。ジャッジが一番強い構図、何度見てもおもろい。

3年連続でWCSのジャッジを務めるP0tatobearも、毎シーズンレジェンドのプレイヤーですね。

左側がクマ(めっちゃいい人です)

また、キャスターも同様にビッグネームが務めています。

WCS2024でも公式配信のキャスターを務めるWill Dunphey(SpeediestChief2)はシルフリーグ(今は無い、世界規模の大手対戦プラットフォーム)の初代世界チャンピオンだし、Caleb Pengも黎明期からの強豪で、WCS2023、2024ともに権利を持ちながら(参加せずに)キャスターを務めています。
Jim Lawson(holesome)、Sophia Mei(Sophtoph)、Steven Sanders(2Obutters)、いずれも強豪プレイヤーで、権利持ちだとしても不思議ではないレベルの実力者です。

日本も負けてはいません。日本語公式配信のキャスターを務める佐藤さんことマシュマロくん(enjoyride)も全シーズンレジェンドの強豪ですし、今年から配信に加わったゆふいんくん(MrYUFUIN)も全シーズンレジェンド、公式大会2位の実績があります。彼らのわかりやすく、的確な解説も楽しみです。
こうした実績ある人たちの裏方での活躍を見ることができるのもGO部門の特色だと思いますし、WCSの楽しみ方のひとつだと思います。是非目を向けてみて下さい。


現地観戦の方に向けて

「ポケモンGOはやらないけど(選手または観戦者として)現地に行く」という方に向けて。現地のポケストップを回せば限定アバター(金曜からかも?)が手に入りますし、キュワワー、フラベベ(黄色)、オドリドリ(ふらふらスタイル)といった、日本では手に入らないポケモンが3種類出現します。知人・友人にプレイヤーがいるのなら、是非捕まえて帰って下さい。きっと喜ぶと思いますよ。(厳密にはフラベベは北米、オドリドリはオセアニアでも出ます)


最後に

ポケモンGOも8年(PvPは6年)が経過し、寂しいことにバトルリーグのプレイヤー数減少を肌で感じています。一方、昨年の日本開催のおかげもあり、世界大会への熱は一昨年までに比べて大幅に高まっていると感じます。
この記事を読んでいただいた人が少しでも興味を持ち、配信を見たり自分でプレイしてみたりして、少しでもポケモンGOのPvPシーンが少しでも盛り上がれば幸いです。ゲーム内でのスキューバピカチュウの実装、限定アバター配布もありますし、オンラインでもオフラインでもWCSを楽しみましょう!

ALOHA!



Special Thanks
突貫工事で書き上げた読みにくい記事にも関わらず、両氏から的確な突っ込みを貰いました。ありがとう。
kakuzatoho(全体構成)
kevinCoffee(ポケモン紹介)

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