バッグデザイナー一筋30余年、note始めます！

工藤友里

2024年4月1日 12:56

何年も前からnote始めたいなと思っていました。
会社のオーナーブログは、WordPressで2000記事以上、週に2〜3本は書いて来てますが、
noteを始められずにズルズルきました。

なぜ？

WordPressのブログと棲み分けしないといけないと気負っていたから。

ブランドのnoteは、スタッフが書いてくれているから。

ほとんどのことは、すぐに行動するタイプなのに、なぜかnoteは色々考えて時間がかかりました。

スタッフの書いているブランドのnoteとは別に、
バッグデザイナーとして、
思うところを発信していけたらと、
始めることにします。

まずは自己紹介から。

兵庫県西宮市出身の工藤友里です。

バッグ・財布のデザイナー歴30余年、
バッグ・財布に特化した服飾雑貨の企画デザイン会社有限会社トンを経営、
他社ブランド様企画の他に、
自社オリジナルデザインバッグブランド「イントロダクション」を運営しています。
西宮市夙川(シュクガワ)にある直営店を旗艦店に、ECサイト運営、全国卸、関西の百貨店で期間限定ショップを毎月どこかで開催しています。

短大は保育科を出て、公立の幼稚園教諭を4年した後、学生の頃から絵が得意で、
夜間通っていたデザイン学校の先生から
「素敵な女性がいるから会ってきたら」と就職とか関係なく合わせていただいたのは、
日本の草分け的なオーナーデザイナー。

「あなたは何になりたいの？」
「まだわかりません。」
「早く見つかるといいわね。
行きたい方向が決まれば、あとは台風が来たりして時間がかかったり遠回りしても、必ず行くことはできるからね。」

時は経ち、その後、グラフィックデザイン事務所にイラストレーターとして4月から採用が決まっていたのに、ひょんなことからばったり再会したオーナーデザイナーに、転職の話しをしたら、
「それならうちに来ない？
人の創ったものを売るより、自分達が創ったものを売る方が楽しいはず。」と誘われて、
まさかの３月下旬に急展開(若気の至りです)

バッグに特に興味があった訳ではなく、
ただオーナーが素敵な方だったのででと足を踏み入れたバッグの世界。

今となっては私の人生の背骨となった、
バッグデザイナーの仕事。

平成元年4月1日、
私のバッグ業界での仕事が始まりました。

そう、35年前になります。

初めからデザイナーになりたかった訳でもなく、
小さな会社、
店舗で接客、卸の出荷、業者向け展示会案内状作り、商品撮影、リスト作り、展示会、と、
今やっている仕事の土台はここで全て学びました。

1番楽しかったのは、カメラマン、グラフィックデザイナーを入れてのカタログ制作とDM撮影。

時はバブル。

DMの撮影だけでニューヨークに同行させていただいたり、
イタリア、フランスに視察旅行に連れて行っていただいたり。

世はCIブームで、ブランドロゴ、紙袋、箱、包装紙、名刺に至るまで、
外部デザイナーと組んで刷新。

ブランドの10周年の時には、大きな展覧会を東京、神戸で開催。

プレスリリース、会場構成、パーティー、案内状、ノベルティ作成など、
外部プロデューサー、スタイリストなどの窓口として、刺激ある毎日でした。

そんな楽しい仕事がひと回りした入社4年目の頃、この仕事をしていきたいけれども、
広報の仕事をしていきたいけれども、もっと広いフィールドをと、転職を模索していた時期、
会社でバッグのデザイナーを募集となりました。

自分にできるともしたいとも思っていませんでしたが、外部で探すもなかなかいらっしゃらなかったようで、オーナーデザイナーから、唐突に
「あなた、デザインやってみない？」
「？？？私にできるんですか？」
「仕事は好きで素直なら出来ていく。やる気があったら、できるようになる。ただし自分で1からできるようになるには、10年はかかるわよ。」

「やらせてください。」

その時から今日に至るまで、
1度もこの仕事を辞めたいと思ったことはありません。

素晴らしい師匠に出逢えたからの今日の自分がいます。

デザイナーである前に、まず人としての在り方を
最も近くで学ばせていただいた14年間。

奇しくも、その会社に入社したのが、35年前の今日。

そして、その後、キャリアアップの為にメーカーの企画室勤務を経て、
20年前にバッグ・財布に特化した服飾雑貨の企画デザイン会社有限会社トンを設立、
他社デザイン企画の傍ら、
自社日本製オリジナルバッグブランド「イントロダクション」を、2019年春夏コレクションデビューと同時期立ち上げ、
兵庫県西宮市夙川(シュクガワ)に旗艦店をオープンしたのが、
14年前の明日、4月2日でした。

バッグデザイナー一筋30余年。

それしかしてきていない私からの視点で、これから色々発信していけたらと思います。

時代の流れの早い今、
とはいえ原理原則、基本のある立体デザインの世界。

思うところを発信していけたらと思います。

どうぞよろしくお願いします。