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自閉症スペクトラムについて

私は昔から外出すると人一倍疲れると感じていました。

雑踏の中での会話は周囲の雑音の方が目立って聞こえてしまい,話が聞き取れないことが度々ありました(これは心理学でよく言われる「カクテルパーティ効果」が普通の人より弱いと言えます)。

会社ではキーボードのタイプ音や人々が話す声,私の後ろを通る人の足音など雑音がたくさんあるため,なかなか仕事に集中できず,課長に耳栓の着用を相談しました。

苦手な音はたくさんありますが,例えばメールの通知音一つで心拍数が上がるほどびっくりしたり,食器の当たる音でも耳に突き刺さるような感覚があり,ストレスが蓄積されやすいです。

それ以外にも,言葉の理解や解釈,抽象的な会話ができないなど言語面においても不自由を感じていました。

それで心療内科で問診してもらった結果「自閉症スペクトラム」という発達障害によるものである可能性が高いことがわかりました。

ちなみに以下の特徴が認められる場合,自閉症スペクトラムと診断されるそうです(DSM-5から一部抜粋)

1. 相互の対人的・情緒関係の欠如
2. 対人的相互反応で非言語的コミュニケーションを用いることの欠如
3. 人間関係を発展させ、維持し、理解することの欠如

ここにはありませんが,上記の私のような聴覚過敏など五感の過敏,鈍麻も自閉症スペクトラムの人の多くは併せ持っているらしいです

私なりに本を読み,調べてみましたが,多くの事例において,自閉症スペクトラムの人は過集中になりやすく適度なエネルギー配分ができない,という共通点があることに気づきました。

自閉症スペクトラムの人に見られる症状は神経過敏による制御不能なものもあれば,考え方や捉え方を変えるトレーニング(行動療法)によって改善できるものもあることを知りました。

自閉症スペクトラムは程度の差こそあれど,10人に1人が持っているとも言われているくらい身近なものです。もはや発達障害というより一つの性格です。

これからは自分の特性をよく知った上で,日常生活でどのような工夫をすれば生きやすくなるかを考えていきます。

近年は様々な症状に名前が付けられはじめ,「心理学者はすべてのものに病名を付けられる」と揶揄までされることがありますが、私は自分の特性をある程度病気や障害というくくりで理解し、生活を改善するための手助けになる側面もあると思います。

それでも難しそうであれば,周囲に伝えて助けを求めたり,環境を変えるなどの行動に移していこうと思います。

以上,最後まで読んでいただきありがとうございました。

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