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120円はどこ?

例えば、自動販売機のコーラは120円です。文字通り120円は数のようですが、それはただの記号です。どうやら丸い形をした銀色の硬貨1枚と銅でできた硬貨2枚で表現できそうですが、アルミでできた小さな硬貨120枚でも大丈夫そうです。もしくは、よく冷えた計算機内に並んでいる電磁気的な配列でもよいかもしれません(その計算機を強力な磁場に放り込めば瞬く間に120円はなかったことになるでしょう)。つまり120円というのは120番目を表現できるものであれば何でもよかったことになります。

「だとすると、肝心の120円はどこにあるのか?」


120円が複数の方法で表現できるのであれば、唯一の120円というものはこの世界には存在しないことになりそうです(一意の120円と言い換えても良さそうです)。これでは非常に困るはずなのですが、実際のところ、私たちはそんなに困っていません(もちろん手持ちがなければ、それはそれで困ります)。

おそらくそれは、数学的ななにか、ということになるのでしょう。

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