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英国メイド研究会(12/30廃刊)

英国メイド(と執事と屋敷)を研究したいので、家事使用人に関する資料・同人誌の公開を行うため、研究会を勝手に立ち上げています(研究所でもいいのかな?)。コロナの状況を鑑み、同人イベ… もっと読む
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[同人誌]メイドになる少⼥のためのハンドブック(19世紀メイドマニュアル)  英国メイ…

解説・補足2022年冬コミ新刊同人誌『英国メイドの暮らし VOL.3』に関する情報です。以下、冒頭…

久我真樹
1年前
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久我真樹
1年前

【資料翻訳】『家事の手引き または若い少女が使用人になるためのガイド』

書誌情報タイトル:『家事の手引き または若い少女が使用人になるためのガイド』 英語タイト…

久我真樹
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【資料翻訳】『使用人の振る舞いの書:または小さな家政の女性使用人のためのマナーと…

タイトル:『使用人の振る舞いの書:または小さな家政の女性使用人のためのマナーと服装のヒン…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第15章

ある公爵が丘の上に立ち、広大な領地を眺めていました。見渡す限り、彼の所領でした。彼は領地…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第14章

大戦直後のこの時期は、あまり職場を選べない時代でした。何百万人もの男が復員して職を失って…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第13章

私があるロシア皇女に仕えていた六年間は、詳しく書くにはあまりに私にとって人間的な悲劇すぎるものでした。亡命者、難民、あなたが望むように皇女のことをお呼びください。彼女はこの地球上を歩いてきた女性の中で最も思いやりのある、愛すべき女性の一人でしたが、あらゆる場面で彼女には次々と不幸が襲い掛かりました。彼女の物腰は、宮廷での暮らしに慣れていることがすぐにわかるものでした。彼女には2人の息子と1人の娘がいました。ロシアから渡ってきたばかりの頃は、間違いなくロシアのスパイに監視されて

【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第12章

今回は侯爵家に仕えるということ以外、私を満足させるものは何もありませんでした。侯爵の大き…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第10章

私の鉄道でのわずかな実務経験は、いつも私の旅の中で役に立つと思いました。パリで私たちは最…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第9章

優秀なフットマンが、極めて無能な執事になることも多いのです。ボタン(フットマンのお仕着せ…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第8章

さて、私は他の職場を探して回らなければなりませんでした。前のボス、赤トウガラシ卿とはまっ…

久我真樹
1年前
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第7章

この貴族の家で数年間、アンダーバトラーとして日常生活を送った後、私は一人前のヴァレットと…

久我真樹
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第6章

私たちは毎年、そう遠くないところにある別の大きな屋敷の使用人たちと、私たちの屋敷の使用人…

久我真樹
1年前
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【翻訳】英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険 第5章

私はロンドンに戻り、そこで運試しをしようと決心しました。到着すると、最初にロンドンに来たときと同じ、ベルグレイブ・スクエアの近くに下宿を見つけました。 驚いたことに、私の身長は5フィート9インチ(175cm)で成長が止まっており、幅が広がっていました。胸囲は40インチ(101.6cm)、腰は40インチ、腕の筋肉は16.5インチ(41,9cm)、首も同じ、足のふくらはぎも同じで、若い牛のように丈夫で健康的でした。それで私は、「これでもう王の執事にはなれない」と思いました(※1