ライフプランニング

フリーランサーが掛け持ちすることの効果

最近、フリーランスで仕事をしながら、組織にも属する人のお話をちょこちょこ聞きます。

有名なところで言うと、芥川賞作家の村田沙耶香さん。今も続けているかは不明ですが、少なくても芥川賞受賞当時までは、作家とコンビニバイトをかけもちしていたようです。

また、私の周りにも、イラストレーターと接客業、ネット関連ビジネスとコンビニバイトなど、本業ともうひとつ組織内の仕事を掛け持ちしている人がいます。

フリーランス✕バイトと言うと、「ああ、フリー一本じゃやっていけないのね」と思われる方も多いかと思いますが、必ずしもそうではなく、あえてバイトをやっているという人も中にはいるのです。

今日は、そんなフリーランス✕バイトの効果を探ってみたいと思います。

●効果1:新しい人脈が得られる機会が増える
バイトでもなんでも、組織に属することで、一人で動くよりも、人と関わる機会が自ずと多くなります。一人だと、まいっか~と、やらずに終わってしまうことも、組織の中にいると、強制的にやらざるを得ない状況になるんですね。

そうやって動いていくうちに、仕事を通して、どんどん人脈が広がっていき、そしてその人脈は、時には、自分の本業の仕事を運んできてくれることもあります。

実は私も、週に1~2回ほど、自分が仕事場として利用しているコワーキングスペースの受付バイトをしているのですが、そこでご縁のあった方から、実際に本業のお仕事を頂いたことも。

バイトと本業がうまく絡み合って、よい相乗効果を生んでいるのを感じています。

●効果2:世界が広がりアイデアも湧きやすい
また、特に創作系のお仕事をされている場合だと、本業の世界とは別に、もうひとつ世界を持っておいたほうが、脳が刺激され、アイデアが湧きやすいなんてお話も聞いたことがります。

芥川賞作家の村田沙耶香さんは、インタビューの中で、「バイトの日になると集中して原稿が書けるし、アイデアが勤務中に湧くこともある」と答えています。また、私の知り合いの中には、「人を笑顔にする絵を描くために、人の笑顔と接していたい」と、あえて接客業とかけもちしてらっしゃるイラストレーターさんもいます。

一人でこもりっきりだと、情報も入ってこないし、頭がガチガチに固くなってしまいがちです。時間を決めて外で働くことは、気分転換という意味でも、効果的なのではないでしょうか。

●効果3:生活にメリハリがつく
私の知人に、平日9時~14時までコンビニバイトをして、その後、自分の事業であるネット関連の仕事を自宅でしているという人がいます。

自分で営業時間を決められるフリーランスは、ともすれば不規則になりがちですが、一日一回外に出て本業とは別の仕事をすることで、「朝起きる」ことを習慣づけ、自分の本業にもよい効果をもたらしていると言います。

フリーランスと一言で言っても様々な職業がありますので、全員にあてはまるわけではありませんが、「自宅で一人でも出来る系」のお仕事をしている方にとっては、外に別の仕事を持つことで、よい効果が得られるのではないでしょうか。

(ただし、残業が多かったり、責任が重い仕事を掛け持ち仕事に選んでしまうと、どっちが本業がわからない状況に陥ってしまうので、要注意です!)

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