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ポケモンワールドチャンピオンシップス2022にポケモンGOで参加してきた

はじめに

 はじめましての方もそうでない方もこんにちは、くじら(@KUJIRA_POGO)です。今回、ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)に幸運にも参加でき、貴重な経験をすることができました。

 今回、筆不精の私がこうして記録を残そうと思ったのは、あまりにもネットに情報がなかったためです。自分のポケモン歴は(ポケGO対人勢の多くがそうであるように)一般人程度。WCSのことは名前ぐらいしか知りませんでした。でも、対戦がソフトウェア上で完結しないポケモンGO、ましてや何も知らない海外のイベントなのだから事前の情報収集が不可欠。それなら来年以降参加する人のためにも、「WCSポケGO部門の仕組み」を記録に残しておいた方が良いだろうと思いました。
 私の理解に基づいて書いているので誤りはあると思いますし、基本的にポケGO部門に限定した話になります。その点はご容赦ください。適宜補足・訂正は入れますので、TwitterにメンションやDMでお知らせいただけると助かります。
 また、ここでは対戦の中身や現地の雰囲気はあまり取り上げません。興味がある方は、Twitterのハッシュタグを探して見てください。
 来年のWCS2023は横浜で開催されます。この記事も含めて「ワールドチャンピオンシップス」に触れ、あの素晴らしいイベントに少しでも興味を持ってもらえたらいいな、と思います。


WCSの仕組み編

 ポケモンにおける対人戦の世界大会・・・といってしまえば簡単ですが、仕組みが結構複雑なので纏めておきます。

  • 株式会社ポケモン(株ポケ)の子会社であるThe Pokémon Company International, Inc.(TPCi)の一部門、Play! Pokémonによって開催されている一連の対人イベントの中で、最高峰に位置づけられている。

  • 株ポケとTPCiは資本こそ親子関係にあるものの「ポケモン」全般の管理・運営において管轄地域を明確に分けており、株ポケはアジア、TPCiはアジア以外を管轄している。(余談だが海外で大きく成功している日本企業は、アクセスや言語の問題から海外にヘッドクォーターを抱えているところも多い。)

こんな感じ。ちなみにTPCiの本社はアメリカのシアトル。
  • TPCiが主催するイベントゆえ、基本的にTPCiが主催する予選に出場しあるいはポイントを貯めて ※アジア以外に在住の人のみ)出場権を勝ち取る必要がある。しかし、アジアは管轄地域でないことから、アジアでは大会が行われない。なお、アジアから遠征して権利を取ることは可能。

  • とはいえ、これではWCSにアジアから参加することが難しくなってしまうし、何より世界大会という位置づけが怪しくなってしまう。そこで、TPCiはアジア枠として一定数を株ポケに用意し、株ポケが自ら大会を主催して割り当てられたWCSの出場権を付与している、と思われる。(推測です)

  • ポケモンGOの場合は、TPCi管轄下(欧州・南北米州・豪州)でリージョナル予選を11回(各2枠)、インターナショナル予選を2回(各4枠)開催。株ポケ管轄下では、日本でPJCS(14枠)、韓国でWEB予選(6枠)、東南アジアでWEB予選(4枠)が開催されている。割り当ての数だけ見れば日本が贔屓されているように見えるが、バトルリーグのリーダーボードの約1/3近くを日本人が占めていることからわかるように、ポケモンGOのプレイ人口やPvP人口を考えたらあまり違和感ないように思える。

  • 余談だが、現地のPvP勢の交流会に混ぜて貰った際に話題になった日本人プレイヤーはほぼ全員、Gymbreakersやシルフなど、海外の6-3プラットフォームに参加している人だった。WCSの権利獲得者にシルフプレイヤーが多いから仕方ない(なんとシルフリーグトップ10のうち3人が権利持ち)が、バトルリーグのリーダーボードは意外と見られていないのかも、と思った。

今回の権利獲得者一覧。引用元はこちら。他に前日予選(LastChanceQualifier、略してLCQ)を抜けた2人が追加され、総勢56人。辞退や他部門での出場もあり、最終的な参加者は45人だった。
  • ちなみに、来年のTPCi管轄下の大会スケジュールは既に公表されており、今回の30枠から58枠に大幅な増加が決まっているから、かなり賑やかになりそう。どれだけ日本に来てくれるかわからないけど、円安・物価安が続いていればまたとない機会なので、海外プレイヤーには是非とも来てほしい。

  • 来年も公式言語は英語になるはずだが、どこまで日本語が使えるのか非常に気になる。運営要員を海外からそっくり持ってくると凄まじい費用が掛かってしまうので、大会運営そのものを株ポケが受託し、英語通訳を大量に用意するのでは?と考えている。来年だけは英語が苦手な日本人にも参加しやすいイベントになりそう。

引用元:https://www.stadiumgaming.gg/post/play-2023-schedule

準備編

 次に、渡航するまでの準備を書こうと思う。

参加手続き

  • 2週間以内に「誓約書(参加表明)」を株ポケ宛に、(自分で航空券・宿を手配する人を除いて)旅行申込書を旅行代理店宛に提出。FAXかつ受領確認がないので、きちんと届いているかめちゃくちゃ不安になる。万が一行き違いが起きたときのために、FAXを送ったあとは送信記録を出力しておこう。きちんと登録されているかどうかは、後日連絡が来て初めてわかる。ドキドキして待とう。今回、株ポケからは「ルールやコロナウイルスに関わる案内等」で計7回、旅行代理店からは「半月前の代金の支払いやホテル等の連絡」と「一週間前の最終連絡」の計2回、公式の連絡があった。

  • これは羽田に着いてから知ったのだが、株ポケが用意してくれたのは「添乗員付きパック旅行」であり、航空券と宿だけ手配してくれるものだと思っていただけに、正直めちゃくちゃ楽だった。おそらく、日本からの添乗員だけで4人はいたと思う。冷静に考えたら海外に行ったことがないジュニア部門の選手もいるわけで、安全面を考えたらパック旅行を用意するよね。パック旅行は一般的に自分で手配するよりそこそこ費用がかかるけど、今回は原油価格の高騰や円安もあり、自前とそこまで金額差はなかったと思うし、非常にお得だったと思う。但し、宿だけは当たり外れ(遠い)があった。

  • ちなみにTA(Travel Award)で負担してもらえる交通費のうち、一部私鉄は旅行会社で手配できないらしく、自分はJR駅までの移動が自己負担だった。私鉄がダメならとエアポートリムジンを希望してみたけどそれもダメ、残念🙅

情報収集

  • TwitterのPokémon公式(英語)Play! Pokémonをフォローしておいた。公式情報はこの2つで足りると思う。

  • 株ポケとTPCiの関係性や海外予選関連のツイートから、株ポケ主催の大会とTPCi主催の大会では細かいルールが異なることがわかっていた(仕方がない部分はあるが、できるだけ統一してほしい)。そのため、海外予選に出たフレンドさんに状況を根掘り葉掘り聞いた。快く教えていただき感謝している。

  • その他、大会の要項公式ルールブックに一通り目を通したほか、7月半ばには株ポケから邦訳でのルールの案内があった。そのうえでわからないところは公式デスクに問い合わせをした。

ルール

 渡航前に判明していた主なルールとPJCSとの比較は次の通り。

  • スマホは公式が用意した「Galaxy A52」を使用する。(PJCSは参加人数の問題からか、配信卓以外は持ち込みだった。フラッグシップモデルではないため何度か端末起因っぽいラグがあったが、台数が必要なこともあり仕方ないと思う。)

  • 有線イヤホンまたはヘッドフォンを持ち込み可。(PJCSは無線でも可だが、配信卓は有線のみ。)

  • 使用するパーティーリストはイベントチェックイン時に提出を求められる。ポケモン名は日本語で記載可。

    • 実際はDay2当日朝に提出だった。

  • ポケモンの名前は変更可。(PJCSはデフォルト名に変更するように指示有)

  • 使用するポケモンにはタグを付ける。(PJCSでは指示なし)

  • 対戦方式はスーパーリーグを使用した6-3。BO3(Best of 3、2本先取)。準決勝からはBO5。対戦開始前に対戦者とパーティーリストを交換する。(PJCSは全てBO3)

    • パーティーリストは対戦開始前に交換のはずが、実際は参加者だけがアクセスできるサイトに当日朝公開され、事前に丸見えだった。

  • 言語設定はデフォルトでは英語だが、日本語に変更可。(VGCもポケカも日本語可なので、当然といえば当然)

  • メモは使用可。(PJCSは不可)

WEB登録

  • 参加者以外が会場に入るためには観戦者パス(10ポンド=約1,700円)を購入する必要がある。また、今回はコロナウイルス対策?でポケセンが事前予約制(無料)だった。聞くところによると、両方ともすぐに一杯になったらしい。来年、会場に入りたい場合は、すぐに予約しないとマズそうだ。

  • 次にプレイヤー登録。こちらは結論から言えば不要。公式サイトで案内があったので登録しようとしたら(そもそもTPCi側のリストに名前がないため)登録できなくて焦った。すぐに株ポケ予選を抜けた人は株ポケが登録手続きを代行するため不要ということがわかり、ホッとした。

その他

  • 通信環境について。ポケモンGOだけを考えるなら、一般的な海外旅行と同様に現地のプリペイドSIMが無難。Switchのサイドイベントに参加する場合はスマホテザリングだと重い可能性があるので、モバイルWiFiの方が良い。レンタルのモバイルWiFiは結構高くつくので、知識がある方は、SIMフリーのモバイルWiFiルーターを国内で調達して、現地SIMを挿すのが一番コスパが良さそう。

  • スーツケースについて。一週間程度の海外旅行の場合、80Lぐらいのスーツケースで行く方が多いと思うが、ウェルカムキット(後述)が想像以上に大きいので80Lでは全然足りない。お土産をしっかり買いたい方は、スーツケースは2つあった方が良い。


大会の流れ編

チェックイン(8/17 開催前日)

  • 開催前日(今回は到着日)に指定の場所でチェックイン(選手登録)を行う。チェックインすると、ウェルカムキット(後述)を貰える。写真を撮り忘れてしまったが、広いスペースにゲームごとの長蛇の列ができているので、スタッフに聞いて列を確認しよう。

  • チェックイン時は身分証が必須(立場上パスポートになるが、来年は国内開催なので、免許証などでも良さそう)。ウェルカムキットの中に選手証(下の写真参照)があるので、会場ではそれを常時身に着けておく。

    • 日本勢の一人がチェックインできないトラブルが発生。後から分かった話だが、運営側の登録ミスで苗字が別人になっていた。本人は相当肝を冷やしたと思うが、いわゆる「転記ミス」は古今東西よくあるミスなので、とにかく冷静に粘り強く対応するしかない。

  • チェックインは大会参加前であればいつでも行えるが、チェックイン時に貰える参加者証がないと中に入れず開会式も見れないしサイドイベントにも参加できないので、開催前日にチェックインを済ませることをお勧めする。

ウェルカムキットの中身。左下のCOMPETITORパスが選手証、SPECTATORパスが観戦者証(同伴者の使用を想定?)。付属するランヤードに付けて首から下げておく。

開会式(8/18 Day1 LCQ)

 開会式は朝9時から行われるが、ステージ近くで見るためには少なくとも30~40分前には並んだ方が良さそうだった。買い物してから行った関係で15分前到着だったが、ステージから少し離れた場所でしか見ることができなかった。
 この後LCQが行われていたが、この日は後述するサイドイベントへの参加を優先してほぼ観戦せず。自分の対戦相手がLCQで抜けた選手だったことを考えると、もっと時間を作ってせめて準決勝からは選出の傾向を見るべきだった。反省。

オリエンテーション(8/19 Day2)

  • Day1(LCQ)の結果を受けてパーティーを決定していいことになっていたので、Day2のオリエンテーション前にパーティー表をスタッフに渡す。スタッフの人によると、株ポケ予選を抜けた人はWEBからパーティー登録ができないので、スタッフ側が英訳してサイトに載せるとのこと。

  • パーティー登録後は通訳を交えてオリエンテーションがあり、ルールの説明を受ける。概ね事前情報の通りだが、繰り返し説明があったのは次の2点。

    • メモを使ってもいいが、大会開始時点で白紙でなければならない。

      • 使用するポケモンにタグ付けをしておくこと。

      • 大会中に書き込みしたものは使ってよさそうだったが、変に失格になっても困るので毎回新しい紙を使用した。ちなみにA4の白紙とペンは貰えた。自分は遠慮気味にポケットサイズのメモ帳を持ち込んでいたが、それを使わずにA4を選択。この辺は好みだが、A4は若干大きすぎたため、次があればB5ノートを持ち込むと思う。

配信卓(8/19 Day2)

 2回も配信卓に座り、両方負けたのは私です(´・ω・`)
 それはさておき、配信卓の流れは次の通り。

  • 2戦前には呼び出され、まずはステージ脇で待機。

    • 最初に通訳が必要か聞かれる。もちろんお願いした。

    • What is your pronouns? he/him? と聞かれる。つまり、参加者のセクシャリティへの配慮のための呼称(代名詞)の確認。日本ではなじみがなく知識として知っている程度だったが、海外では一般的になりつつあるようだ。個人的にとても印象に残った質問だった。

    • 使用するパーティーの画面を表示してくれと言われ、スタッフのスマホで写真を撮影される。配信スタッフに渡すらしい。既にパーティー登録はしてあったはずだが、配信スタッフは見れないのかも知れない。

  • 続いて1戦前になったらステージ裏に移動。1回目はここから通訳の方についていただいたが、2回目は通訳が足りないと言われ、ステージ上だけだった。英語を喋れない日本人多すぎ、ということですね(´・ω・`)

  • ステージ裏で通訳の方を交えての配信卓の説明。

    • ステージ上での立ち居振る舞い。

    • スマホと最低限の貴重品とメモ、筆記用具だけが持ち込みが認められる。イヤホンは持ち込めない。

      • スマホを持ち込みできるのは二段階認証が必要になる場合があるため。衝撃的だったのは、二段階認証を解除していたにも関わらず二段階認証が掛かったこと。但し、最初の一回だけで、その後は別のスマホでログインしても認証は掛からなかった。

      • 渡航前にSMSを受信できなくなったり、キャリアメールを見れなくなる可能性に備えて二段階認証オフを日本勢全員に徹底したのですが、まさかの事態。そのあとネットを探しても情報がなかったので、普段のログイン場所から相当離れたところからログインした場合、強制的に認証を掛けるのでは?と思う。自分はAndroidを使用していたおかげか現地SIMでも組み込みの機能でログインできたが、日本勢の2人がログインまで非常に時間が掛かり、うち1人が1回戦棄権となってしまった(もう1人はそもそも不戦勝だったため事なきを得た)。この点、来年は必ず海外勢に注意喚起したいと思う。

    • シャツは無地、またはポケモン柄でなければいけない。おそらく権利関係をクリアにするため。私はいつものくじらTシャツを着ていたため無事検閲に引っかかり、Play! PokémonTシャツを渡されました(´・ω・`)。持ち帰りOKだったことはラッキーだったけど、せっかくなら別に持ち込んでいたポケセン渋谷Tシャツを着ていけば良かった。。。視聴者数や配信国数もPJCSとは違うから、リスクヘッジの一環なのでしょう。

モブっぽい感じになれるTシャツ
  • 1回目も2回目も、スタッフによる説明後、対戦相手とパーティー交換をしようという流れになった。わざわざパーティー交換をするのは、舞台裏が衆人環視でスマホをいじりにくく、WEB確認がしにくいからと思われる。スタッフに聞くと、解析ソフト等を使わなければ交換していいよ、とのこと。「各ラウンドの初めに、プレイヤーはお互い対戦相手に自分のバトルチームのポケモンとCPを公開します」というルールを考えたら本来はステージ上で交換すべきだったんだろうけど、ステージ上では対戦相手と(言葉の壁以上に)意思疎通が難しいので、ここでやっておいてよかった。なお、パーティーはメモに書いて良い。自分は思いっきり相性を書きながら選出を考えていた(笑)

オリエンテーションの時にA4の紙を貰えたが、配信の時に別のメモ用紙を貰えた。
ロゴ付きの厚紙でオシャレ。
  • 時間になると配信卓に移動。着席しヘッドフォンを付けるとまずはインカムの確認。ノイズが凄くて、通訳の声ですらかなり聴きとりにくいので注意。(これが意思疎通が難しい理由)

  • イヤホンの持ち込みができない、すなわちプレイ音を聞けない。普段から音で技回数を数えている自分にはとても厳しかった。PJCSの時も最後2戦は配信卓だったが、インカム用ヘッドホンの下にイヤホンを忍ばせることが認められていたので、同じ対応ができると良かったのだけど、致し方なし。

  • ログインして言語設定を変更する。丁度アップデートで設定画面から変えられるようになったので、非常に簡単だった。

  • メモは台に向かって客席側に置くように言われる。

  • 普段はネイティブリフレッシュレートを切っているので切りたいといったが、「できればONにして欲しい」と言われて承諾。

  • 2回目のみ、画面録画をするように求められた。配信しているから不要なはずなのに謎。聞くところによると、審判によっては対応が割れていたらしい。

  • 対戦申請はNianticが勝手にしてくる(笑)

  • パーティーは端末保存なので、大会用端末ではそのデータがなく、常に手持ちからランダムに選ばれた状態で表示される。使用するポケモンが3体とも違うなら良いが、最初からレジスチルが入っていたときは誤って選ぶところだった。

    • クレセントくんが選出ミスをしたのはこの仕様のため。自衛のためにもポケモンの名前は絶対に変えた方が良い。

  • 対戦後は、言語設定を戻してログアウトし、Google設定からログイン情報を消して退席。

非配信卓(8/19 Day2)

  • 対戦表を確認し、指定された席に着席すると、審判が名前の確認に来る。

  • 試合中問題が発生した場合は試合を終わらせてから協議するので、絶対に途中で止めないようにと言われる。(配信卓では言われなかったな…)

  • 双方画面を録画するように求められる。

  • あとは配信卓と同様に、ログインして言語設定を変更する。なお、配信されないこともありネイティブリフレッシュレートはオフにして問題なかった。

  • スマホ画面を見せ合いパーティーを交換し、メモする。

  • 対戦。非配信卓は配信卓と異なり、番号が書かれたプレートが置かれただけの簡易的なもの。気を付けないと相手にスワイプが見えてしまう可能性があった。自分は対面大会に慣れていることもあり、相手にブラフがわかりにくいスワイプをできる自信はあったが、念のためプレートの死角に隠れるようにしてスワイプした。何人か観察したが、机の下に隠してスワイプするのが一番良さそう。なお、盗難防止充電コードが付いているので、後ろを向いてのプレイは難しい。

  • 対戦後は同様に、言語設定を戻してネイティブリフレッシュレートをオンにしてログアウト。Google設定からログイン情報を消して退席。

賞品

 さすがは世界大会だけあって賞品は色々あり、13位以上は賞金(但し税率30~40%)のほか副賞も豪華(私は17位・・・笑)。具体的には入賞された方のツイートを見ていただければと思うが、特にトロフィーはこれがまた大きい。トロフィーは高さ51cm、箱は発泡スチロール分があるので高さ62cmあるそうだ。

写真提供:CrescentAngels

 ほぼ需要がない情報だが、トロフィーは手荷物で持って帰る必要がある。今回は梱包材を旅行代理店から貰えたので、皆さん箱をさらに覆って持って帰っていましたね。


大会以外を楽しむ編

 WCSには大会参加者でなくても楽しめるイベントがいくつかあるので紹介します。

物販(ポケモンセンター)

 目玉のひとつ、ポケセン。聞くところによると今年は例年より大規模に設置され、商品もいつもより多かったらしい。今回は事前予約制だったわけだけど、1人につき1回、4人まで予約できたので何度か見に行くことができた。聞いた話も含めて、わかったことを書いておく。

会場も広いが人も凄い
  • ピカチュウぬいぐるみ、プレイマット、ダメージカウンター、フィギュア以外は補充なし。3日目には限定品はほぼ売り切れ。スケボーとダメージカウンターが残っていたぐらい。ダメージカウンターは売れていた割に4日目(最終日)まで補充されていた。ポケセンに行くなら、開催前日か初日、遅くとも2日目までには行きましょう。

  • 主役のピカチュウぬいぐるみは売れ行きも凄いが補充も潤沢。3日目朝までは補充があった。(最終日は朝イチも入荷なし)

  • 準主役のロズレイド関係(ぬいぐるみ、ピンバッチ、ストラップ等)は2日目には売り切れて補充もなかった。ロズレイドかわいそう。

  • これは完全な推測だが、チェックインが全て終了した時点で、ウェルカムキットの余剰分は(限定品を除いて)ポケセンでの販売に回されたのでは?と思っている。一旦売り切れたピカチュウの在庫が3日目朝に復活したが、保護ビニール袋に入っていなかったためだ。また、3日目朝はトラベルパスケース、4日目朝はスクリーンクリーナーを買い物客に無償配布しており、こちらもウェルカムキットにはいっていたものと全く同じだった。

サイドイベント

 サイドイベントは基本的にポケカ、Switchの対人イベントがメイン。参加費は5ポンド(=約850円)。各々参加希望者が一定数集まればスタートし、勝つとポイントが貰え、ポイントに応じてグッズと交換できる。グッズはピンズやぬいぐるみ、限定ポケカ、限定プレイマット等様々。人気のある順に無くなる仕組み。

 一応ポケモンGOやポッ拳?の対人イベントもあったが、人がいないわサイドイベント会場の電波は弱いわでほぼ開催されない状況・・・。開催頻度は圧倒的にポケカが多く、サイドイベントを楽しむなら断然おすすめです。来年までにポケカをそこそこ勝てるレベルまで覚えたい(願望)
 ポケモンGOは他に「スカベンジャーハント(アイテム集め)」が用意されており、5ポンド払ってARフォトやキラポケ等を集めるとグッズ(チームTシャツなど)が貰えるというものだった。

これは「指定された場所でザシアン/ザマゼンタを撮れ!」という課題

 ポケセン予選のサイドイベントに参加したことがある人は、あの拡大版と考えて貰えればわかりやすいと思う。

ポケモン交換

 侮っていましたが、海外の人から見ると日本人は宝の山、勇者ごびうすが用意した募集用紙のおかげですぐに交換相手が見つかりました。ありがとう勇者。横浜にも海外プレイヤーはたくさん来ると思うので、募集用紙を用意していくと、地域限定ポケモンが手にはいるかもしれない。

勇者はキュワワーも交換成立させてた。かみの ちからって すげー。

ゲーム内イベント

 WCSの開催に合わせてゲーム内でも連動イベントが開催されていたが、現地限定のイベントもいくつかあった。おそらく横浜でも何らかのボーナスがあると思うので、今から楽しみ。

  • 会場限定ポケストップ(21種類)

  • 会場内外で捕まえたポケモンへの特別タグ付与

  • 会場内外の特別フィールドリサーチ

    • 10回強化→ナゲキまたはバッフロンの恐怖の二択

    • 会場内の特定の場所で相棒のスナップショットを撮る→コスピカ

  • 赤フラベベやバリヤードがそこそこ沸いた他、時間限定でガラルニャースが沸いたりしていた。(オドリドリは全然おらず・・・)

心残り

 有名な人がたくさんいたので、遠慮せずに写真を撮ってもらうべきでした。ただ、撮ったらツイートで相手に共有して欲しいとリクエストされるケースも多いので、共有できないなら撮らない方がいいかも。私も共有するのが苦手で腰が引けていたのですが、そもそも「お前何回配信されてるんだ」という話なので遠慮することは全くなかった・・・。


おわりに&謝辞

 色々な方の助けのおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができました。特に、海外予選の話を細かく教えてくれたFlatironさんとディエゴさん、現地での意思疎通を助けてくれたMichaelさんとFumiさん、時間を作って丸一日遊び相手をしてくれたふじはるさん、事前に現地の情報を教えてくれたなべさんとKさん、Masonさん、Kiriさん、旧友たち、壮行会を開いてくれたPvP古参勢のみんな、アバターや相棒で応援してくれたフレンドのみなさん、交流してくれた海外プレイヤーのみなさん、そして9日間の気ままな一人旅を快く?許してくれた家族と職場にとても感謝しています。一緒に行った仲間たち、そしてGoogle翻訳(笑)にも本当にお世話になりました。

最後に、長文にお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。来年は横浜でお会いしましょう。さすがに2年連続権利獲得の奇跡はないので、LCQ&応援枠で参加できたらいいな。

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