【キアリ奇形手術について・まとめ3】
朝の9時くらいに手術室に入ります、
と言われていたけれど、特に緊張もせず。
持参していたパジャマから手術着に着替え、
歩いて手術室のあるフロアに向かいました。
手には集中治療室で使う荷物一式。
手術室前の待機場所で夫や親とは手を振って別れ、
担当の看護師さんとドアをくぐって、いざ手術室へ。
自分でベッドに上り、毛布をかけてもらったら
どんどん準備が進んでいきました。
何回も何回も名前を確認されたし、
看護師さんたちは器具やら手袋やらが
ラテックスフリーかどうかも重ねて確認していました。
左手に麻酔用の針を刺され、
「眠くなりますからねー」と言われてから
なんだか熱いものが流れ込んできたな、
と思ったところで記憶は途切れています。
次に目が覚めたのは集中治療室に移されたあとで、
まだぼんやりしていたけれど、夫と会話もできました。
「今しゃべってることは覚えてないかもしれないね」
と夫と母が話していたのは、ちゃんと覚えてる。笑
所要時間は5時間半くらいだったそうです。
なぜか頭の中でヨガのマントラを唱えていたり
太陽礼拝のイメージトレーニングをしていたりしたのは、
マントラや太陽礼拝に集中することで、
傷の痛みや吐き気にばかりフォーカスしないように
だったのかな、と思います。たぶん。
集中治療室にいるとは言えだいぶ落ち着いていたので、
途中で、ナースステーションからいちばん遠くて、
集中治療室の中ではいちばん広くて窓がある部屋に
移してもらえました。
空が見えるのがとてもうれしかった。
しばらくしてからはラジオもつけてもらえて、
傷の痛みは多少あるけど、わりと快適に過ごせました。
しんどかったのは、自力で寝返りが打てなかったこと。
後頭部から首にかけて15センチ弱切っているので
この日はほぼ横向きにしかなれず、
寝返りを打とうにも自分で180度回転できなかったので、
看護師さんが体位交換に来てくれるのを
ひたすら待つことしかできませんでした。
寝返りを打たせてもらってしばらくして
居心地が悪い感じになっても自分では動けないし、
かといってナースコールするほどでもないよな…と
モゾモゾしながらなんとかしようとしても撃沈。笑
夜になってラジオを消されてからは、
浅く眠ってまた起きて、のエンドレスリピート。
時間がわからないのが、なんとなく不安でした。
でも、時間を教えてもらってしまうと
「朝まであと◯時間もある…」
と思ってしまいそうだったので、
あえて時間は聞かないままにしていました。
それを繰り返してなんとか夜をやり過ごして、
窓の外が明るくなりはじめたときは
ほんとうにうれしくて、
「朝ですよー」とブラインドを明けてくれた看護師さんに
「やっと朝だー」としみじみ言って笑われました。
吸い飲みで飲ませてもらった水が
あんなにおいしいと思ったのは久しぶりでした。
つづく。
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