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3分のコント1本のために13個の小道具を作った芸人はそんなにいないとおもう

2015年。当時人力舎では「コントロイド」というライブが時おり行われていました。この「コントロイド」というのが人力舎の若手芸人、なかでもコント師の4組が新ネタを4本ずつやる。企画どころかOPMC、中MC、EDMCすべて無し。16本のコントだけをやり、最期は全組で暗転板付き、明転で一礼をして終わりというめちゃめちゃストロングスタイルなコントライブでした。

そんなコントロイドに芸歴二年目を迎えたばかりの春の頃、僕らバイオニも初めて出ることになったのです。

単独ライブはおろか"一日に複数本ネタをやること自体が初めて"なド新人の僕らでしたが「せっかくやるからには色んなタイプのコントをやりたい」という話しになりネタ合わせの度にあーでもないこーでもないとネタの案を出しあいました。
そんな中で生まれたのがこのネタです。

『ないもの屋』
・ことわざや言いまわしなんかで聞いたことある言葉だけど実際には「ないもの」を売っている怪しげな露店商、というコントでいわゆる「週刊ストーリーランド」的な感じの設定でした。

松元が「1本は小道具特化のネタにしよう。店の設定で明転した時に舞台上に変なのがいっぱい置いてあったら楽しいと思う。ネタ中でいじらないモノも作って欲しい。」ということで書いてきたネタでしたが最初見た時は、

「とんでもなく準備めんどくせーネタ作ってくんなよ!!!!!!!!!!作るのも大変だけどこの小道具の量を劇場に運び込むの超大変だぞ!!!!!!!!!!コスパ悪すぎるわ!!!!!!!!!!とはいえたしかに1本ぐらいこんなのやってもいいかー…」と思ったのをいまでも覚えています笑

そんな訳でいっぱい作りました。先ほどの「無いもの屋」の張り紙も入れて計13個。写真でご紹介します。

「バールのようなもの」

「心臓に毛がはえた人」の心臓

「甲子園の魔物」

「グラビアアイドルの卵」

「絵にかいた餅」

「不穏な空気」「きまずい空気」「いたちの最後っ屁」をビン詰めしたもの

「身を粉にして働いた男」の粉

「怒髪天を衝く」

「中東の笛」

「身から出た錆び」

以上13点。グラビアアイドルの卵家においとくの超邪魔。とはいえ観に来たお客さんが楽しんでくれてればいいなーと思いながらネタをやりました。

さてところでこの男

毎回顔のパターンを変え小道具を持ってくれていますが彼もまた芸人。同期の加賀谷秀明です。当時は僕らと同じく人力舎で活動していましたが今は事務所を離れ、新たにワタナベエンターテイメントで「フタリシズカ」というコンビを組んでいます。

そんなフタリシズカの初単独ライブが3月27日開催されます!
チケットはもう完売してしまったそうですがもしかしたら追加手売りも出るかもとのこと!
なんにせよ頑張って単独成功してほしいですね!!

加賀谷の告知でした!!!!!!!!!!

それではまた近日ー。

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