初心者がD&Dコアルール・ブックとザナサーの百科全書をそろえた感想と、役立ちそうなサービス
先々週にプレイヤーズハンドブックを買った初心者なのですが、ようやくコアルールブック残り2冊(モンスターマニュアル、ダンジョンマスターズガイド)とザナサーの百科全書が届きました。
合計22000円の散財。豪遊。マスターをやるならコアルールブックだけで16500円。
正直お値段は張る。コアルールブックをそろえるだけでも、高い高いと言われるCoCのルールブックを2.5冊買えてしまえるなほど。
だが中身は大満足。PHB(プレイヤーズハンドブック)だけでもめちゃくちゃ面白かったのだが、正直MM(モンスターマニュアル)とDMG(ダンジョンマスターズガイド)の充実ぶりがすごい。
共通なのは前回記事でも触れたように、全ページが冒険への扉となっている。PHBでは冒険者は君なのだと強調し、DMGでは君は世界の創造主なのだと繰り返す。ちょろい人間なので、割と読んでるだけでその気になってくる。
大満足の内容
まず特筆すべきはフルカラーかつ大量の美麗なイラスト掲載。
PHBでは種族やクラスなど見た目が分かればなぁというところでは必ず挿入されるし、時折はさまる1ページまるまる使った美麗イラストは圧巻。
DMGでも罠や各次元界、魔法のアイテムのイメージなどもちゃんとある。
そしてなにより、モンスターマニュアルがすごい。
全モンスターがイラスト、生態解説付きで載っている。少なくとも筆者が読んだ限り、イラストや生態、性質が併記されていないモンスターはいなかった。
一部シンプルな動物や虫系は最後付録として十把一絡げではあるものの、約350ページのうち320ページにわたりイラスト生態付きでモンスターが載っている。1ページ1モンスターだとしても320種いる計算だ。
PHBではキャラクターに命を吹き込み彼らが何をできるのかに命を吹き込み、DMGでは世界やダンジョンを作成し、MMではもうPCたちと対を為す主役のモンスターによって世界は冒険に満ち溢れる。
筆者としてはボリュームには大満足なのだが、それに比例して高いシステムであるのは間違いない。
プレイしてみたいという方がいらっしゃったら以下の3つの選択肢かなと思っている。
シナリオ一式とサンプルキャラがついてくるスターターセット。これは2000円でシナリオとキャラとマップなどがついてくる体験セット。
または、ホビージャパン様から公式で配布されているルールなどを用いて配布シナリオをプレイしてみる。
他にもホビージャパン様HPではD&Dをプレイしてみた動画の掲載、ユドナリウム向けデータ配布などのサポートページも充実している。
途中からD&D第5版の取り扱いはWotC直轄とはなったが、今でもこういったユーザーサポートページを公開していただいているのは嬉しい。
最後が最も難しく最も簡単な、先駆者の卓にお邪魔する。
D&Dは世界的に見てもかなり活発で、日本での盛り上がりも今も目を見張るものがある、らしい。
なのでDiscord含め今でもたくさんの先駆者が遊んでいるし、そういったコミュニティに参加して遊ばせてもらうのも手だ。
実際筆者はとあるDiscordサーバーでD&Dをおすすめしてもらい、どんな特徴があるかなどを教えてもらい、購入へ至った。
自分がやっているコンテンツに興味を示す初心者・未経験者というのはどこでも大事にされる。
臆せず突撃してみよう。
世界と物語を創るDMG
前回記事で世界観が知れないのが残念という旨を書いた。
創世神話、街のできた経緯、勃興した文明、様々な宗教エトセトラ。筆者は二次創作者の気質が強いため、今でもこの気持ちは変わらない。
多次元宇宙世界なのもあり外の世界はこうだよという記述はあっても、基本となるフォーゴトン・レルムがこうだという記述は多くない。
その代わりに、君自身の世界と物語の作り方をDMGは説いている。
シナリオ、そして君自身の村や街、地方に世界を作るあらゆる問い掛けが待っている。
シナリオのジャンル、事件が起こるとしてそれはどんなものか、その街にはどんな神様が祀られていて、どんなイベントが待っているのか。
マスターとして様々物語は書いてきたが、正直めちゃくちゃ参考になる。シナリオフックが問いという形で置いてあるのは嬉しいし、ランダム表もあるから至れり尽くせりだ。
戦闘を使わないシナリオでなければMMの優先度も高いため、どうしても優先順位としてはPHB>MM>DMGとせざるを得ない。
だが、一人のマスターとして考えた時にDMGの存在は非常に大きい。
無論、物語の作り方は多様な方法で安価・無料に学ぶことだってできる。
だがD&Dというシステムに触れながらもそれを知れるのは嬉しいところだ。
よさそうなウェブサービス等々
上記はシナリオ投稿サイトであるTALTOのD&Dページのリンクだ。
つい先日知人に教えられこういったサイトがあるのを初めて知ったが、凄い時代になったもんだ。
有名なサービスとのことで、備忘録ついでにリンク掲載。
D&Dをプレイする中で、有料だが優秀なサービスとしてFVTTなるものがある。
月額性ではなく買い切りで、多様なシステムに対応した非常にリッチなオンラインセッションツール?とのこと。筆者も先人に軽く見せてもらっただけなので詳しくはない。
だがその機能はすばらしく、筆者が見た中で驚いたのが「視界の再現」機能だ。
キャラの立ち位置と障害物などに応じて「キャラが一度も視界に入れていない場所」「今見えている場所」「一度視界に入れたしその状況は覚えているが今はどうなっているか分からないところ」と、キャラを動かすだけでこれらの管理ができる。
化け物すぎる。
上記はgamecows様という、有志によるテーブルゲームに関するHP。
の中でもマップを作る際に有用なサイトを紹介していらっしゃる記事。
とても優秀なサービスがこんなにも世にはあるのかと驚くばかりである。
gamecows様のHPがなければこれらに出会うこともなかったのかもしれない。感謝しかない。
こちらも有志wikiのマップ作成ツール一覧。
またダンジョンを自分で作成するサービスとしてこのようなものもあるらしい。ダンジョンマップはこちらで作成し、地図などがいる場合は適宜他サービスを利用させてもらおうと思っている。
探している最中にdungeon scrawlの使い方動画を投稿していらっしゃる方もお見掛けした。
どうやらD&DのVtuberの方らしく、更新頻度もかなり高いようで、参考にさせて頂こうとチャンネル登録させて頂きました。
本当に有志の方々のサポートが凄い。サービスがあるだけでもすごいのに、それを無料で使い方まで教えてくださる動画まであるのだ。
また有料サービスのDungeondraftというのもあるらしい。20USDくらいで買えるサービスでフリーの体験版らしきものもあった。
自分で緻密に作るならこういうサービスもよさそうだ。
こちらのGozzys.com様では各種マップを生成できるようで、簡単操作ですぐにマップが出てくる。魔法か?
オプションなどもあり、また洞窟や平野?など色々なマップが生成できるので、こういうものを手掛かりにダンジョンを考えても面白そうだ。
軽く数回触っただけだが本当に簡単でよかった。線なし、グリッド(点線)、ソリッド(実線)とオンラインセッションでも使いやすそう。
D&DもTRPGも色んなサービスがあって愛されてるなぁ
ルールブックもそろったし、本格的にDMをやるにあたってマップってどうしようかなぁとかシナリオどうしようかなぁとか考えてたら、めちゃくちゃ良質なサービスが死ぬほどあってビビる。
愛されてるということなのだろう。
今まで筆者のGMとしての楽しみは物語を作る、セッションをするという感じのものだった。
それが今はマップどんなのにしようかな、ダンジョンどういう風にしようかな、地図はどんなのがいいだろう、シナリオできたら公開してもいいだろう(ただし読みやすい形にするのは大変だろうけど)なんて、色々楽しみが増えた。
感謝しかない。
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