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こんな時だし能天気な曲を聞こうよ

実は今日ふとしたきっかけですんごい古い歌を知りました。おそらくYouTubeを見る世代にとっては古いか新しいかはあんまり関係ないですけどね。少なくとも僕はあんまり気にしません。

その曲というのが、『だまって俺について来い』です。

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植木等さんはかろうじて知っていたのですが、青島幸男作詞、萩原哲晶作曲とありますが僕はお二方とも知りませんでした。というわけで深堀りしてみます。

歌詞の感想は最後に持っていったので忙しい方はそちらから。


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青島幸男さんとは

さっそく、Wikipediaで調べてきました。当てにしないように笑

青島 幸男(あおしま ゆきお、1932年〈昭和7年〉7月17日 - 2006年〈平成18年〉12月20日)は、日本の作家、作詞家、タレント、俳優、放送作家、映画監督、政治家。

戦前生まれの方ですね。活動の幅がめちゃめちゃ広い。と思ったら読み進めるほどにそのすごみが増していきます。

テレビ業界で当初は放送作家として成功し、高度成長期を歌った「スーダラ節」を作詞する。クレージーキャッツ主演の映画はもとより、『若大将シリーズ』などでも映画の主題歌を作詞した。主演したドラマ『いじわるばあさん』では国民的キャラクターとして定着し、小説を執筆すれば処女作『人間万事塞翁が丙午』が直木賞を受賞するなど、多才の人として知られ、「超マルチタレント」と呼ばれた。タレント政治家としても高い人気を誇り、参院選2期目以降は、選挙期間中に選挙公報作成と政見放送録画以外の選挙運動を一切せずに当選し続けたことなどが注目された[注 1]。

「超マルチタレント」。まさしくそうですね。多彩過ぎです。しかも驚きなのは、これすべて宣言通りなのです。

1960年当時「最初に運転免許を取って美容師の免許を取って、映画も撮って、作詞作曲、監督、主演を全部やり、直木賞を取り、国会議員になる」と豪語し、植木等から正気を疑われたが、8年後までにこれら全てを実現させた

1960年ごろまではたぶん周りから見たら強烈なキャラを持った厄介な大ボラ吹きだったんでしょうね。孫正義さんの若い頃に似てる気がしますね。

経歴も華々しいですが、エピソードも面白いんです。

22歳の時、兄の許婚者に恋をして苦しみ、ガス自殺を企てたこともあるが、部屋にガス管を引いてガスを呼吸するうちに「これなら本当に死ねる、いつでも死ねるから今夜はやめとこう」と外に飛び出した

ドラマかよ!と言うしかありません。すごいことに、兄の許婚者をちゃんとゲットしてしまいます。

やがて幸男の苦しみを見るに見かねた兄から許婚者を譲られ、3年後に結婚する。

テレビの政見放送が始まったのもこの人のおかげ(せい?)らしいです。

ある日、佐藤栄作が「自分は参院選の応援のために日本全国を回った」と得意気に話すので、「自分はテレビでの知名度があって当選できた。選挙の立候補者も放送を通じて政見を述べればよい」と答える。そして青島の提案により、政見放送が実施された。

他にも、『踊る大捜査線』の話や挑発的な選挙ポスターの話、バカボンの話などなどとにかくホントかよ!と突っ込みたくなることし通しなのでぜひ調べてみてください。


萩原哲晶さんとは

萩原 哲晶(はぎわら ひろあき、本名:南沢 哲晶[1]、1925年5月26日 - 1984年1月13日)は、日本の作曲家。

完全に昭和を生きた人、ですね。さっきの青島幸男さんのエピソードが強すぎて、(Wikipediaの)萩原さんの記事が正直ぜんぜん入ってきませんでした。でもたぶんこちらから読むと、こっちも楽しめると思います。ぜひ。

植木等さんとは

植木 等(うえき ひとし、1926年〈昭和元年〉12月25日 - 2007年〈平成19年〉3月27日)は、日本の俳優、コメディアン、歌手、ギタリスト、タレント。「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバー。

笑顔が印象的な、親戚の陽気でお金持ちなおじさんみたいな雰囲気です。植木等さんが生まれた1926年12月25日は、 大正天皇が崩御した日。生まれは愛知県名古屋市です。

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僧侶としての修行をするべく、東京・駒込の真浄寺へ小僧になるため上京。

え?歌手になるためじゃなかったの?上京してからはバンドボーイでアルバイトをし、歌手になっちゃいます。僧侶になるために上京したんじゃないの?笑

さてさて、途中をばっさり切ってしまってピーク時のお話。

1990年 - 自身の企画で、ヒット曲をメドレーにして歌った『スーダラ伝説』を発売。話題を呼び、この年のNHK紅白歌合戦に1967年以来2度目の出場を果たし、歌手別最高視聴率56.6%を叩き出す。さらにオリコントップ10入りも果たすという大記録を打ち立てた。その余波で高額納税者番付・芸能人部門でもトップ10入りを果たし、さらに記録を作った。不動産売却以外では還暦を過ぎてのランクインは他に例が無い。

Wikipediaで見る限り、植木等さんはものすんごく真面目なんですけど、そんな男が無責任男をやり切るところが面白いんですよね。

それでは歌の中身に参りましょう!

だまって俺について来い!

1964年の東宝映画『ホラ吹き太閤記』の主題歌です。歌詞はこちら。

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「俺んとこへ来い」「そのうちなんとかなるだろう」この底抜けの明るい感じが僕はすごく気に入りました。最近流行ってる歌ってなんだか暗かったり悲しかったりが多いですからね。明るい曲も当然ありますが、こういう風に父性を感じる曲はあんまり聞かないなあと思います。誰かFacebookとかで、銭のない奴は俺んとこへ来いなんて言ってくれる人いませんかね 笑(すごい居候根性)

まあそれは冗談として。こういう無責任にいろいろ笑い飛ばすのが植木等さん(クレイジーキャッツ)の歌の特徴です。

僕はけっこう物事を考え込むクセがあるので、たまーにこういう能天気な歌を聞くといい具合に思考を調整できます。カラオケで歌うと同級生の誰も知らない歌なので気まずいですが。


今いろいろ世の中の息苦しさを感じているという方は、YouTubeで探して聞いてみてはいかがでしょうか。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



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