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#書評
『Humankind』書評③大勢の偽悪者の中で善良な人間観を持つこと
5:悪目立ちする性悪説はカネと地位をもたらす
本書には、この2回に渡って書いてきたような歴史がベースにあり、利己的な人間観がいかにして広まったのかが説得力を持って語られる。
そして、それがリアリズムとして拡散した理由は、権力者のごう慢さだけによるものではないことも指摘されている。
イースター島の先住民はヨーロッパの侵略者たちによる強制労働や彼らが持ち込んだ感染症で激減することになった