子育てに即効性はない

子育てに即効性は効かないし、意味はない

お湯を入れたら3分で出来上がり
頭痛にすぐ効く

こんなキャッチフレーズで時短・楽チンが当たり前になってしまった。
もちろんその恩恵もあるが、こと子育てにおいて
即効性を求めていいものかと、常々思うわけです。

むしろ
子育てに即効性はない

それを理解するには、多角的な視点を持つことが大事だと私は思います。

kuccaではあらゆる講座で説いていますが、とどのつまりそれはどういうことか。
発熱を例にして、今日はそんなお話をしたいと思います。

ズバリ！こちらの画像をご覧いただきたい。

点火とトロ火へ着目すること

青字の【ココが大事な👀のつけどころ！！】に注目してもらいたいです。
私が大事にしている視点は、つまりそこなのです。

これは例えばこどもが発熱したときのケースを例にしています。

発熱を火で例えるならば、
のどの痛みなのか、咳なのか、諸症状が現れた際には
それは弱火となり火が燃え始めます。

でも実はもっと前に点火は始まっている（くすぶっている）んです。
そして、発熱中は強火。
そして身体の諸症状や熱が落ち着くと鎮火し、とろ火となります。
とろ火はあくまで鎮火。状態としては焼け野原です。

しかし、多くの人は、この強火の部分（緑の枠内）に注目して、
お手当をしていきます。

私が言いたいのは、そこではない部分が最も大事なんだよ！ということ。

もちろんこの全容は大事ではあるのですが、
見逃しやすく特に注目されない視点として設けてもらいたいのが
青字の【ココが大事な👀のつけどころ！！】なのです。

まずは弱火になる前の【点火】

そこでは、排泄のリズムが崩れたりします。
機嫌が悪くなる子もいますね。甘えだす子もいるでしょうし、
夜泣きが出たり、食の意欲が落ちたりします。

更には、症状がなくなり元気になったときの【トロ火】

そこでも、細胞レベルでは鎮火作業にエネルギーを注いでいますから、
風邪としての鎮火はできていたとしても、内臓の状態としては、焼け野原です。
そこでももちろん、始まりの前同様に、
排泄のリズムが崩れたりしと、通常のモードではないことが続きます。

多くの人がこの視点を、見ないふりしているのか、気づかないのか
蓋をするのかしてしまうのです。

特に即効性の部分で着目されるのが【強火】の緑の枠で囲っている部分で
そこに作用されることがとても大事になっている。

つまり即効性を重んじすぎて、もっとも大切なことに
気が付かなくなってしまっている。

手前の点火で気づけば、症状が軽くなることもあるし、
余裕をもって（仕事を抱えている人なんか特に）お手当に望めます。
そうすれば、誰がいいって、親も子もしんどくならずに済むんです。

後のトロ火を意識出来れば、長引くこと、ぶり返すこともありませんし
何よりまたすぐ次がこない事への予防にもなります。
また治ったのに！という視点で子どもを判断しなくて済むので、
無駄なイライラも無くせます。

でも、この視点、気づいても、できるかどうかってまた問題です。

特にきょうだいがいたり、仕事をしていたり、介護をしていたり
いろんな状況がありますから、青字の部分をしっかりアプローチできるのは
至難の業かもしれませんが、私はとにかく青の点枠内に
とても注意し、ココだけは！とやってきた結果、
歳を重ねれば重ねるほど、子どもたちが体調を崩すことはなくなってた手ごたえはとてもあります。
4～5歳くらいから、我が子たちは風邪をひくことがほとんどありません。

青字の【点火】はあるかもしれませんが、
弱火で終わったり、次の風邪のスパンが長かったりします。
最大で年単位です。

何もこれは風邪のケースにだけ発揮できる視点ではないです。
モノゴトが何か勃発するときもいつもこういうしくみで
発生するなと私は感じています。

青字の部分は想像力や思考でしか表現できないし、
なかなかぼんやりしたものではありますが、
まずは多角的な視点というのは、青の枠の部分に注目すること、
だと思っていただければ、良いのではないかなと思います。

こういう視点があるだけで
【子育てに即効性はない】ということもじんわり理解できるはず。

何事も積み重ね。
トイトレも、勉強も、しつけも、すべてが一朝一夕の即効性で
効果が出るものではない。

これらもしっくり腑に落ちてくると思います。

”1週間でトイトレ完了”
本気で、無理って思ってくださいな。
惑わされてはいけません。

即効性が良きものとなっていけばいくほどに、

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なんてことになってくるのかな、、、、ｗ
そんな世の中は本当に恐ろしや。