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愛林館メールマガジン 1月中旬号


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タナダからの手紙  1月中旬号

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※このメールマガジンは、愛林館の沢畑及びスタッフが名刺交換した方にも送らせて頂いています。配信をご希望でない方は、お手数をおかけしますが末尾のアドレスにて停止のお手続きをお願いいたします。
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寒い日々
コロナ下の愛林館
こんにゃく芋を煮た
甘酒試作中
玄米もち、あと40袋

歌人を102人育てた(4)

寒い日々

今年の冬は11月までは異常に暖かく、薪ストーブも12/1に出しました。一転して12月は寒い日が増え、霜で真っ白になる朝も多いです。でも、雨は少なく、寒川水源の横の川はほとんど流れがない状態になりました。

12/31と1/10の朝は愛林館付近(標高200m)でも白くなりました。1/10は積雪15cmくらいで、ノーマルタイヤでは交通ができなくなりました。

愛林館で使っている軽トラックは4輪駆動です。田畑や山では、2輪駆動では仕事になりません。それを4輪ともスタッドレスに変えて、雪に備えました。プロに頼めばあっという間に変えてくれますが、経費削減のために私が変えました。プロのジャッキは強力で油圧で楽なのですが、私は車載のねじ式ジャッキです。タイヤ1本ずつ、4回手でジャッキを上げるのは大変でした。

でも、おかげで雪道は魔法のように走ります。せっかくなので、1/10の午前中にあちこち走り回って撮影してきました。時間のある方はノートで写真や動画をご覧下さい。

標高400mの大学山や水源の森では、積雪15cmといったところでした。木が折れる害はあまり出なかったようで安心しました。

雪の害は少なかったですが、鹿の害は大きいです。この木は枯れることになります。

標高470mの寺床地区も同様です。最も高い住宅である寺床の権現さんまでは、坂が急で上れません。スタッドレスも無敵ではないので、チェーンが必要ですね。

雪の寺床集落

寒川の棚田はそれより少し低くて、最高点が300mくらいですから、雪の量も少なめでした。

寒川水源では、14度の湧水から湯気が上がっていました。周囲に飛び散った水は、空気で冷やされてつららになっていました。

寒川集落では一番下になる新村(しんむら)地区の棚田はこういった感じでした。後ろの青空がきれいです。

雪はその後降っていませんが、相変わらず寒い日が続いています。愛林館のお店は薪ストーブで暖かです。


コロナ下の愛林館

水俣市では、これまで15人の陽性者が出ました。愛林館は市の施設を住民団体(水俣市久木野地域振興会)が指定管理者として運営しています。ですから、市の方針に従って、休館にした日も過去に3日だけありました。現在は、市の方針として、会議室の使用は停止中です。お店と棚カフェ(カレーなどを提供しています)と加工室の利用については、市から判断を一任されているので、感染症対策を行いつつ、通常営業中です。座席の間隔は広く、換気も充分にしております。

森や棚田の研修は、屋外で十分な距離を取って行うので、ご希望に応じて随時開催します。遠くからの移動については、今は減らした方が良い時期ですが、今後にご希望の方はご相談下さい。一緒に上手いやり方を考えましょう。


こんにゃく芋を煮た

今冬も、久木野地区の皆さんからこんにゃく芋を買い集めました。かつては多くの家の畑の隅や山の一角にこんにゃく芋が植えてあり、自作される方が多かったと聞きます。今は作る方は減ったものの、相変わらず多くの方が少しずつ栽培しています。

愛林館では、こんにゃく名人だった小市(こいち)さん(姓ではなくお名前です)に習った方法で作っています。最初に芋を茹でて、皮をむいて冷凍して保存する方法です。これを解凍し、灰汁と一緒にミキサーで粉砕して、成形して1時間半ほど茹でます。

茹でて皮をむく作業を、11/20と22に行い、冷凍した芋で38kgできました。これで1年間は足りる予定です。今回は、皮をむかないものもこんにゃくにしてみましたが、食べる時に全然問題ないことがわかりました。市販のこんにゃくには黒い点々が入っていますが、あれは皮に見えるようにわざわざ入れたヒジキです。皮を全くむかずに作ったら、ちょうど同じような感じになりました。

皮をむく作業はとても大変だったのですが、もう少し早くこの実験をしてみれば良かったです。。。来冬は、皮を含むこんにゃくを作りますね。こんにゃく自体は今も製造販売中です。この時期なので、常温でも配達できます。1個216円です。


甘酒試作中

愛林館で栽培し、販売している香り米はもち米です。時々、赤飯を蒸したり、あくだごを作ったり、もちをついたりしていました。昨年度からはルピナス会に製造を委託して、玄米餅も作っていましたが、今度は甘酒を作ろうと思いました。

甘酒とは、米と米麹で作る、甘いお粥です。それを薄くして飲むのが一般的で、「飲む点滴」といったキャッチフレーズも耳にするのではないでしょうか。酒と同じ材料ですが、辛くない(アルコールを含まない)ので甘酒です。

愛林館で育てたヒノヒカリを蒸して、コウジカビの胞子をまぶして培養し、カビだらけにしたものが麹(日本で作った糀という漢字もあります)です。たいていのカビは有毒ですが、長年かけて無害のカビを選び出したご先祖には感謝するしかありませんね。その麹を、もち米で作ったお粥に混ぜて、60度で保存すると、麹の中の酵素が米の中のデンプンを分解して、基本的な糖であるブドウ糖(グルコース)、ブドウ糖が二つつながった麦芽糖(アミロース)、三つ以上のオリゴ糖ができます。

砂糖は全く使いませんが、ブドウ糖と麦芽糖とオリゴ糖と、砂糖とはちょっと違う甘味があるので、充分に甘いのです。オリゴ糖は小腸までは分解されないので、腸内細菌の餌になりやすいという利点もあります。

材料の麹のヒノヒカリ、もち米のもち万石はどちらも農薬・除草剤・化学肥料を使わずに栽培したものです。もう少しで販売しますので、ちょっとだけお待ち下さい。

甘酒を冷ます

甘酒試作

玄米もち、あと40袋

香り米(もち万石)の玄米を鹿児島県東串良町のルピナス会(障碍者の作業所で、美味しいものをいろいろ製造しています)が加工してくれた発芽玄米もち、2回目も先日届きました。

昨年は7/4の水害で、田植え直後の香り米の苗が流されて不作だったため、今回でもちは終わりです。
4個1袋で864円(昨年は5個1080円なので、1個当りは同じ)です。冷凍便でお送りできます。

餅を計る

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もち米の香り米(古米)売ります

冷蔵庫で1年寝ていた香り米(もち万石)を売ります。赤飯や餅の材料にいかがでしょうか? 1kg600円で、簡易包装でお送りします。十分に香りがします。冷凍便に入れることも可能です。

もちろん、普通のヒノヒカリ新米(1kg560円)も香り米新米(150g334円)も販売中です。玄米餅やお米をご希望の方はメール・フェイスブック・電話・FAX・手紙・木簡などでご連絡下さい。


歌人を102人育てた(4)

熊本保健科学大学で「環境と経済」を教えました。私の文章を読んで学生が書いたレポートです。「メディアリテラシー」と「田んぼのめぐみ(公益的機能と言うことが多い)についての講義です。

メディアリテラシー

〇アンチコメ顔も名前もわからない これがどれほど辛く怖いか

*私は幸い被害に遭っていませんが、すごく辛いと思います。
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〇こうやって一人で家で学ぶより そろそろ大学行きたい私

*私も毎週文章を書くのは大変で、皆さんの顔を見ながら話がしたいです。
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〇誰のため何のために匿名で 誹謗中傷するんだろう

*最後を「するんだろうか」にすれば座りが良くなりましたね。誹謗中傷は楽しいからするのです。自分が正しいことをしているつもりですから、無敵です。残念ながら、人間はそういう動物です。それがまずいことにならないように法律を作るしかありません。

今回の事態で、政府が規制をしようとしていますが、その方向性はよく議論をしないといけません。今の国会で成立などは求めない方がいいと思います。

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〇認めない 何も知らない 関係ない そういう大人になりたくない

*私はそういう大人ではないつもりですが、自問を忘れないようにします。最後に1文字増やして「なりたくはない」「なりたくないよ」「なりたくないな」のどれかにすれば座りが良いと思いました。どれが良いかがわかりません。人間だもの。

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〇サイト主気にして見たことなかったな 嘘の情報扱ってたかも

*これからは気をつけて下さいね。嘘を拡散したら、あなたも加害者です。

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〇おもしろい どんどん短歌 思いつく 慣れってすごい と思わされる
〇気づいたら短歌の製作楽しくて 短歌についても調べてる         

*そうなってくれて嬉しいです。短歌を作るのはまあまあ負担だと思いますが、自分の考えを短くまとめる訓練は必ず役に立ちます。下は短歌の形式になっていません。内容は悪くないですが。


田んぼのめぐみ

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◯自宅から 見える景色は 田んぼだけ そんな田舎も 悪くないなあ

*育った故郷は今更変えられません。悪くないなと思う方が、悪いと思うよりも幸せになれますね。

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〇心地良い 田んぼ見慣れて 育ったが 見て楽しむとは こういうことか

*自分で意識しないと、何も入って来ません。一度こういう意識ができればもう大丈夫です。楽しんで田んぼを見る方が幸せの時間も増えそうです。

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〇田んぼって 思ったよりも高性能 いろんなことにかかわってくる

*その高性能を多くの人に知って欲しいと思って、私はいろいろな活動をしています。

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◯毎週 待ち望んでる この時間 いつの間にやら 短歌の虜
◯初めより 短歌を詠むの おもしろい コメント読んで 理解深める
(一人の作者)

*お世辞も少しは入っているかもしれませんが、嬉しい感想です。

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○炊き立ての ツヤツヤぴかぴか 白いご飯 私をデブらす 必須アイテム

*体重はしっかり測って下さいね。太りすぎには注意が必要ですが、太めなのは悪いことではないですよ。私は朝食をやめましたが、若者にはお勧めしません。

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○思い出す 日曜の夜 大好きな 田んぼ風景 鉄腕DASH

*東京電力の原発が爆発して、DASH村が続けられなくなったのは残念でした。TOKIOのメンバーも楽しそうでしたよね。

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〇害獣は ただ生きている だけなんだ 人間とても 自分勝手だ

*そうなのですが、実際に種をまいて芽が出てきた大豆や麦を食われて全滅する事態になると、とてもがっかりします。一度やられれば対策はしますが、最初のショックはかなりのものです。

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○家の裏 田んぼの中で 鳴くカエル 午前4時過ぎ起こされる朝

*うるさい時もありますね。田んぼのめぐみも、もちろん良いことばかりではありません。

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○この光景 嬉しさ寂しさ混じりあう 田んぼに変わって友達の家

*田んぼを埋めて新しくできた住宅に入ってきた人の中に、新しく友達ができたということですよね。
「田んぼ減り友の住む家立ち並ぶ 嬉しくもあり寂しくもあり」
ちょっと変えてみましたが、改善したのかどうか良くわかりません。にんげんだもの。

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○日常が だんだん戻って きているよ あとはワクチン 完成待とう

*熊本保健科学大学の母体となった化血研の後継会社でもワクチンは作っているのではないでしょうか。来年の冬にはできていることを祈ります。

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〇毎食の お米はいつも 美味しいな だれが作ったか 分からないけど

*食べているお米を誰が育てたかわからないということですよね。こうしたことがわかることをトレーサビリティと言いますが、店で売っているお米はわからないものです。

稲という植物を誰が作ったかわからないという意味にも解釈できます。最近作った品種は、いつどこで作ったかわかっていますが、野生植物の中から食べやすい作りやすいたくさん採れるものを選んで稲という栽培植物を作ったのは誰なのか不明です。1万年近く前に、中国南部で稲作は始まったようですが。

そう考えると、稲に限らず、野生植物や野生動物からさまざま利用している人間の知恵は凄いですね。

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〇幼い日 祖父と一緒に 田植えした 祖父が作る お米が1番

*お爺さんがお元気ならば、また手伝えるといいですね。

こういう時は「一番」の方が良かったかもしれません。スポーツの成績で1番は◯◯、2番はΔΔという使い方なら数字でも違和感がないのですが。

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○害獣と 呼ばれてしまう サギたちも ただ生きるため 食べているのに
○田植え中 虫は邪魔だと 言うけれど それは自然な居場所のひとつ
○幼少期 おたまじゃくし とっていた トンボの食料を 奪っていたなんて
(別の作者)

*人間の都合だけ考えてはいけませんが、作る方としては動物にやられるとがっかりするし、虫に刺されれば不快です。共存の道を探らないといけません。3首めは人間ではなくトンボの立場から考えてみたのですね。広い視野がすばらしいです。「おたまじゃくしを」にすれば座りが良かったです。

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〇水田が儲けのために変えられるこれに伴い消えゆくめぐみ

*消えためぐみの分については、誰もお金を払わないので、現状ではどんどん水田が減ることになります。残念です。

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○田の景色綺麗だけども稲アレルギーとても痒くてつらすぎる

*作者はご飯は食べられるから、イネ科の花粉アレルギーです。稲の花の時期は短いですが、ほかにもイネ科の草はいっぱいあるので、大変ですね。田んぼのめぐみの悪い例です。

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〇熊本で 18年間 育ったが のさるを今回 初めて知った
〇田んぼから 外部経済 のさってる 初めて聞いた のさるの言葉
(別の作者)

*私も子供時代(1961~76)には「のさる」は知らなかった言葉です。これからは時には使ってみて下さい。自分の意思と関係なく、良いものごとが手に入ることです。

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〇夏の夜 妙に寒くて 風邪をひく これはもしや 田んぼのしわざ

*そこまで寒いのは、放射冷却かもしれません。田んぼの水は夜でも冷えないので、明け方の最低気温を下げる働きはあまりないのです。

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○なんでかな なぜか感じる 懐かしさ 広がる田んぼ しみじみ眺める

*前半、「な」の三連発が効いていますね。頭韻を踏めました。

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〇じいちゃんの 子供はみんな 都会住み 孫の私が 畑を継ごうか

*将来、ぜひ真剣に考えてみて下さい。Uターンではなくて孫ターン、結構多いですよ。

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○昔見た今はなき田良い景色もうビルが立ち後影もなく

*ビルが立って嬉しい人もいるはずですが、私はあんまりそう思わないことが多いのです。

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○お父さん 田んぼ育てて ありがとう 多くの恩恵 知らなかった

*ご両親や祖父母が田んぼをしている人は、ぜひ感謝の言葉を贈って下さいね。手伝いをすればもっと喜ばれます。

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〇この期間昼は必ず自炊する お米がメインいただきます

*感心します。茶碗一杯分のお米(大体75g)は、1kg500円の高めのお米を買ったとしても38円ですから、実はご飯はとっても安いのです。茶碗2杯食べたとして76円。この値段で腹にたまるものが買えますか?


このメールマガジンは、環境省水俣芦北フィールドミュージアム事業の支援を受けております。


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水俣市久木野ふるさとセンター・愛林館のページです。