課題研究を提出しました!

2021年12月27日、神戸市外国語大学大学院の研究班へ課題研究(≒修士論文)を提出してきました!通訳者コンピテンスを大学生に育成するための学習環境づくりをテーマに、英語で81ページ書きました。

私の専攻では50ページが最低ラインなので、100ページ書かないといけない専攻からするとまだマシなのですが、それでも論文を書くという作業はなかなか苦しいものではありました。

まず論文の書き方を忘れてしまっているし、そもそも学部時代に書いた卒論は本当に論文と言えるのか?っていう感じです。大学院で一番苦労したのはやはり、論文の書き方でした。特に参考文献の書き方。同級生に助けを求めたことも幾度となくありました。提出した今でも、「もしかしたらあの書き方ってダメだったんなんじゃないか」とか、色々妄想してしまってワケが分からなくなります。

先行研究も大変でした。春から夏にかけて図書館に何度も行って、ブワーっと読み耽っていったのが懐かしく思い出されます。指導教員に「これ読んでみたら」ということでお勧めいただいた本が論文を爆発的に進化させる起爆剤になったりして、さすが教授だなぁと。もう頭が上がりません。

一方で通訳データはかなり早い段階から収集できていたので、そこは安心材料でした。

「僕の考えているテーマは、論文を書くに値することなんだろうか?」という疑念をずっと持ち続けていたわけですが、思い切って発表してみると意外にOKだった。論文執筆という旅路において、「これで良かったんだ」と悟る瞬間が一番大きなターニングポイントだったんじゃないかなと僕は振り返っています。教授との相性が問題で退学する院生もいる中で、「これで良かったんだ」モーメントで僕は全てが開けてくる感じがすごくしました。将来大学院を考えている方は、研究の方向性を教授がOKしてくれるかどうかというのは、出来るだけ早めに認識合わせしておいた方がいいことをお伝えしたいです。

研究班のドアを開けて「課題研究を提出しに来ました」と言うと、いつも応対してくれる女性職員さんは落ち着いて、僕が一部ずつ印刷した論文を受け取ってくれました。「メールでも送ってもらいましたね。ちゃんと届いてますよ。お疲れ様でした」という一言に、何というか、ここまでやってきたものしか感じることができない感情を覚えました。

年末ですでにガラーんとした食堂に戻って、一人この文章を書いています。学部時代は5年在学、そして大学院では3年在学、計8年という決して自慢できるような数字でも何でもないのですが、僕は今もこの神戸市外国語大学というちっこい大学にいて、このちっこい大学が大好きです。もっと言うと「神」と「外」と「語」という文字が大好きです。理由は分かりません。

そして今日、論文提出という一大イベントが今日終わりました。肩の荷が降りた感じです。ですがこれで終わりではありません。実は大学院には論文提出後、口頭試問という最終関門があります。これは書いてきた論文の内容を発表し、複数の教員から質問を受け、それに答えていくものです。次はこの対策をしていかないといけないな。でもこれまでの執筆の苦しみに比べたら、そこまで苦しくはないはず。

3月末の修了式に向けて、口頭試問の対策もがんばります!

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