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【戯曲全文公開!】一人芝居『口火きる、パトス』作・山本タカ 《#note創作大賞2024 #オーカテゴリ部門応募》

【本記事の意図】

本記事は、山本が過去に発表・上演した脚本作品をnote上で公開する記事です。
「せっかく書いた作品。パソコンの中で眠らせるより、多くの人に見てもらった方がいい!
と思い、この度、全文公開を行うことに致しました。

noteでは現在、「note創作大賞」というものが行われています。

本記事をもって、「note創作大賞2024」の「オールカテゴリ部門」にも応募致します。

どうぞ、作品を面白い!と思ったら、スキや、SNSで拡散していただき、応援していただけましたら、山本、とっても嬉しいです!

【一人芝居『口火きる、パトス』 作品紹介】

この作品は、一人芝居用の脚本です。
俳優、コロブチカさんが47都道府県を一人芝居で回るプロジェクトのために書き下ろした作品です。


以下、コロブチカさんの公式サイト

本作のタイトル「口火きる、パトス」でGoogle検索していただくと、様々な上演写真が出てきます。

本作は、非常に熱量の高い一人芝居です。
様々なところに持ち回れる様に、舞台装置はほとんど必要とせず、(途中、椅子2脚ほど出てくるのみです)かなり簡単に上演できる一人芝居です。

ぜひ、一人芝居用の戯曲をお探しの方、ご覧くださいませ。

【あらすじ】
弁論部の部長、柳幹久(やなぎ みきひさ)17歳は、引退前の最後の大会に向け、神経を研ぎ澄ませていた。
今年こそは、宿敵・本峰(もとみね)を負かし、金メダルを獲得するのだ!
だが、ある日、柳は帰りにショッピングモールで、本峰が恋人と談笑しているところを目撃する。
「だらしない顔をしやがって!俺は、あんなやつに負けるわけにはいかんのだ!」

ー昨年の高校生弁論大会では、3位。
銅メダリストとなった柳。
結果に不服があった柳は、結果発表の直後審査員に詰め寄った。
その時に審査員に言われた言葉は、柳の頭に焼きついた。
「君は、人の心というものがわかっていない」

ーそれから柳は、頭を悩ませていた。
「俺の弁舌に足りないものは一体何なんだ? 人の心がわからないって何だ!?」

そんなことを回想しながら練習に励んでいると、唯一の部員、芹沢(せりざわ)が弁論部を辞めると言い出した。
理由を聞けば「好きな人ができたから、サッカー部に入ってモテたい」ときた。

柳は怒り心頭!
「色恋など何の意味もない!しかも、目の仇にしていたサッカー部に転部するだと!?」
柳は、持ち前の豊富な語彙を駆使して芹沢に罵倒の限りを尽くす!
去り際に捨て台詞を放つ芹沢!
「部長は、人の心がわかってないんですよ!」

その日の帰り道、柳は、自転車に乗りながら、芹沢の言葉を反芻していた。
「人の心がわからない……!? 一体どういうことだ!」
そんなことに気を取られ、自転車で歩道橋を漕ぎ降りると、柳は自校の女生徒とぶつかりそうになる!
あわや衝突!というところで、かろうじて女生徒をかわした柳!
しかし自転車は一回転!柳の体は、激しく歩道橋に打ち付けられた!

額から血を流す柳に、その女生徒は優しくハンカチを取り出し、心配する言葉をかけた。

そのハンカチを受け取った瞬間、柳の心臓は異常に高鳴った!
これは、何だ!? もしや、額から吹き出る血のせいか!?
いや!これが!
これこそが、所謂、世に言う、その、例の、こ、こ、コイ、とか言うやつなのか!?

思春期特有の自意識を、こじりにこじらせたギークボーイ、柳幹久のパワフル一人コメディ芝居!

柳は、人の心は何たるかを掴むことができるのか!?
七転八倒を繰り返す柳の敵は、常に自意識にあり!

【上演時間】
45分〜55分程度

【登場人物】
柳幹久(やなぎ みきひさ)
……高校3年生。弁論部部長。偏屈の極みの様な高校生。

【一人芝居『口火きる、パトス』戯曲全文公開!】

一人芝居『口火きる、パトス』を以下よりご覧いただけます。A4サイズ・B5サイズ、両方で記載させていただきました。
(スマートフォンをご利用の方はB5サイズの方がご覧になりやすいかと思います。内容は同じです。)

一人芝居『口火きる、パトス』A4サイズ(全27ページ)

一人芝居『口火きる、パトス』 B5サイズ(全34ページ)

おやめいただきたいこと
・本脚本のデータを、他のサイトに無断転載すること。
・無断で脚本を印刷・配布する行為、リンクを引用しての配布行為。

無断で行っていただいて構わないこと
・本記事(note記事)のリンクの引用。
・ご自身が楽しむため、印刷すること。

一人芝居『口火きる、パトス』台本利用規定
・本作の著作権は、山本タカが有しております。
・無料のワークショップ、稽古などでご使用いただく際には、許可をとらずご自由にお使いいただいて構いません。
・有料ワークショップでのご使用、また上演や録音しての放送をご検討の際は、山本が代表を務める劇団「くちびるの会」のメールアドレス(info@kuchibirunokai.jp)までご連絡いただけましたら幸いです。

※また、本脚本の公開は、2024年7月現在、無期限での公開を予定しておりますが、状況により、予告なく公開を終了することがあります。あらかじめ、ご了承いただけましたら幸いです。

【📔note創作大賞2024「オールカテゴリ部門」応募中!応援よろしくお願い致します!🏆】

本作は、『note創作大賞2024』の「オールカテゴリ部門」に応募しております。

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感想をいただいても嬉しいです。

読者応援締切は 7月31日(水)23:59まで!
応援よろしくお願いいたします!!

note創作大賞2024 公式サイトより

#創作大賞2024#オールカテゴリ部門

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