窓を空けて寝る
ようやく熱帯夜から解放されて、冷房をつけずに窓を空けて寝れる季節になった。
窓を開けていると外から夜の音が家の中に入ってくる。
実家だったら、虫の声。
前住んでいた街だったら、酔っぱらいの騒ぐ声。
その前に住んでいた場所だったら、大型トラックの走行音。
今住んでいる家での夜は、いままで暮らしたどの場所よりも静かだ。虫もいない、騒ぐ人もいない、そして車も通っていない。そこがとても気に入っている。
とはいえ、久しぶりに窓を空けるといろんな音が聞こえてくる。うるさくはない。近くに住んでいるヒトの生活を感じるだけだ。
昨日の夜は遠くでピピピとアラームがなっていた。
夜はたらく人の一日の始まりかもしれない。
だれかがゆで卵をゆでてキッチンタイマーを鳴らしたのかもしれない。
もしくは、あべこべ国出身のヒトが、入眠前に眠らし時計を鳴らしているだけかもしれない。
わたしの近くでどんな人がどんな暮らしを送っているんだろう?知りたいような、知らないままでもいいような。
秋の夜は近所の人との距離を近く感じさせる。星の下、同じ建物でルームシェアしているような。
近所の人達みんないい夢を見れますように。
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