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副題 職業コンビニ店員ときおり妖怪討伐者 *全36話約13万文字 あらすじ主人公尊は、同じコ…
「おはようございます」 午後十時ごろになると、もう一人のバイト店員がやってくる。 河…
「じゃあ、トイレにいきましょう」 河原崎は、コンビニ店内のトイレを指さした。 「えっ、…
「汝、現世をやり直したいのか?」 何のためにここに連れられた来たのか尊は思い出した。 …
そこは廊下だった。 部屋の一室というよりも、六畳の離れの中にいたことになる。 そこか…
ホールケーキのようなこの黄泉世界は、それぞれ異なった神の領域で、ショートケーキのように…
「五層の境界域まであと20メートルぐらいかな」 春香が木の陰に身をひそめながら言った。 第六層で隊から逸れてしまった二人は、この階層の妖怪、ろくろ首から隠れながら少しずつ第五層へと後退していた。 「そうだな。あいつをかわせば、行けそうだ」 二級結界術師の疾風が同意した。 春香がこの世界に引き入れた同級生だ。 境界域とは層と層との境目のそれぞれの妖気が混在する場所だ。 妖気の濃度の濃さが違うため、この混在域は見通すことができない。 逆にいうと、先が見通せな
尊は第五層にいた。 妖気の濃度が濃くなり、先が見えなくなってきた。 ようやく五層と六…
境界域は妖怪が来ない分安全域ではあるが、視界がきかない。 だからあまり長くいるような…
三人は、五、六層境界域を抜け、中央討伐者道に出た。 次のオアシスまでの距離は2時間ほ…
疾風は弁当を取りに教室に戻ってきた。 「ねえ、どこ行ってたの?」 カバンから弁当を取…
疾風の話を聞いて、尊はとてもかなわないと思った。 春香ちゃんを守りたいという思いの強…
オアシスから迷宮森に出て20メートル程進むと、 犬のうなりのような声と、若い女性の声が…
「よし、一頭殲滅、あと五頭! 全殲滅まであと一歩だ、気合を入れろ!」 再びアコが隊を鼓舞する。 尊も一緒に「おーっ!」と呼応した。 (なんか盛り上がってきた!) やっぱり討伐隊長の指揮力ってのは重要だと感じる。 アコがいなかったら、この隊も全滅していたんじゃないだろうかと想像する。 あの時、こんな討伐隊長がいたら、マナさんは今も生きてたかもしれない……。 尊は過去のトラウマを思いだして、『消えろ』と頭の中に沸いた映像を直ぐ打ち消した。 (今はそんなこと考