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小さいおじさんに纏わる3話 実話怪談

都市伝説で一時期話題になり、芸能人にも目撃情報がある小さいおじさん
小人サイズであちこちに出没する
私の身近な人間にも遭遇事例がおきた

まずは私の身内
身内はオカルト関係が苦手で、当然小さいおじさんも知らなかった
その身内は霊感があり、よく幽霊に遭遇したという話をする
その身内が小さいおじさんに遭遇したのは今住んで知るアパートでの事
私が小さいおじさんの話題を出したきっかけは私の髪の毛に起きた異変
朝目が覚めづと私の髪が一本のみ結ばれていた
寝癖にしては不自然であり、何故か目の前にある髪の毛のみ
それが何度か続き、オカルトマニアの私は
「小さいおじさんが髪の毛を結んでいる」
と喜んだ
しかしそういうことに興味のない身内は
「偶然じゃないの?」
と冷たい視線を向けてきた
そんなことがあったある日の早朝
身内の凄まじい悲鳴に飛び起きた
起きて電気をつけると青ざめた身内
「小さいおじさんがそこに居た」
と話し始めた
早朝に目を覚ました身内
布団の頭の部分に着せ替え人形と同サイズのカッターシャツの中高年の男性が座っていて、思わず悲鳴を上げたということだった
「小さいおじさんて本当にいるんだね」
私の仮説に妙に納得した身内だった
その事件の後髪が結ばれることは無くなった
しかし数ヶ月後にまた同じ現象が起きる様になった
朝起きるとやはり結ばれた髪
何度か起きたが朝の忙しさもあり、身内にはあまり言わなかったが
「また小さいおじさんが出た」
と身内に言われた
また早朝に目を覚ました身内は寝ている私のそばに座る中高年の小さな男性を目撃したという
その小さい男性は身内に見つかるのがバレると姿を消し、それ以降は現在に至るまで私の髪の異変は起こらなくなった

この件の後他にも居ないか聞いた所
「駐車場にも居た。黒い影だから性別はわからない」
との事
駐車場の人物は室内に現れた小さいおじさんより少し小さく、約15センチくらいだという
駐車場の黒い影は何度も見かけたという
勿論霊感のない私は見たこたとがない

最後は拝み屋の付き添いの人が聞いた話
平成の頃で拝み屋の師匠であるご隠居が健在だった頃の話
ある日の朝、朝食前に神棚の花瓶の水を入れ替えようとするとそこに何故かからの醤油瓶が飾ってあった
ここに住んでいるのはご隠居と拝み屋と住み込みの付き添いの3人のみ
拝みは全盲の為、天井近くの高い所にこんなイタズラをすることは出来ない
とすれば弱視だが170センチ以上の身長があり、たまに神棚の管理をしているご隠居だけしかいない
「ご隠居、神棚に醤油さしを置いた?」
と聞くと
「飯泥棒を捕まえて醤油さしに閉じ込めた」
と答えた
ご隠居曰く、朝食を食べにきたらおかずの周りをうろちょろするスーツ姿の中高年男性がいたと言う
大きさは4〜5センチ
はっきりと見えたのでこれはもののけの類だと感じたが
「せっかく作ってもらった大事なご飯に手を出した奴がいた。腹が立ったから醤油さしに入れて神棚に置いた。一寸法師みたいないのがいただろう」
との事
醤油さしには既に何も居なかった事を伝え、ご隠居が確認すると居なかったという
「でもその醤油さしの中からおじさんの加齢臭がしたんですよ。だから確かにおじさんが入っていたんでしょうね」
その醤油さしはもののけとは言え、加齢臭が残ったので廃棄したという

以上が私の身の周りの人間が体験した出来事である

終わり

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