素人、D&Dを読み込んでもたつく。
今回、D&Dのルールブックがようやく届いた。非常にこれからのプレイが楽しみで、今のところ否定的な感想はない。
だが、ちょっとマスターとして読み込んでみるとこれが中々結構大変で「あれどこだっけ」「これどこに書いてるの」と混乱しまくってちょっと笑っちゃった記事なのだ。
愚痴ではなく、笑い話として読んでもらえたらと思う。
先日注文していたD&Dコア・ルールブックであるプレイヤーズ・ハンドブックが手元に届いた。
ハードカバー、フルカラー、データも豊富で、世界観に浸れるテキストも充実している。
来年で50周年を迎えるだけのコンテンツ力というものをまざまざと感じた。
読んでいた中でも特に気に入ったテキストを2箇所、引用させて頂く。
テキストのほとんどを語り部が語ろうように、あくまで作中の登場人物たちを彼ら/彼女ら、こちらを君/あなたとし、読み聞かせる形式を取る。
「君はしてもいいし、しなくてもいい」というフレーズでおなじみの世界樹の迷宮にも、この語り口調は受け継がれている。
あなたの冒険であると強く強く印象付けられる上質なテキストは、TRPGプレイヤーならば垂涎だろう。
つまるところ、それはどのページも想像世界へと翼を広げるには十分すぎることを意味する。
どこを読んでもそこは私たちの世界とは完全に別の世界、フォーゴトン・レルム、あるいは多次元宇宙なのだ。
これほど上質な世界観の語り口調はあるまい。
しかしその反面、システマチックではないとも言える。
システムを手っ取り早くなれるにはキャラメイクをすることだと思っているため、D&Dでもキャラメイクを試みた。
が、今回はそのキャラメイクでもたついた。二日かかってやっと初めてのキャラメイクが終わるくらいにはちょっと大変だった。
参照が多くページを往復する
まずは種族を軽く読んでからキャラメイクをした。
まずは種族やクラスを選び、次に能力値の決定などをするわけだが……この能力値決定の段階で詰まってしまった。
国産システム等であればクラスや種族を選んだ際の能力値補正などが表としてまとまっていると思う。
D&D(少なくとも5E)にはこれがなく、各種族、各クラスのページへいって初めて能力値の補正が分かる。
と言ってもクラスと種族での能力値上昇はシンプルだ。
だが、このあくまで読まないと分からないのが難易度に拍車をかけているように感じた。
同じ種族でも亜種族というものが存在しており、エルフの中にダークエルフがいるというように細分化するものがある。
エルフはこれこれが上がってこういう特徴があるよ、ダークエルフはこれこれが上がってこういう特徴があるよ、という風に書かれている。
さてまずここで間違えたのが、亜種族は元の種族の特徴を得られないという勘違い。
亜種族がある種族は、種族と亜種族両方の恩恵を受けられる。
……って先達から聞いた。
「なるほど、エルフを選ぶか、細分化された亜種族を選ぶのどちらかなのだな」と勘違いしてしまった。
。
「亜種族っていう細分化されてることもあるよ」としか書いてないのよね……キャラメイクのところにマジでそうとしか書いてなくて……。
キャラメイクには細分化されている、とは書いているが、種族エルフのとこで亜種族を選ぶって書いてあったため、シンプルに読み抜けてただけでした。
ただそれでもマジでちゃんと一行一行読まないといけないので可読性が高くはないなと感じてしまった。
同様のことがクラスでも起こり、クラスはクラスで初期装備が何行かにわたって書かれている。
それはいいんだけど、行によってはyoutubeショートよろしく「右左どっち!」が始まる。
「これは行の数=得られるアイテムのセット」なのか、「以下行から任意のものを選ぶ」のか分からなかった……。
まぁ冷静になると武器防具、アイテムなどそれぞれ系統が分かれてるので今思えば行の数だけもらえるんだな、と思えるけど。
これがマルチクラスともにもなれば非常に複雑で、。
マルチクラスで各種特徴の処理はしっかり説明されてはいるものの、10頁近くに渡っており、今のところ読む気はしない……。
このように「種族やクラスの特徴はキャラメイク手順ページにはなく、種族なら種族ページを見るしかない」といった感じで、行ったり来たりが多い。
魔法がまさかのあいうえお順
ここが一番笑いどころ。魔法のページだ。
まさかすべてごちゃまぜであいうえお順でソートされているのだ。
魔法のページだけで90ページくらいあるのに!?
目ん玉飛び出るかと思った。
※あいうえお順なのはキャラメイクを何度かした後納得したけどやっぱりレベル順でソートはかけてほしかったな。
でも安心してほしい、魔法の頁の最初に一覧が、クラス別かつレベル順で載っている。
でも惜しい。一覧にはその魔法がどのページにあるのか分からないのだ。
でも安心してほしい。このゲームには索引が巻末に載ってある。それと対照させて読むのか!?と思った。
ただやはり惜しいことに、索引には魔法が載ってない。まぁ一覧でまとまってるもんな。
よって各種魔法を一覧で調べたあとに「あかさたな……な、に、ぬ……」とページを右往左往することになる。
D&Dの魔法は多岐に渡る上、ウォーロックなどは他クラスの魔法の習得が可能になるため、こういう書き方なのだろうが…。
前衛キャラは作ったし、魔法使いでウィザード作ってみっか~!とはじめてみたら地獄を見た。
ウィザードは学習によって魔法を得るという仕様上なのか、覚えられる魔法が多く初期で覚えられる魔法に目を通すだけでも大変だった。
仕方ないのだろうが、一覧でクラスごとにレベル順ソートしてるならじゃあ魔法の掲載だってそっちでいいのでは……?
ウォーロックが他クラス魔法を覚えるなどはあるけど、その例外の方にクラスを併記しておけば参照もしやすいだろうし……。
そんなあなたに!クラスごとに魔法がカードになった製品があるらしいんですねぇ~!
あーまぁ追加で金かかってもいいら欲しいな、と思っていたら1クラス3300円くらいするらしい。
……ちょっと高いな?
世界観や地図、都市が分からない
そしてある種一番つらいなぁというのがここ。
自分はGMに回ることが大半かつシナリオは自作シナリオしか回したことがない。そのため世界観、歴史、地図、都市の情報に非常に依存する。
確かに多次元宇宙でMTGの各種次元も含まれるとはいえ、有名な場所というのがなく、そこがどんな場所でどんな人たちが暮らし統治し、どんな経緯でここに住んでいるのか。
簡単な設定を作っても良いが、自分の作るそれは公式設定には到底かなうものではない。
深み、規模、その世界観らしさ、登場人物たちの種類や魅力、その場所の抱えている歴史や抱える諸問題。
それらを自分で0から作ったとして、自分には少なくとも魅力的には思えない。シナリオや設定も、魅力的と思ってもらえるように常に心掛けてはいるものの、自身が二次創作者の気質も相まって納得はいかない。
プレイヤーズハンドブック(PHB)にはそのとっかかりがほとんどない。付録で神様も載ってはいるけど、どんな神様かまでは分からない(DMGには載っているらしいので楽しみだ)。
でもやっぱり楽しい。でも世界観はもうちょっと知りたいな。
なんのかんのと言ったけど、読み込んだりキャラ作ったりするのは楽しい!そもそもコアルールブックをそろえていないので、そちらでこれまでの疑問や困りごとが解決するかもしれない。
まずはそろえてみてからという感じはある。
ただ、悲しいかな。先人に訊ねてみたところ、世界観もとい大陸設定などに関してはWotC発行のD&D5Eにおいて、網羅できるものや詳しく載っているものはなさそうである。
各種シナリオブックに関しては、そのシナリオに関しては場所や設定が結構載っていそうなのでドラゴンランスあたりは非常に興味がある。
ただ、網羅的に載っているのは現状入手困難となっているソード・コースト 冒険者ガイドらしい。
こちらもD&D5Eの製品ではあるものの、リリースがホビージャパンからとなっている。悲しい。
邦訳した権利などの兼ね合いなどもあるだろうし、そうなればWotCからソード・コースト冒険者ガイドが出るのは……難しいのではないだろうか?
ともあれ、早速だが、PLとしてGMもといGMとして卓に参加/卓を立てているので、ひとまずは実際にプレイしてみること。そしてコアルールブックがそろうのを待ってみようと思う。
それでもDMGで大量に世界観にページが割かれているわけでもないらしい。あるいは、ダークエルフ物語など、小説などになっているものを読むしかないのだろうか。
追記:要望ってどこに出せばええんや
ソード・コースト欲しいからそっちでも出してくれよぉ!とか、初めて読んだけどめっちゃいいね!とか感想要望を公式に出したい人間なのですが、これはどこに出せばいいんだ……。
WotCのサイトにいってもD&Dで要望出すとこないし、検索するとMTGのほうの要望とかが出てくるばかりで。
そしてホビージャパンに送ってもあちらからの展開はいったん終了している?わけで……。
手紙?手紙なのか?国際郵便なのか……?
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