わらいばなし

金曜日は新宿のルミネザよしもとに行ってきました。

金属バットVS東京ダイナマイト ワンマッチ興行。

仕事中、画面右下の時計が18時になるのを、今か今かと待って。

そういうときにこそどうでもいい連絡が来たり、同僚の不機嫌が伝染しそうにもなるんだけど、これから笑いにいきたいのでヘラヘラしてやり過ごした。

金曜のラッシュアワーの割に人がまばらな丸の内線で新宿へ行く。

毎度ルミネに行くたびに1Fにあるパン屋に吸い寄せられてしまう。

人だらけの新宿駅にひときわほんのりとした香りを放っているのだ。

毎度違うものをという信念で、
これはこのあいだ買ったよな、前に食べたことある気がするなど
曖昧な記憶で選んだカカオがこれでもかとまぶされたカカオクロワッサン。
レジの前でウインナーロールに変えようかとよぎったけども、もうここまで来たし、まあいいか。

7Fの劇場に到着。サンドウィッチマンから花が来てる。
この間、ハチミツ二郎さんの特集された番組を見たばかりなので、いろんな思いが浮かぶ。

座席は一番うしろの一番端っこ。今回のチケットは1分で売り切れたそうなのだけど、ギリギリ間に合ってよかった。
予約サイトで1枚カートに入れて会員情報を入力するところで、
アドレスとパスワードが急にめんどくさくなって画面閉じようと思ったけれど、よかった。

カカオクロワッサンの粉をぼろびろ落としながら、ウインナーロールにすればよかったとやはり思う。そして、開演。万来の拍手が響く。

ライブはケンコバさんが最初に登場。
本物のプロレスさながら会場を煽ってからの風俗漫談。ケンコバさんといればピンクローター漫談のイメージだから生で聞けてこの時点でもう最高。

肝心の二組の漫才は本当に最高だった。
最後に東京ダイナマイトによる金属バットのネタカバーで終演する構成にも泣かされた。

映画が終わると記憶がリセットされるように感想が言えなくなる僕だから、
二組の漫才の詳細は覚えていない。
でも、ハチミツ二郎さんが放った「オレは無理し続けるよ」という言葉。
この言葉は忘れない。

無理するなとみんな優しく接してくれるけども、
無理し続ける、抗いつづけることがつまり、「生き続ける」ということなんだと僕は受け取りました。

帰り際、ルミネから見た新宿の夜景。
遠目で見ればいつもと変わらない夜景。
だけどひとりひとりに目をこらせば、嬉しいこともそうでないことも日々起こり続けている。後者の方が多いよ。

それもこれも振り返れば笑い話になればいいな。
いやきっとなる。
ハチミツ二郎さんの漫才が、笑い話になり続けているように。


あとがき:「無理し続ける」



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