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ミットフィルダーな生き方

小学校の頃の僕はサッカーをしていた。 ポジションは左サイドハーフ。部類としてはミットフィルダー(MF)。このポジションはFWとDFの間を何度も行き来する役割で、僕は試合中前に後ろにひたすらダッシュしていた。 コーチでもあった父はMFというポジションをこう表現した。 「走り回って味方をサポートするポジション」 僕に合っていると思った。DF向きのガタイは無いし、FWのような華やかさもないけど、体力はあったから。 僕はひたすら走り、FWが敵に囲まれたら助けにいき、敵が攻め込

    • ナラッキー

      歌舞伎町でChim↑Pomがやってた「ナラッキー」に行った。 Chim↑Pomを最初に知ったのは2011年、岡本太郎の『明日の神話』に絵の付け足しをしていたとニュースになった時。その時はもちろんChim↑Pomの事は知らなかったし明日の神話も知らなかった。単にイタズラ集団だと思っていたと思う。 その後なにで改めて知ったんだっけ。アート集団であるということは気がついたら知っていたし、上記の明日の神話のことも改めて知った。 過激な手法でアートを示す人たちがたくさんいる事も知った

      • 園児としての「僕」と大人としての「僕」

        覚えている最古の一人称は自分の下の名前だった。理由は簡単。みんな自分のことを下の名前で呼んでくるからだ。それをそっくりそのまま自分の呼称として使えば良いわけである。 これは幼稚園の年長さんあたりまで続いた。 流石に具体的な出来事としては覚えてないけど、誰かが一人称として「僕」や「私」を使い始めると園児たちの幼い羞恥心がざわつき始める。 「あれ?もしかしてじぶんのことなまえでよんでるの、へん?」 その羞恥心が年長さんクラス全体に伝播すると共に、各々こっそり一人称を変更し

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