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言葉と概念は時間の中に溶けていく

ある使い古された言葉については例外かもしれませんが、そのときに語られた言葉や概念は時間と共に変容・消失していくのが常であります。一緒にいた人々の間では理解できていたのは、その時の言葉や概念のありようがあったからこそであり、その時にその場でのみ成立するものであります。書き言葉や記載された記号については不変性を獲得できると期待したいものではありますが、それは春の夜の夢でしょう。要するに言葉と概念というものは時間とある部分で一体化しており、その宿命から逃れることはできないということになります(何より厄介なのは時間というものがどうやら一方向にしか進んでおらず、もう一度訪れることはないということなのです)。

それはそれで享受するしかないということでしょうね。

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