ダラシ欲しい
連休最終日の午前中,ごろごろと転がっていたら「まったくだらしないわね~」と家族がやってきて隣に寝転んだ。おそらく起こしに来たのだろうけど,ミイラ取りがミイラになったようだ。まぁいいんじゃない,だって今日は祝日だし。
一歩進んで二歩下がる,みたいな気まぐれステップを踏む梅雨前線に日本中が惑わされていてたこの数日であったが,今日はどうやら雨は降らないみたい。海の日,どっかいくかなぁ。海?いく?いやいや,生粋のインドア派,だらしな星からやってきた我々は床で伸びているのが精いっぱいである。
ていうか,だらしないってなに?そのだらしってなに?”だらしない”の文脈でしか聞いたことのない意味のよくわからない言葉だらしは常に否定されている。かわいそう。”ない”が本当に否定の意で使われているとするならば,意味を推測するとだらしはだらしないの逆,きちんとしているってことだろうか。でもだらしって音がそもそもダラダラしているイメージだし,つまらないの逆がつまるではないように,だらしなんて言葉ないかもしれない。つまり,①だらしはきちんとしているという意味の単語である,②だらしなんて言葉は単体では存在しない,2つの説が考えられる。わたしは説②が正しいんじゃないかと思う。寝っ転がっていても指先は動くのでgoo辞書で検索してみよう。
最近こうやって語源とか適当に推測して自説を唱えてからエイヤっと検索してみるのにはまっている。ゲームみたいで楽しいからだ。
さてさて,運命の結果発表です!どーん!
なんと,だらしはきちんとしていることの意だった。残念わたし,ハズレ!
だらしはしだらの変化した語らしい。しだら(設楽)って音楽の手拍子のことだという。テンポやしまりがしっかりしている状態がしだらある(こんな言葉ないけど),乱れている状態がだらしない,っていうことかな。
乱れていることをふしだらっていうのも,語源は同じみたい。
タメになったねぇ~。
大変有意義ではあったが,この休日を有効に使うためにはそろそろだらしの状態にならなければなぁと思った。早く降りてこい,だらしの精神。だらし~。だらし欲しい~。
ゴロゴロを継続しながら,なんとなくgoogleでもダラシと検索してみて驚いた。
ダラシ,2.5円で買える。
ダラシ,ガンビアの通貨単位なんですって。
「だらしないとダラシ無くなる」みたいな無い諺を思いついてベッドから飛び起きる。
早起きは三文の徳,ですもんね。
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