愛林館メールマガジン タナダからの手紙23年10月下旬号


※このメールマガジンは、愛林館の沢畑及びスタッフが名刺交換した方にも送らせて頂いています。配信をご希望でない方は、お手数をおかけしますが末尾のアドレスにて停止のお手続きをお願いいたします。

1:食べる田助手で新米はいかがですか?


周囲の棚田ではすっかり稲刈りが終わりました。新米は依然販売中です。棚田を応援するために、新米を食べませんか? 1口5千円でヒノヒカリの玄米10kgまたは白米9kgをお送りします。送料はご負担下さい。

10kgのヒノヒカリを食べれば、棚田4.9m四方(23.8平方m)を応援したことになります。

送料はこちらで立て替えて、会費と一緒にお支払いいただくと少し割引になります。参加ご希望の方は、まずメールでお知らせ下さい。

掛け干しの棚田から出荷される稲わら。牛のエサや敷き藁になります

2:香り米も穫れました

棚田キャンパーにも助けてもらって、何とか猪の食害から逃げ切り、10/17に稲刈りを終わりました。23アールくらいの棚田から、香り米もち万石の籾が233.5kg穫れました。田んぼの収量は普通玄米で表しますから、換算すると180kgくらいです。10アール当たり78kgとなります。ヒノヒカリは普通420kgですから、19%にすぎません。。。

農薬・除草剤・化学肥料を使わず、薪ストーブの灰を1回だけ撒いた結果です。ボランティアの溝口さんがヒエを取ってくれましたが、一部はコナギ(水俣弁では芋がら草といいます)にやられました。昔、地元の方に頼んで栽培してもらった頃には倍以上の収穫もありましたが、私は背が高くなって倒れるのが怖くて化学肥料を全くやらないので、こんなもんです。

香り米は昨年通り、100g220円です。1kgのお米に混ぜるとちょうど良くなります。

前の年ですが、万石の収穫の様子です。

3:11/3(金)午前8時から「棚田の朝活」

棚田ではすっかり稲刈りが終わりました。すると石垣が見やすくなっています。石垣をじっくりと見てみましょう。

日時:11/3(金)午前8時より
沢畑亨のフェイスブックアカウントで行います。
どうぞご覧下さい。聞いていただくだけでも充分です。

この時の動画です。

4:11/12(日)午前と午後に森と棚田の研修

稲刈りが終わり、見やすくなった石垣をじっくり見ましょう。愛林館の大豆畑では、大豆がかなり成熟しています。

市役所または愛林館にお申し込み下さい。歩きやすい服装と靴でおいで下さい。午前9時愛林館集合です。

11/12(日)午前9時・午後1時開始 どちらも同じ内容です。

水俣市役所農林水産課:0966-61-1634
愛林館 0966-69-0485

5:12/3(日)家庭料理大集合

普段の料理の豊かさを味わい、記録するイベント「家庭料理大集合」を久しぶりに開催します。皆様、特別な料理でなくてもいいので、料理を持ち寄って楽しみませんか?

日時:12/3(日)午前9時受付開始
   11時開会式
参加費:無料。料理を持ち寄らない方は500円
詳しくは後日ホームページをご覧下さい。

6:柚子胡椒を作りました


柚子がほどよく大きくなったので、青いうちに収穫して柚子胡椒を作りました。愛林館の柚子胡椒は、柚子・胡椒(共通語では唐辛子)・沖縄の塩・自家製糀・ニンニクが材料。

糀は昨年中学生の職場体験で一緒に寝せたものを真空パックして冷凍保存してあります。ニンニクは5月に収穫したものを、皮を剥いて真空パックして冷凍保存。胡椒は真夏に青いうちに収穫して、塩と一緒に粉砕して真空パックして冷凍保存です。冷凍庫と真空パック様様ですね。

柚子が一番手間がかかり、表面の大きい傷とへたを包丁で取って、横半分に切って、スプーンで中身を取り出し、白い筋も丁寧に取って、プロセッサーで粉砕します。糀もニンニクも別々に粉砕し、最後に全部合わせて再度プロセッサーで粉砕しつつ混ぜます。

こうして、柚子80kgから57kgの柚子胡椒がとりあえず完成。真空パックして1ヶ月ほど熟成したら食べられます。熟成しないと、柚子・胡椒・塩・ニンニクの味が一体化せず、おいしくないのです。

ニンニクの入らない柚子胡椒は、11/20頃から発売します。ニンニク入りは昨年作ったものが充分に熟成を重ねて、今も販売中です。50g入り580円。今年は大瓶も復活しますね。

7:大豆は順調

7/29に種をまいた大豆耕作団の大豆(フクユタカ)は、枝豆として食べられる大きさです。これから種が成熟して、11月に入るとサヤが茶色くなってきます。

枝豆は若い大豆ということは、このメールマガジンの読者ならもう覚えましたよね? でも、7月頃に枝豆として収穫するには、4月には種をまく必要があるので、フクユタカとは違う品種です。フクユタカは夏至を過ぎて日が短くなる時に花が咲いて成熟しますが、枝豆用品種は日がどんどん長くなる夏至前に花が咲いて実がならないといけません。

猪は相変わらず周囲を掘っていますが、電気柵が機能して中は荒らされていません。

8:加工部門は大忙し

加工部門と言っても、別に要員がいるわけではありません。10/13と14には生姜を40kg粉砕しました。生姜ソースの材料ですが、泥を落として傷を落としてある程度小さく切って、プロセッサーで粉砕です。とりあえずこの状態で冷凍。後日解凍して砂糖・スパイス・レモン汁などを加えて絞ります。絞るところが大変なんです。。。

10/17は加工ではないけど稲刈り。19は水俣市街地の恵比寿さん祭りの餅投げ用に、小さめの餅1000個を丸めて袋詰めしました。餅つきは機械、餅切りも手回しの機械でやりますが、3.5人が1日かかっての作業でした。

20と21は柚子胡椒です。

一日仕事をすると、なかなか疲れますね。でも、コンピュータの前に一日座るのと違って、心地良い疲れです。

なお、このメールマガジンは環境省水俣芦北フィールドミュージアム事業の支援を受けております。


生姜を洗って粉砕して冷凍
手回しの機械でもちを切り、手で丸めます
半日冷やして袋に詰めます
お祭りの後で餅投げです

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